緊張の2012年、日本の将来

 
世界に目を向けると、2012年というのは歴史上の一つの分水嶺になる可能性を秘めています。主要国の元首クラスの選挙が集中する年に当たるからです。それだけ?はい、それだけです。それだけでも結構国際関係は大きく変わります。それほど元首のカラーは外交上重要です。ですから現在日本は国際社会から無視されています。

例えば、アメリカでは大統領選挙と上院下院の選挙。中国では共産党大会にて胡錦濤から習近平への権力委譲が有力と目されています。台湾も総統選挙が予定されています。韓国もしかり。そして北朝鮮は、金日成生誕100年にあたり権力委譲がささやかれています。フランス・ロシアも大統領選。

一番きな臭い問題は、台湾の総統選です。前政権の陳水扁は台湾独立を全面に押し出した政権であったので、中台間の緊張は国会事務所にいても感じるものでした。「このままだと間違いなく紛争に発展します」。そういう発言をとある日本人ではない海軍士官が声を荒げて当方の事務所でおっしゃっていました。わずか5年前程度のできごとです。

米中対立は台湾関係以外にはありません。台湾の総統選挙によっては、「まさか」と思うことが本当に起こりうる可能性もあります(以前申し上げた、外交は想像力の勝負です)。

韓国もしたたかです。イミョンバク政権は、前政権との明らかな外交政策の違いを鮮明に打ち出しました。対米関係です。今では日本よりもはるかに良好な関係をアメリカと保っています。竹島で態度を硬化させているのは明らかに対米関係の強化が背景にあります。

そのほか多くの可能性が秘められております。いつか詳しく書こうと思いますが、こうした時期であるだけに、日本としては政権がどちらの方向に向いているのかだけは、はっきりとメッセージを出しておいたほうがいいのは明らかです。

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