全員が「どうせ駄目だろう」と思っていては、絶対に駄目なのです。ですから、皆様方におかれましては、是非、ご自身を信じて日本復活を共に歩んで頂ければと思います。
年末より暫く地元で慌しい年末年始を過ごしておりますが、やはり感じるのは景気感の報道との乖離です。もちろん、各種機関から報告されている指標を見ると、大企業から小規模事業者まで間違いなく景気は好転しているのですが、全国津々浦々、全事業者には浸透していません。
「今んとこ、ワシ等とは関係ないけど、頼むわのぉ〜」。期待も滲んだ地方の現状を訴える声を良く頂きます。
私自身、大胆な金融政策と財政政策の他に、選挙前からお訴え申し上げてきた点があります。それは、活力の流れです。活力の流れを変えていかなければならない。
過去の失われた20年の間に、サプライチェーンやバリューチェーンは寸断されてきました。したがって、大きなマクロ政策を組んでも、昔のようにすぐには全国津々浦々すぐに浸透しない。根っこには「どうせ・・・」という疑心暗鬼と自信喪失があるような気がします。
だからこそ、私自身は中小企業や小規模事業者、はたまた農業や水産業も含めての地域の全産業を応援する政策、つまりミクロの政策が大切だと思っています。これをやってこそ、マクロとミクロをつなげられて、所謂アベノミクスが奏功するものだと確信しています。
昨年、政治サイドも官僚サイドも一緒になって随分とこの中小企業政策の餡子を詰め込んで参りました。まだまだ不足だと思われる向きもあるかもしれませんが、是非一度覗いていただければと存じます。
例えば、中小企業庁には、中小企業・小規模事業者の未来を応援するという意味の、「ミラサポ」というポータルサイトを開設していただいております。是非ご参照ください。
また、来年4月から消費税があがります。価格転嫁対策室を経済産業局に設けていただいております。是非ご参照ください。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/2013/131002bessi.pdf
また自民党では全省庁横断で地方活性化に資する国の政策を纏めた冊子を作成しております。お入用の方は是非事務所までご連絡ください。
現状ではまだまだ公共事業主導の景気回復ですが、徐々に民需主導の景気回復路線に乗りつつあります。ポイントは設備投資。今年度末までには民間部門の設備投資もプラスに転じるように誘導していかなければなりません。先に申し上げた地域の自信を取り戻せる政策が必須です。
その後は、日本の起業率の改善。リスクをとってビジネスを創める方々をしっかりサポートし、日本の元気を育てなければなりません。イスラエルは起業率が非常に高い。廃業率も高いのですが、新陳代謝が激しい。源泉にあるのはテクノロジー。だからというわけではありませんが、科学技術もイノベーションの中核です。
雑駁なことを申し上げましたし、まだまだ書き足りないことがたくさんありますが、とにかく、今年と、遅くても来年までが日本の勝負です。正念場です。なぜならば、今の政策は何年も何年も続けられないのだから。
そして、もう一度申し上げます。全員が「どうせ駄目だろう」と思っていては、絶対に駄目なのです。皆様方におかれましては、是非、ご自身を信じて日本復活を共に歩んで頂ければと思います。