私の推しメシ

党機関紙の地元名産品宣伝コーナである「私の推しメシ」に拙文が掲載されましたのでお知らせします。こういう宣伝もしてますよ、ということで。

アメリカのスーパーに行くと、時折七面鳥が丸裸になって売られていますが、図体が大きいうえに生の丸裸は日本人にはなかなか手を出しにくいものです。そもそもアメリカ人がクリスマスなどのお祝い事で七面鳥を食べ始めたのは、ヨーロッパ人が移住してきたときに、それまでお祝いで食べてきた牛や豚の代わりに食べるようになったのだとか。ヨーロッパの食文化がアメリカに上陸して変化したということですが、それが今度は日本に上陸して再び変化を遂げます。そう、あのチキンで有名な某チェーン店によって。日本上陸は1970年。当時のキャッチコピーは「クリスマスにはケ○○ッ○―」でした。
しかし、わが地元の丸亀はもっとめざとい。ハリウッド映画に出てきたローストチキンをヒントに1953年から売り出したのが丸亀「骨付鳥」。今や「うどん」に次ぐ香川県の名物として、「骨付鳥」は社会的地位を築いています。
塩と胡椒とニンニクで下味付けされた鶏もも肉。かなり濃い味付けで、ビールが進む第一級のB級グルメといったところでしょうか。やみつきになるその味は、地元民をも何度もお店に足を運ばせる魅惑の味です。ヒナとオヤの2種類あり、歯ごたえの差を楽しむ向きには両方召し上がってもらいたい一品。是非、ご賞味ください。