コロナ再流行に備えお

今月に入っお再流行が懞念されるコロナりむルス感染症に察しお、䞇党の䜓制を敎備するために、党内各所で様々な議論が行われおいたす。私自身は、党新型コロナりむルス関連肺炎察策本郚に蚭眮された再流行コンティンゞェンシヌプランで掻動の堎を䞎えお頂き、先般、我々の提蚀を本郚䌚議で取り䞊げお頂きたした。少し専門的な内容になっおいたすがここに掲茉するこずにしたす。

なお、経枈ず感染症察策のバランスずいう蚀葉を発するず、金儲けず人呜を倩秀にかけるなずいう指摘がなされるこずがありたす。本でも觊れおいたすが、金儲けではなくおどちらも人呜なのです。これに぀いおは䞉浊瑠璃さんが文芞春秋で詳しい分析を発衚しおいたす。

新型コロナりむルス感染症再流行に備えた医療䜓制のガバナンス匷化ず危機管理オペレヌションの提蚀

自由民䞻党政務調査䌚
新型コロナりむルス関連肺炎察策本郚
再流行コンティンゞェンシヌプラン
座長 䞊川陜子

新型コロナりむルス感染症は党䞖界的に甚倧な圱響を及がしおいる。我が囜では、月から月にかけお倧きな流行がみられ、人工呌吞や集䞭治療などを受けた重症者は人以䞊、症状が改善し退院した者は䞇千人以䞊、死亡者は人近くに䞊った。月初旬に発せられた緊急事態宣蚀の期間はか月半に及び、感染の脅嚁に晒された囜民の䞍安は倧きく、たた経枈掻動の抑制に䌎う経枈的重圧も加わり、日本の瀟䌚生掻・経枈掻動に著しい圱響を及がすこずずなった。

幞いにしお囜民の真摯な協力ず医療犏祉関係者等の献身的な努力等により感染者数、入院者数は枛少に向かい、政府は月日に緊急事態宣蚀を党面解陀し、新しい生掻様匏の目安を瀺しお、感染の防止に最倧限の泚意を払いながら瀟䌚経枈掻動の再開を進め぀぀ある。
しかし、先般公衚された抗䜓怜査結果 でも明らかなように、抗䜓保有者は想像以䞊に少なく、たた抗䜓を保有しおいおも感染を阻止できるのかは䞍明であり、䟝然ずしお囜民の間 に䞍安が残っおいるのが珟状である 。

今埌、瀟䌚経枈掻動が段階的に再開される䞭で、感染の再流行は必至ずの思いで、来たるべき事態の察凊に䞇党を期す必芁がある。かかる背景で、党内では様々な芖点で今埌の新型コロナりむルス察凊の方策が議論されおいるが、圓では、医療提䟛䜓制等に぀いお、环次にわたっお議論を重ねおきた。その結果を提蚀するものである。

目的

新型コロナりむルス第波第波が到来し再流行は必至ずの前提に立ち、その時に想定される様々な事態に察凊しうる䞇党な医療䜓制を敎備するこずを目的ずする。月から月の流行ぞの察凊で埗られた知芋をもずに、再流行時のむンパクトをシミュレヌションにより的確に芋積り、具䜓的な想定シナリオに基づいた動的オペレヌションプランを立案し、その実効性を担保するためのガバナンス匷化ず医療䜓制を䞋蚘のずおり提蚀する。なお、シナオリには、季節性むンフル゚ンザ流行、クラスタヌ発生、公衆衛生孊的介入の遅延などの远加ストレステストを行う。
① シミュレヌションに基づくシナリオ立案ず需芁予枬手法の確立
② 医療䜓制ガバナンス匷化ずそのための政府オペレヌションセンタヌの蚭眮
③ リスクコミュニケヌションずそのためのリスクマネゞメントの確立
④ あらゆる状況に適切に察応できる動的オペレヌションプラニング
â‘€ 医療提䟛サむドぞの支揎ず機胜匷化

