4期目の挑戦ー衆院総選挙

ワクチン接種が始まった今春以降、前総理の総裁ご勇退、開かれた政治を求めた党風一新の会、総裁選と岸田政権の誕生、それにともなった副大臣就任。あわただしい政局の流れの一方で、コロナ経済対策、感染症拡大防止対策、国産ワクチン開発体制確立、そして経済安全保障と官民共創による地方創生、更には外交防衛と言った分野の政策に全力で取り組んでまいりました。

そして先日、衆議院が解散され、3期9年に亘る議員活動に一旦の終止符を打ち、これまでの活動を振り返りつつ、原点を見つめなおし、改めて公示の日を迎えた本日、4期目に向けて、国政を担う覚悟を新たに致しました。

振り返れば、初当選以来、政策一本やりで活動して参りました。この間、党や政権の運営について有権者の皆さまから様々なご意見を拝聴しました。その間の経験の結論は、どんな優れた政策でも、政治が国民意識から乖離し、信頼を失ったら、いかなる政策も実行はできないということです。依然として一部残る旧態依然とした党の運営を近代化し、理解してもらえる政治、できれば納得いただける運営を目指し、具体的には党ガバナンスコードの整備に貢献していきたいと思います。

ただ、政治は中身です。何をやるかという政策の目標、それをどうやるかという政策実行手段、更にはどうやり続けるのかという政策の継続性や政策効果が政治に課せられた課題です。コロナ感染拡大が始まった1年半前から続くコロナ対応で、目の当たりにした国家の脆弱性は私にとってかなりの衝撃でした。感染症以外の危機事態も含めて、何があっても安心安全な暮らしをお届けしたい。そのための万全の危機管理体制構築を是非やり遂げたい。過去1年に亘り党内で議論してきた政策目的を今こそ実装したい、そうした思いで今朝を迎えております。

更にはコロナ感染拡大防止策、すなわち人流抑制政策で、甚大な影響を受ける業種もあり、未だにその苦難は続いています。最大の課題は将来が見通せない事です。社会情勢分析を精緻化し、本当に必要とされる方に十分な支援をお届けしなければなりません。ワクチン接種証明やPCR検査陰性証明なども積極的に利活用し、今までとは異なる将来が見通せる経済政策を打ち出していかねばなりません。一方で、感染拡大防止自体については、人流抑制一本やりから脱却し、国の権限強化を通じて、医療提供体制やワクチン含む治療薬開発体制の整備を進めていかねばなりません。

地方では、米価が下落し農家の生活が脅かされています。魚価も低迷し漁師も苦難に直面しております。建築資材の一部は急騰しています。地方が直面する社会課題は複雑多様化しています。地方創生は、国が定めるような全国一律の政策では、地域によって異なる社会課題を解決することは困難です。また財政難にあえぐ地方自治体に全てを財政的に頼ることも現実的ではありません。まさに官民共創による、SDGs資金も積極活用した取り組みがなくてはなりません。

国政政治も不安定です。まずは外交力によって国際秩序を安定化する努力をするべきです。その上で、外交力を担保する抑止力と対処力をバランスよく向上させる取り組みは必須です。

まだまだ多くの課題が残されたこの日本。生まれ変わってもまた日本がいいと全員に思っていただける国にしていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。