諫早問題と道州制

閉じられた水門が開かれようとしています。開いても閉じても関係者の利益は背反するわけで、開閉についての是非をここで言うつもりは全くありません。開くも一つの判断だとは思います。問題は、判断の仕方です。開門による被害認定を司法が下したからといって、単純にそれじゃ閉門ということには反対です。総理の発言は、「司法の判断を重く受け止めて、これから検討を始める」であるべきです。なぜなら、地元や関係者との改めての折衝が必要だからです(知事や関係市長、議会人や自治会、農業・漁業との意見交換も全くない)。

なぜ拙速な判断が必要だったのか、深い背景があるのかもしれません。が、地方分権の時代に中央トップが地元の調整もなく決めてしまうのは、少し乱暴な気がします。知事も怒るわけです。諫早湾は管轄的には国の問題ですが、基本的には地域の問題です。こうした問題は、地方の意見が重視されてしかるべきです。

道州制目指して、税財源を含む権限を早急に地方に委譲し、地域の元気を取り戻すことで、日本を元気にしていかなければなりません。

皆様はどのようにお感じになったでしょうか。