キッシンジャーと北朝鮮

キッシンジャー(ニクソン・フォード大統領に仕えた安保担当大統領補佐官・国務長官でノーベル賞受賞者)と聞くと「瓶の蓋」を思い出してしまいます。「日米安保をなくせば日本が軍国主義に走る」という論のことですが、個人的には瓶の蓋も、取ったら中身がでてくる場合と、逆に中身を詰める場合とありますから、一概にそんなことは言えないと思っています・・・。ただ、瓶の蓋と言われ様がなんだろうが、これが日本の外交上最も重要な柱だと確信はしております。

前置きが長くなりましたが、そのキッシンジャーさんが来日し首相と会談をしたとのこと。首相は6カ国協議が再開できればいいなぁと、陰からの支援を求めたようです。それはどうでもいいのですが、以前どこかで指摘しましたが、ミサイル事件で北朝鮮は6カ国協議への参加という外交カードを持ちました。このカードを何のために切ろうか、北朝鮮のおじさんは一生懸命考えていることでしょう。

馬鹿馬鹿しい話ですが、騒音おばさんやゴミおばさんをその解決を目的に自治会にお誘いしたとして、彼女達が自治会に入ってやるから自治会費10年無料並びに年間10万生活支援してよ、などと吹っかけてくるような話があれば、絶対にNoと言う必要があります。もちろん6カ国協議は非常に重要かつ意味のあるフレームワークですが、これを開かないと核や拉致が解決されないわけでもないので、安易な譲歩によって無理にこの協議にひっぱりだすことはない筈です。

首相や外相あるいは外交担当者がちゃんと考えてくれることを切に願う限りです。