ごあいさつ(自民党衆議院香川3区候補者公募に応じて)

ごあいさつ

いつも大変お世話になりありがとうございます。さて、先月の1日から23日に亘り、自民党香川県連主催で香川県第三区次期衆議院自民党候補の公募が行われ、29日に選考会が開催されました。私を含む3人の応募者がおりましたが、無記名投票の結果、何とかご推挙いただけました。改めてご期待に沿うべく全身全霊で頑張って参りますので、ご指導ご鞭撻を賜りたく、今後とも宜しくお願い申し上げます。

政治は具体性であります。そして想像力であります。今、政治に決定的に欠けているのは、この二つではないでしょうか。これら無ければ全て口だけになってしまいます。

たとえば、尖閣問題。毅然とした態度。当たり前であります。しかし、毅然とした態度をとれる環境を、具体的に創っていかなければなりません。不法操業した中国の船長を釈放したらどうなるのか、尖閣を国有化したらどうなるのか、創造力を豊かにし、次の一手を具体的に考えなければ外交じゃありません。次の一手もないのに、中途半端にやるなら、最初からやらないほうがましであります。具体性と想像力の欠如であります。

そして、なによりも、日本は非常に危機的状況にあります。対処すべき課題が山積しており、しかも複雑に絡み合った糸のように、問題の見通しを悪くしています。何とか解決の糸口を見つけて、ほぐさなければなりません。その糸口とは何か。まずは経済の建て直しではないでしょうか。

思えば、もともと私は、思いがあって政治とは縁遠い研究職の道を進んでおりましたが、なぜ政治を志したか。それは、1991年。湾岸戦争の年ですが、私の心を大きく揺さぶる事件でありました。世界初のリアルタイム放送だったそうですが、テレビを何気なく見ていましたら、暗視カメラのくすんだ緑色に閃光が飛び交う映像、怪我をして血を流しながら子供を抱えて逃げ惑う母親の姿、うずくまって震える子供の姿、こんな映像を見せられたときに、同じ地球上のどこかでそんなことが起きている。そのときから、いったい国家とは何であるのか、国家とは国民に何をしてくれるものなのか、いつのまにか真剣に考えるようになっていました。

誰かがこの国を守らなければなりません。防衛や安全保障だけの話じゃありません。老後の安心を守り、子供達を、地元の街を、経済を、みどり豊かな農地を、守らなければなりません。それを担うのが政治ではないでしょうか。

無益な政争や内輪もめを一刻も早くやめ、国内だけに閉じこもるのではなく、世界の中の日本、日本の将来の姿、を、政治は論議しなければなりません。私は桜という花が大好きですが、常に謙虚に真摯に大胆に、やるべきことを訴え、散るならばさっぱりと散る覚悟で、地に足をつけた政治をやっていきたいと思っています。

そのためには具体性と想像力です。今、少子高齢化と長引くデフレや円高により活力が失われ、国家財政が火の車になっています。日本の競争力は低下、外交力も低下してしまっています。

このまま目先のトラブルばかりに気を取られ、明日の日本が何でメシを食っていけばいいのか、の議論を怠れば、日本という車はいつかは止まってしまいます。今、国内のお金が全然回っていません。ポンプ役のエンジンが止まろうとしています。ならば、誰かが回さなければなりません。民間にその力がないのであれば、政府が財政金融政策を総動員して、日銀におカネを刷ってもらってでも、エンジンをかけるしかありません。

ただし、今までと同じやりかたでは通用しません。今のエンジンは、穴があいてオイルが漏れ、土台もさび付いて古びています。まずは土台の憲法を改正し、教育制度を改善し、元気で頑張る世界に通用する子供を育てなければなりません。

その上で、日本のおカネの流れ、活力の流れを大胆に変えるために、地方分権を断行しなければなりません。地方が、独自に独自のアイディアで地方にマッチした地域のエンジンを作る。それを全国に作れば、一つ一つは小さいかもしれませんが、全体としては、古びた1つのエンジンよりは、遥かに力強く回ります。

閉塞感に覆われた日本。マスコミ、政治、官僚、民間が批判合戦です。まことにばかばかしい悪循環ではないでしょうか。まずは政治が襟を正すことは当然ですが、日本人全員が、一つの方向に向いて、全員でがんばろう、そうお互いに思える日本。がんばったら報われるんだ、頑張った人は失敗しても政治がしっかりサポートしてくれるんだ、そう思える日本、そして生まれ変わってもやっぱり日本人でよかった、そう思える日本を創っていきたいと思っています。

謙虚に真摯に大胆に、全力でがんばって参りたいと思います。