学校の先生が忙しすぎる件

地元で学校の先生にお目にかかる機会が少なからずありますが、それは自治会の行事であったり、コミュニティーの行事であったり、もちろん運動会などの学校行事やスポーツ団体の行事などで、です。
 
忙しいですね、と聞く方も聞く方ですが、先生方は、帰宅は夜の10時を超えることがほとんどで、朝はこれまた早い。聞くと、部活動やペーパワークに忙殺される毎日だそうな。
 
教育に求められる課題は社会の多様化やグローバル化によって多角化しており、教員は、通常の科目以外に、部活動から、英語・知財・プログラミングなどの基礎的教育から、いじめ対策、給食費徴収、住民対応、主権者教育など、カバーすべき質と量が格段に増えており、更に言えば、責任を行政という上流から現場という下流に転嫁するバイアスがかかるため、ペーパワークがどんどん増えてくる。ありとあらゆることが求められています。そうした多忙を極める教員の労働時間の問題が長年議論されてきましたが、もはや教員の能力の問題だなどと、逃げ込める問題ではなくなりつつあります。
 
更に財政上の問題から、生徒の数が減っているのだから教員数も減らすべきだとの問いかけがなされており、到底教育現場が機能するような俯瞰的戦略的行政がなされているとは思えません。
 
本質的には、教育現場の裁量や権限を増やし、教育現場に責任をしっかり持ってもらう方向に回帰するか、もしくは予算を費やし改善していくか、の2つの方向しかありません。
 
教員が忙しすぎて、本来業務、つまり子供の教育に専念できないという、ゆゆしき問題を一刻も早く改善するため、先般、自民党に議員連盟が立ち上がりましたが(塩谷立会長)、今般、その中間報告を馳浩文部科学大臣に提出しました。
 
今回の中間報告では、抜本的対策を継続的に議論していくこと、まずは18時までに退校できる環境整備を目指す事(かなりハードで高い目標ですが)、土日の部活負担を大胆に減らす事、付随業務のための事務職員配置や外部化の促進、などを骨子としています。
 
 
未来の為に!

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