多少すったもんだしておりますが、インターネット利用の選挙運動を解禁するかどうかの議論をしていることは皆様ご存知の通りだと思います。私は解禁すべきだと考えます。インターネット選挙PTのメンバーを仰せつかっておりますので、会議では積極的な発言に務めておりますが、明日再度平場の議論がありますので、頑張って行きたいと思います。
そもそも選挙制度は細かいことを言えば極めて曖昧な制度です。選挙に携わる人でなければ、というか、選挙に携わる人でもごく一部の担当者しか、その正確な内容は知らないと思うほどです。実は総務省に聞いても選挙管理委員会に聞いても答えをくれないケースが多々あるのです。
現行でなぜネット選挙が違反になるのかと言えば印刷物と同等とみなされるからです。現在選挙中は印刷物が著しく制限されています。証紙を貼った広報物を限定された場所でしか配れません。違反すれば文書違反になります。ネットも文書図画に相当しますので、印刷物同様の扱いをされるということです。なぜ制限されるかと言えば、お金持ちが有利になるからです。
しかしネットは印刷物と異なりおカネがかからないやり方が可能です。だからネットは印刷物とは違うんだ、だからネットだけは解禁しようという流れは自然だと思います。
反対派はなぜ反対かと言えば、成りすましや落選運動の対象を恐れるからです。現行選挙制度との齟齬も指摘されています。参議院選挙まで時間がないから参議院の改選組みの先生方も当然慎重です。
私は、前回のPTでも発言いたしましたが、ネット選挙解禁が世間的(マスコミ的)に注目されているのは、ネット選挙自体が注目されているというよりは、政治が変ったのか、オープンな政治を目指しているのか、自民党は変ったのか、ということが注目されているのだと思います。もしこれで議論が後退してしまったら、なんだやっぱり自民党は変れないじゃないか、ということになり、失望されることになると思っています。諸問題・諸課題はありますが、是非進めるべきだと思います。