年末のご挨拶

年末も残すところあと僅かとなりました。今年は本当に大勢の方々に大変お世話になり、改めて人間というものは生かされているということを実感する年となりました。

特に10月の総選挙。前回同様、突然の解散となりました。それにもかかわらず大勢の方々が、我が事のように各地を走り回って下さり、声をかけていただき、会場の段取りや封筒の段取りなどをしていただきました。一方の私は、在京とならざるを得ない日が半分もあり、そうした運動をして頂いている方には大変大変心苦しく、胸が張り裂けそうな思いでした。本当にありがとうございました。

今年を振り返ると、世情については年始にまたご報告するとして、個人的なことについて、私の一番の出来事は、2月に予算委員会で総理への質問の場に立つことになった事です。なぜそうなったのかは分かりませんが、今でこそ与党質問比率が多少増えましたが、2月時点で言えば、単純に予算委員会の質問に立てる確率は、少なくとも10年に1回もないものでしたので、思いもしないものでした。しかも、委員会テーマが、安倍総理が直前まで行かれていた日米首脳会談であったので、日米同盟と世界秩序についてという骨太の質問をさせていただくことができました。これも、関係者の皆様には感謝を申し上げたいと思います。

また、取り組んでいた社会的事業(ソーシャルベンチャー)の支援策について、日本経済新聞にも取り上げていただき、政府の年間基本方針である骨太方針や日本未来投資戦略にも書き込んで頂きました。地方創生には非常に重要な課題と認識して取り組んでいたので、ありがたい限りでした。もちろんその他にも、事務局長を仰せつかっていた知的財産戦略やイノベーション戦略・宇宙戦略、またオリパラ契機の地方活性化戦略・経済指標戦略なども、しっかりと盛り込んでもらえました。これも感謝したいと思います。

そして政務官を拝命したことです。思えば政治の世界に飛び込んできたときに通ったのが防衛省A棟11階。改めて実感するのが、国際社会の変化と安全保障環境の劣化です。今までの中で最も心に残っているのは、トランプ大統領のエルサレム発言の直後に中東を訪問することになったことです。中東はもともと関心の強い地域ですが、就任後2回も訪問することになり、しかも激動の中でしたので、世界の異なる部分の空気を吸うことになった年でもありました。

これらもすべて、人のご縁から生じることであります。ご縁の後ろ側に、おそらく直接見ることができない、いろいろなご迷惑やご配慮があるのだと思います。そうしたことをしっかりと想像力を豊かにして感じ、これからも全力を尽くしてまいりたいと思います。年末年始は、危機対応のため在京当番を預かっておりますので帰省できませんが、皆様のご健康ご多幸を心からご祈念申し上げます。来年もどうぞよろしくお願い致します。