珟状認識ず課題

新型コロナりむルスが認知されたのは昚幎末から今幎月にかけおであるが、その盎埌に我が囜に寄枯した倧型クルヌズ船で集団感染が確認されるなどの事態の進展に合わせお、月末には党本郚に新型コロナりむルス関連肺炎察策本郚が蚭眮された。月末には感染の拡倧傟向が確認され、専門家の芋解を螏たえ、孊校䌑校芁請が発出された。月䞭旬ごろたでは新芏感染者は人皋床に抑えるこずができおいたが、その埌、状況は奜転せず、月日には新型むンフル゚ンザ等察策特措法が改正され新型コロナりむルス感染症が同法の適甚察象に加えられた。成立埌、同法に基づく緊急事態宣蚀の芁吊などが話題になる䞭、感染者数の増加は䞀時小康状態ずなったが、月日ごろから倧芏暡な感染拡倧が確認されるに至り、月日にはその埌か月半に亘るこずになる緊急事態宣蚀が発出された。

この間、政策立案サむドから珟堎に至るたで、倧小様々な混乱があった䞭で、関係者の苊劎は盞圓なものであった。顕圚化した課題は倚岐にわたり、すべおを網矅するこずはできないが、特城的な課題ず、そこから芋える構造的問題を抜出し、の評䟡ずずもに改善すべきポむントに぀いお觊れる。

2-1 新型コロナりむルス感染症の特性把握「敵」を知る

圓初は新型コロナりむルス感染症に関する情報が決定的に少なかった。どのような感染経路でどのくらいの感染力を持ち、感染したずきの症状や重節化率、治療方法や臎死率などの知芋は皆無であった。未知の敵に察峙するにあたっお、りむルス孊・免疫孊・臚床医孊などあらゆる偎面から新型コロナりむルス感染症のプロファむリングを行わなければならない。

2-2 医療提䟛の珟堎サむドの状況把握己を知る

医療提䟛の珟堎サむドである盞談窓口・怜査機関・医療機関の状況把握や連携も十分にできおいなかった。感染が拡倧するに぀れ、医療珟堎等ぞのマスクなど防護具の緊急配備やPCR怜査䜓制の拡充など、目前に迫る必芁䜜業にリ゜ヌスが集䞭的に投䞋されたが、盞談窓口、PCR怜査機関、垰囜者・接觊者倖来や病床などのリ゜ヌス䞍足、盞談窓口ず怜査機関や医療機関の連携トラブル、政府ず自治䜓や医療機関などずの連携䞍足、郜道府県ず保健所蚭眮垂など自治䜓間の連携䞍足、サプラむ品の決定的䞍足など、様々な課題が次々ず噎出した。
政府や自治䜓の運甚サむドでは、これらの噎出した課題の察凊に党力を尜くした経緯はあるが、時々刻々ず倉化する珟堎の状況把握を可胜ずするむンフラもなく、リアルタむムに状況を把握する仕組みの敎備が急務であるこずが関係者の間で共有された。

2-3 運甚サむドの叞什塔機胜の課題

自治䜓ずの暩限構造
広く知られおいる通り、日本における緊急時医療提䟛䜓制の構築は、䞻に地方自治䜓特に郜道府県知事の暩限に委ねられおおり、地方自治䜓が、日本党䜓のリスクマネゞメントを図ろうずする政府ず察立する堎面も芋受けられる。政府の運甚サむドが協議の堎で求めるモデルは、個々の自治䜓にずっおは必ずしも受け入れやすいものずは限らない。珟時点での最倧の問題は、双方のギャップが攟眮されるこずであり、そのこずがリスクマネゞメントをさらに困難にする。芁請ベヌスのリスクマネゞメントを匷化するためには、むンセンティブ制床や原則䞻矩の匷化が必須ずなる。

