韓国の李国防相が今週後半に来日し、日韓防衛交流の促進を包括的な文章の形で確認することになりました。これ、小生にとって結構感慨深いんです。が、一般的な内容ではないので、ご関心の向きはご覧くださいと言う程度です。悪しからず。
さて、誤解を恐れずに言えば、小泉政権のときは日米関係は良好でしたが、日韓・日中は散々であったことは皆様もご存知の通りだと思います。実務にもかなり影響がでていた時代でした。例えば、首脳会談。何も無くても定期的にあっておくべきだと考えていますが、実現もままならなかった時代でした(トップ同士、お互いに顔が見えるかどうかだけでもかなり外交上違う。外交の失敗は疑心暗鬼からくるものも結構ある)。
当時政府間交流はどのレベルでも少し休憩時期でした。例えば、小さい話で言えば、中国の軍楽隊を招致して、国内の種々のイベントで演奏してもらうことを企画し、受け入れ準備も整備、後は来るだけとなっていても、小泉さんがちょっと発言しただけで、「止めた」となっていた時期です。
防衛庁での任期が終わったとき、一議員秘書だけれども、その立場で日中・日韓関係の改善に一役買いたいと思っておりました。なぜかというのを一言で言えば東アジア共同体の基礎工事ということになりますが、そんな中、仲の良い韓国大使館の方と話をしていて、ある構想がどちらからと言うことも無く持ち上がりました。元国防相会議を設置しようではないか、ということです。
爾来、半年越しで何度か打ち合わせを重ね、ついに2007年11月、日韓安保フォーラムとして実現できました。先方は、チョウ・ソンテ元国防相、チュン・ホヨン元国防相のほか、退役軍人や安保専門家で構成、日本側は我々とディフェンスリサーチセンターさんでした。
定期的に実現したいと思っているのですが、不況の折、資金面での都合がつかず、2回目の実現ができていませんが、さめないうちに是非継続したいと思っております。いずれにせよ、そういうことがあり、今回の防衛交流の文書調印の話は小生にとって感慨深いものがあるのです。
チョウ・ソンテ韓国元国防相(中)と。 |
ユウ前国防相と |