菅総理の辞任と中堅若手の会による令和型自民党の実現

(菅総理辞任と1週間の政局混乱)
菅総理が任期をもって退任することを表明しました。報道にもあったように、政局の動きが激しい1週間でしたが、その責任をおとりになったということなのだと思います。コロナ禍の政権運営は大変であったと思いますし、本当に休み無しの状況だったのだと思います。まだ任期まで少しありますが、心からご慰労申し上げたいと思います。

(総裁選)
一方で、国民の皆さまはコロナ禍で苦労も忍耐も限界に達しているわけで、そのことを我々政治がちゃんと理解し、やるべき方向を示さなければなりません。このゴタゴタ劇について、殆どの国民の皆さまは、呆れに近いものであったのだと感じます。中身のないまま政治家だけの政治をやって突き進んでいたのでは、たんなる能天気です。だからこそ、ちゃんと中身を議論してリーダーを決めて大方針を出すために行うのが総裁選であって、開かれた総裁選を行わなければなりません。

(中堅・若手の会)
ドタバタ劇の間、報道にも取り上げられていたように、福田達夫代議士が言い出しっぺの中堅若手10数人で、断続的に会合を開き、党のガバナンス改革を骨格として、あるべき総裁選の姿などをメディアを通じて訴えてきました。理解を超える政局の動きであったためです。繰り返しますが我々の思いの中心は、国民に開かれた政治です。では開かれたとは何か。その必要条件は説明責任であり納得のいく説明です(十分条件ではありません)。例えば、総裁選前に人事を断行するとか、総裁選前に解散するとか、納得できる説明もなく行先不明の場所に突き進めば、混乱しか残りません。我々が、総裁選前に人事を行う理由の説明を求めたのも、派閥の縛りからの解放を求めたのも、ガバナンスのためであり、開かれた政治のためです。

(党の新しい胎動)
連日のようにリモートで中堅若手の意見交換会を実施しております。下記の報道リンクは、メンバー中核の山下たかしさんに対する取材の様子です。山下たかし代議士もSNSで触れているように、昔は政治家と言えば料亭やホテルで会合、今や一言声かければどこにいてもリモート接続。新しい時代の政治の姿です。景色が変われば意識も変わる、とメンバーの小林ふみあき代議士も常々言ってますが、まさに新しい政治の胎動を感じています。

news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4352528.html

(残念な報道)
ただ、残念なのが、メディアの取材の目線。何かにつけて、「選挙基盤の弱い」「中堅若手」が「浮足立って」「派閥の縛りから解放を求めている」などと、我々の意識とは程遠いレッテルを張っていることです。というか、恐らくそういう固定観念で取材している。正直、メディアの目線こそが旧態依然としているように見えます。同グループ内で議論されている内容は全く違う視点に立つもので、自民党のガバナンスを強化しないと、国民から信頼されなくなり、もって正しい政策も実行できなくなり、日本が機能しなくなることが問題だと言っているのです(昔ありましたよね)。参加議員全員が、自己保身など全く感じない発言を続けている議論であることを、私でよければ証明します。いい仲間ですよ、この世代の議員は、本当に。(念のためですが、若いから良いと言うものではありません)。そろそろこれをきっかけに、党の体質を令和型に切り替えていきたいと真剣に思っています。