一体どうなってしまっているのだろうか。震災復興予算で1次補正は所謂有り金(あるいは財源やりくり)でなんとか凌げそうですが、2次補正を含め、今後の復興に必要な財源のメドは全くたっていません。ですが、小生は、絶対に国債発行すべきだと思っています。
しかし・・・。日銀引き受けとけいけいにおっしゃる政治家がいらっしゃいます。つまり、お札をじゃんじゃん刷って使おう・・・ということですが、もちろん、議論は議論ですればいいのですが、実際にやるとなると問題が多すぎます。なんだか単に国民の批判をかわそうとする姑息な手段であり、国民の心を魂に売って、自分だけ天国に行こうとする態度であろうかと思います。
こういう無責任は国家としてはできません。政治がけいけいに口にすべき話ではありません。
それから、消費税が急激にスポットを浴びています。税より国債です。しかも財源としての税だとしても、消費税ではだめだと思います。被災地も困ります。元気の源である非被災地から活力を削ぎます。消費が冷え込みます。やるならば、所得税などであろうかと思います。
塩野七生さんが文藝春秋上でおっしゃっていた話ですが、昔、イタリアがEU加盟する際に累積赤字が禍して入れなかった。当時の首相は何をしたかというと、国民の全預貯金から、「勝手」に「密か」に0.05%国庫に強制徴収した。むちゃくちゃです。が、危機の際に大鉈だったのだと思います。これをせよとは言いませんが、消費を冷やすことなく、財政規律を守るメッセージを出しながら、復興費用を早急に調達しなければならないとすれば、堂々と国債発行し、財源は次年度から直接税で賄うのが筋だと思います。