クウェートという国

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クウェートの建国記念日を祝うレセプションにお邪魔しました。まずはクウェートに対して先の未曾有の大震災に際して多大なるご支援を賜ったことを心から感謝する次第です。

私にとってクウェートという国は思い入れの深い国の一つ。1991年、イラクが突然クウェートに侵攻した湾岸戦争の当事国です。当事私は大学生であり、何気なくテレビを見ておりましたが、世界で初めての紛争地帯のリアルタイム放送の残酷な映像を私は未だに忘れることができません。爾来、国家とはなにか、国家とは国民に何をしてくれるものなのか、問い続けてきたと言っても過言ではありません。

一方で、湾岸戦争は国際政治上も一つの分岐点でした。ヤルタからマルタの冷戦時代が終結し、新しい時代が始まろうとしていた時代でした。湾岸戦争というのは、国連にとっても冷戦後初めて安保理が強制措置によりその権能を強化した事件で、いわゆる多国籍軍という正規の国連軍とは異なる実力組織に、武力行使の権限を国連が与えたという意味で、新しい例を開いた事件でした。

そして日本にとっても国際政治に参画していくにあたって大きく考えさせられるきっかけとなった事件です。この事件以降、自衛隊は国際平和維持活動など、国際協力任務に参加することになります。

国連は必ずしも有効に機能する組織ではありません。だからこそ有効に機能するように人類が努力していかなければなりません。理想にたどり着くまで理想と現実のギャップを歯を食いしばって埋めていかなければなりません。それが政治に託された使命だと改めて確認した日でした。

ちなみに写真は、大使と1等書記官。そしてたまたまお目にかかった飯島勲さん(現内閣官房参与)。飯島さんは各国大使館との接点を持つことが重要だと考えて積極的に活動されていた真面目な方でもあります。

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