本日を持ちまして、防衛大臣政務官の任を離れることになりました。昨年の8月初旬から今年10月初旬までの約1年2か月の間、与えられた任務を全うするにあたり、お支え頂いた全ての皆様に感謝申し上げたいと思います。
地元の皆様。任期中、帰郷するのが通常の約1/4程度になっていたのだと思います。特に昨年10月の総選挙期間中でも半分程度しか帰郷できず、まだ2期生の分際で地元を留守にしがちな戦いは不安で一杯でした。こうした状況下でも1年以上に亘り信じて頂きご厚情を頂けましたのは身に余ることだと思っています。また、この間、全力で地元を守ってくれた地元スタッフにも感謝したいと思います。これからは通常通り、よほどのことがない限り従前どおり毎週末帰郷したいと切に願っています。
防衛省・自衛隊の皆様。お支え頂き、また共に考え行動頂いた、多くの職員の皆様にも心から感謝申し上げます。政策面。理想と現実のギャップ、演繹と帰納のギャップを埋める戦いに丁寧にお付き合いいただいたことは今でも心に焼き付いています。ありがとうございました。事案対処面。任期中も様々な事案が発生しました。多くの方が裏方でご苦労されたことは容易に想像がつきます。誠に感謝の念に堪えません。また毎日毎日を支えてくれたスタッフの皆さんにも最大の感謝を申し上げたいと思います。温かく見守って頂いた大臣・副大臣・相方政務官。心にぐっとくるような事が何度もありましたが、真心と指導力のある上司・同僚に恵まれたと心から思っています。
日本人一般からすると、自衛官というのは、災害時には直接助けてくれたり、その活動をテレビで見かけるような頼もしい存在であっても、日頃から目にし接してその活動を知り、声をかけれる人は少ないのだと思います。しかし、日夜、人目につかないところで、任務によっては無人島という過酷な環境で、あるいは重力の何倍もかかる環境で、あるいは海上に出て何週間も家族のもとに帰れない境遇で、国民の皆様から直接感謝の言葉をかけられることもなく、もくもくと日本の守りに粛々と従事していらっしゃる大勢の隊員を私は見て参りました。もっと言えば、自衛隊組織の中で脚光を浴びるポジションではなく、それを支える立場の隊員も大勢いらっしゃることは決して忘れてはなりません。全員が真剣なまなざしで事に当たっている。この日本を思う真心は、是非ともこれからも国民の皆様に伝え続けていきたいと思っています。残念でたまらないのが、こうした方の事故殉職。絶対に二度と起きないことを願っています。
また、防衛省官僚も、めちゃくちゃ忙しい人種です。国会の厳しい追及をこなし、時には理不尽な批判に耐えつつ、全力で事態に対処し、次世代の政策を立案し実行しています。国会は政府をチェックする機能もあるので、どんどん追求すればいいし、するべきです。しかし、国会の要求に応えるためのコストがどれだけかかっていかも、表で議論すべきではないのか、そんなことを考えさせられました。
小野寺大臣は離任の辞で、こうした皆さんと働けたことを大変に誇りに思うという趣旨のことを述べられました。私はあくまで大臣のスタッフであったので、同じことを申し上げるのは僭越というものですが、全く同じ感覚を共有するものです。