蝶々撃退、あるいは知の欠乏

 
年末まであと10日を切りました。人間は言い訳する動物なのかもしれません。だから動物から人間になるために言い訳をなるべくしないようにしております。が、全てというわけにはいかないので、少なくとも「忙しい」という言葉は使わないようにしております。

そして、1つ自らに課している課題があります。本をなるべく読むこと。そして、自分で選ぶ本だけでは偏るので、人にお勧めいただいた本は必ず読むこと。

しかし大して読めてはいません。

さらに、1つの本を読んでいる途中で、人に奨められてたりして違う本を読み始めたりで、途中まで読んだ本が、私の寝室にぱらぱら転がっていたりします。そういう状態の本を私は蝶々と読んでいます。読んだところで開いてひっくり返して机に置くから蝶々のように見える。

ですから、蝶々を撃退するのが日課になっています。

西洋絵画の本、純文学、1日で分かる○○シリーズ、エッセー系、時事論評物、軍事戦略本、本当に雑多な蝶々が寝室の脇にころころと転がっています。

どれも全く役に立ってはいません。実は読んでも結構忘れてしまいます。が、総じて言えばいろんなジャンルが横断的に繋がることがあります。例えば森鴎外と戦後政治、横山大観と国際政治、古代ローマ人と税制などなど。

ただ、これらも役に立ちはしませんが、頭の体操のようなものです。

だから、蝶々撃退。できなければ知の欠乏です。