総選挙)政策)6.国際秩序、そして先端基盤技術。

■医薬品等重要品目の特定国依存解消など経済安全保障の推進

例えば医薬品の抗生物質など、それがなくては生活に支障がでるほどの重要品目の中には、原材料が特定国に依存しているものがあります。国際政治情勢によっては入手できなくなることも考えられます。また、災害などで製造拠点が被災し、重要品目の入手に支障をきたすこともあります。こうした重要品目のサプライチェーン上に脆弱性がある場合、何かの拍子に国民生活に悪影響を及ぼす可能性があります。こうした脆弱性を解消し、何があっても対処可能な国家を目指し、危機管理体制を整備して参ります。また逆に、世界市場でのシェアが高く世界にとって必須の日本の技術もあります。そうした技術を育てて守り、日本の力にして参ります。

■農水業やサービス業で期待される宇宙利活用事業の推進

GPSや通信などは日常生活にとって不可欠な存在になっていますが、今後、更に利活用の範囲が広がります。農業や漁業、物流や小売りなどの分野で、衛星を使った宇宙ビッグデータ利活用が進めば、更なる効率化や少人化が可能になります。こうした宇宙開発は従来、巨額の国費を投じて行うものでしたが、最近では商用利用が進み、民間投資で賄われるようになりつつあります。特に月面産業への期待が高まっており、食品・金融・保険・電子機器などあらゆる産業界から構成される民間の協議会も立ち上がりました。先には同僚議員と共に世界で4番目となる宇宙資源法を成立させましたが、今後も宇宙商用利活用が更に進むような環境を整え、国民生活が更に豊かになるよう努力して参ります。
(宇宙海洋開発特別委員会事務局長)

■金融取引や最先端医療で期待される量子技術の推進

現在の性能を圧倒的に凌駕する量子コンピュータの開発に各国がしのぎを削っており、創薬や減災防災など幅広い分野から期待されています。一方で、量子コンピュータが登場すれば、我々が普段利用している暗号技術(例えばパソコンやATMで使うパスワード)が破られる可能性もあります。そのため盗み取られることが理論的にない量子技術を使った通信方式も研究開発が進んでおり、実際にメーカーから製品として販売もされ始めました。その技術は金融界などから多くの期待が寄せられています。更に量子技術を使った材料は、量子メスなど最先端医療やGPSに代わる位置把握技術として期待されています。将来の生活の価値感を変える可能性まである量子技術を推進して参ります。
(量子技術推進議員連盟事務局長)

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