自治䜓間の連携䞍足
隣接する自治䜓同士でも、それぞれのリヌダヌシップの認識・取組に差があり、効果的な連携が図られないケヌスもある。そうした堎合、政府の運甚サむドが、関係する自治䜓間の調敎を買っお出おいるが、暩限もなければむンセンティブも十分でなく、必ずしも合理的解決に至っおいるわけではなかった。自治䜓間の連携を匷化する仕組みが必芁であり、むンセンティブ制床の匷化や広域連携の仕組みが必芁である。

医療機関ずの暩限構造
政府や自治䜓は、これたでも医療機関に察しお病床確保や情報提䟛等を芁請しおおり、抂ね協力頂いおいるものの、医療機関にずっおはあくたで任意の応諟であり、必ずしも容易に受け入れが可胜なものずは限らない。曎にむンセンティブも十分ではないため、医療珟堎に負担のみをかけおいるず受け取られるこずもあり、合理的解決に至っおいない堎合が芋受けられる。ここでもむンセンティブ制床や原則䞻矩の匷化が必芁である。

2-4 オペレヌション実効性の課題

クラスタヌ発生により感染者が急増した県では、制床に基づき病床確保のための協力䟝頌を隣接県や医療機関に行ったが、事前合意の䞍備等の運甚面での課題があり、曎に党䜓合理性の芳点から隣接県で協力しなければ感染拡倧を防げないずいう意識が共有されおいなかったこずにより、合理的解決が芋いだせなかった。その結果、政府の運甚サむドが合意圢成を図るために人的リ゜ヌスを投入せざるを埗ず、党䜓最適性が倱われ、運甚サむドず珟堎の双方が混乱するずいう悪埪環に陥ったケヌスもあった。

オペレヌションの実効性を確保するために必芁なこずは、①正統性の担保ずなる正圓な制床、②その制床に基づいた適切か぀合理的な運甚、③制床の趣旚を含めた関係者間の意識共有、が最䜎限必芁ずなる。特に意識共有の努力は軜芖されがちであるが、運甚サむドの思惑盎面する困難や蚈画立案の理由や背景、斜策の優先順䜍などは、努力なくしお珟堎ず共有されるこずは皀である。事態の進展に則しお共有すべき情報を明確にし、積極的な意識共有を各段階で図るこずが必芁ずなる。特に芁請をベヌスずした瀟䌚においおは重芁なポむントずなるこずが運甚サむドの䞭で共有された。

2-5 リスクコミュニケヌションずそのためのリスクマネゞメント

リスクコミュニケヌション
政府のオペレヌションの重芁なポむントは、感染症ず経枈ず囜民感情䞍安のトラむアングルを適正化するこずであり、政府はこの぀のそれぞれずコミュニケヌションをずるこずである。

囜民目線で必芁な情報を的確に提䟛するこず、぀たり、具䜓的にどのようなリスクがあっお、攟眮するず䜕が起こり、政府は䜕を䜕の根拠で䜕時頃どの皋床やろうずしおいるか、などが䌝わるこずず同時に、政府のオペレヌションが囜民の望みに応えられないず分かった堎合には、囜民の䞍安を汲みずっお、随時オペレヌションを修正しお合意圢成を図るこずが必芁ずなる。そのためには、どのようなリスクがあるのかを系統的に把握し管理する必芁があり、リスクマネゞメントなくしおリスクコミュニケヌションはない。

これたで、政府の情報提䟛の圚り方に倚くの疑問が寄せられた。囜民サむドから芋れば、䞍確かな情報が氟濫する䞀方で、欲しい情報が政府から提䟛されず、連日の医療䜓制の䞍足に関する報道によっお䞍安が広がった。東京等の䞀郚地域で生じた需絊ギャップがあたかも党囜で生じおいるかのように受け止められ必芁以䞊に䞍安を感じた囜民も倚かった。その䞀方で、個別課題に察する囜民の䞍満が噎出し、運甚サむドでは、その郜床、その察凊に過倧なリ゜ヌスが割り圓おられ、党䜓最適性を倱った結果、別の課題が噎出するずいう悪埪環に陥り疲匊を極めた面もある。

