地域の経済が好循環を生まなければ日本の衰退は止まりません。その好循環を生むためには本質的な地方の経済循環構造を改善していかなければなりません。改善するためには、何が起きているかを理解しなければなりません。何が起きているのかを分析した上で、これから1年かけて施策を創っていければと思いますが、そうは言っても少し時間はかかります。なのでそれまでの中継ぎと私が捉えている、国による中小企業小規模事業者の補助事業等の話に触れておきたいと思います。
詳細は、「ミラサポ」という中小企業小規模事業者応援のためのポータルサイトをご覧ください。一押しです。地方自治体の施策も網羅されています(協力してくれたところだけ)。(まだ審議中の27年度本予算も含まれますのでご注意ください)
1.書類作成が面倒くさいと思う方へ
利用者から不人気だった書類作成負担の軽減
基本的に3枚以内の原則を立てています(3枚以内でなかった場合は当方にお申し出ください)。なお、賃上げ・人材育成に力を注いでいる企業が優先となっています。
2.新しいことをやり始めようと思う方へ
ものづくり商業サービス革新補助金
要するに何でもいいので、ちょっとでも目新しいことをやり始めようとする方が対象です。新しいサービス、新商品・試作品の開発などです(上限1000万円、2/3補助)。仲間の企業と共同で設備投資したいと言った場合も今回対象に入っています(上限5000万円、一社500万円、更なる書類作成簡素化措置もあり)。
3.ものづくりで大学や公的研究機関と連携をご検討の方へ
革新的ものづくり産業創出連携促進事業
ものづくり技術を活用した研究開発(上限4500万円、2/3補助)。デザイン開発技術も可能になりました。
その他、サービス開発などで他企業や公的研究機関と連携をご検討の方に対しても、商業サービス競争力強化連携支援事業という名前の補助事業があります(上限3000万円、2/3補助)。
4.最新の省エネモデル設備の導入をご検討の方へ
地域工場中小企業等の省エネルギー設備導入補助金
申請手続きが簡素化されています(1/2補助)。
5.商店街の活性化に尽力されている方へ
地域商業自立促進事業
アンテナショップの設置、オリジナル商品の開発、子育て・高齢者支援サービスの提供、空き店舗への店舗誘致、まちなか交流スペースの設置など、商店街の魅力向上と、中長期的な発展に貢献する取り組みに対して、上限5億円、2/3補助の制度があります。
6.小規模な会社だけど販路開拓をしたいとお考えの方へ
小規模事業者の持続化支援
商工会や商工会議所と一体となって販路開拓に取り組む費用(チラシ作成、商談会参加のための運賃など)。(上限50万円、2/3補助)。複数共同は上限500万円。雇用対策などを積極的に取り組む事業者は上限100万円。
7.創業を目指す方へ
創業第二創業促進補助金
上限200万円、2/3補助で、創業費用の補助制度があります。今回から、事業承継を契機として既存事業を廃業し、業態転換する際にかかる費用【廃業コスト含む)に対しての補助制度も用意されました(上限1000万円、2/3補助)。
8.その他
ミラサポにて皆様のニーズにマッチした補助事業が検索できます。ふるさと名物応援事業や、海外展開戦略支援事業、JAPANブランド育成支援事業から、融資まで、多岐にわたる事業が用意されています。
ご活用ください。