普天間と沖縄の心

残念な事案が発生しております。防衛相の発言です。過去にこの場で何度も私の考えを申し上げていますが、基本的には閣僚発言の一つ一つで政局が左右されるべきではありませんし、ことさら取り上げることは慎むべきだと思っています。

しかし。今回だけはどうしても許容範囲を超えてしまいます。95年の沖縄で発生した痛ましい事件はそれ自体も実に腹立たしい事件であすが、同時に、歴史的に日米安保体制の本質に大きな影響を与えた事件であったのは、安保問題を多少かじっただけの私でも重要性を把握しているつもりです。

仮に、仮に内容を正確に知らなくても、知らないと軽々に言える問題ではありませんし、まして閣僚が、仮にそれほど詳しくなくても正直におっしゃってはいけない問題であることは間違いありません。

普天間問題の原点になっている話だからです。95年以降日米安保は大きく議論されました。日米の安全保障協力体制の指針、いわゆるガイドラインが制定され、橋本政権下で普天間移設が基本合意でき、周辺事態の安保体制が議論され、そして有事関連法が制定され、現在に至っています。

ただでさえ機微に触れる問題。しかも過去の2首相の沖縄にまつわる失態をカバーしようとして現政権が懸命に何人も昔自民党が行っていたような根回しを閣僚クラスを投入して努力している最中の事案であるだけに、本当に取り返しのつきません。

普天間は困難かもしれませんが、問題の本質は、何度か申し上げておりますが、現状の飛行場を直ちに移設することにあります。このままでは辺野古には移せなくなってしまっています。2段階方式も視野にいれ、批判覚悟で前に向いて奨めていかなければなりません。

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