どう考えたって今の年金制度は持ちません。年金扶養比率(1人の受給者を何人の現役が支えているか)は、私が生まれた頃は厚生年金で40人を超えていたのですが、今は2.5人になっています。
もし仮に現行制度を改善して年金制度を維持するのであれば、どう考えても給付を減らして負担を増やすしかありません。そんなことはほぼ全国民が分かっているはずです。しかしそれをどうしても我々国民が受け容れられないのは、決める側(政治・行政)の痛みが無いからです。
ここは政治が定数削減や公務員改革をさっさとやって(私はこれが本質的に日本のためになるとは思えないのは以前にも書きましたが)政治のスタンスを示し(ノーブレスオブリージュ)、もって具体的プロセスを明確にしたうえで、改革を断行するしかありません。
基礎年金は全額税で賄う制度に。納税者番号を早急に導入し給付改革。消費税増税(時期は景気を見て慎重に)。厚生年金と共済年金の一元化。厚生年金は確定拠出にして民間運営。細かいことを言えば、年金関係の税制改正などの微調整が沢山ありますが・・・。やることは多い。
できないのなら、一度ちゃら、と申しますか、解体して再構築するくらいでないといけないのかもしれません。もう放っておけません。