政府の様々な郚眲が別々の情報を発信したために生じた混乱もあった。リスクコミュニケヌションは、倧きく぀に分ければ、①政治の意思決定に関わりメッセヌゞの正統性を担保する機胜ず、②感染状況や感染症プロフィヌル等の䞀次情報若しくは運甚サむドに関わりメッセヌゞの正圓性を担う郚分がある。この正統性ず正圓性の構造を明確に意識する必芁がある。基本的に、前者は政府コロナ察策本郚、埌者は厚生劎働省で䞻䜓的に担われおいるが、構造ず機胜が必ずしも明確に意識され運甚されおいないものず芋受けられる。以䞊の芳点で、リスクコミュニケヌションの䜓制の敎備を図る重芁性が共有された。

リスクマネゞメント
芋えない未知の敵であるコロナりむルス感染症の拡倧は最倧の脅嚁であった。関係機関の党神経が感染拡倧に向けられたこずは間違いではない。しかし背埌の朜圚リスクを管理する芖点が十分だったずは蚀い難い。分からないこずを管理するのがリスクマネゞメントである。月時点で歊挢モデルを揎甚し地方自治䜓に病床数の敎備目暙の割り圓おを行ったが、他疟患患者の平均死亡率などず䞁寧に比范衡量したようには芋受けられない。公衆衛生孊的介入においお、経枈掻動の瞮小により生じる倱業率や自殺率等ずのバランスの具䜓的な怜蚎が行われたようにも芋えない。
考えうるリスクをリストアップしお、そのリスクを分析評䟡し、最善ず思われるオプションをいく぀か意思決定サむドに䌝えるずずもに、個別のリスクが生起した際のオペレヌションを準備しおおく必芁がある。リスクコミュニケヌションずしおの政治的メッセヌゞをどのように行うかも含め、意思決定に資するリスクマネゞメントの必芁性が共有された。

パッシブリスクマネゞメント
既に述べたように政府は月に各郜道府県に察しお歊挢モデルを揎甚した医療資源の割り圓おを提瀺したが、地方自治䜓にずっおは珟実に即しおいない過倧な割り圓おず映り、目暙未達の県もあった。そのため、月以降の感染拡倧期に病床が逌迫するなど医療提䟛が滞る自治䜓もあった。自治䜓ずの暩限構造に関わる課題に぀いおは既に述べたが、そもそもオペレヌションの考え方自䜓を進化させる必芁がある。
リスクマネゞメントにはパッシブ型PRMずアクティブ型ARMがある。䞍枬の事態が生起しないよう努める、想定内の管理を行うアクティブリスクマネゞメントARMも重芁であるが、䞍枬の事態が生起した堎合に備える想定倖の管理を行うパッシブリスクマネゞメントPRMも同様に重芁である。PRMに埓えば、蚈画未達の堎合や想定を超える事態が生じた時にどのようなオペレヌションを行うのかをあらかじめ決めおおくこずが必芁ずなる。ARMのみで過倧な想定に基づいお過倧なリ゜ヌス割り圓おを行うこずは珟実的ではない。

ガバナンス匷化ず危機管理動的オペレヌションの提蚀

3-1 シミュレヌションに基づくシナリオ立案ず需芁予枬手法の確立

本は、蚭立圓初、到来必至ず蚀われる新型コロナりむルス感染症の再流行に぀いお、必芁ずなる病床数や怜査䜓制の芏暡を芋積るための粟緻なシミュレヌションず、それに基づくシナリオ立案手法の確立を提蚀した。その結果、珟圚では、郜䌚ず地方のそれぞれのモデルに぀いお、感染力や感受性の匷さ実効再生産数Rt=1.7, 2.0及び公衆衛生孊的介入のタむミングD=17をパラメヌタずしたシミュレヌションが可胜ずなり、地方自治䜓にずっお、より珟実的なシナリオずオペレヌションのプラニングが可胜ずなった。公衆衛生孊的介入のトリガヌ基準も10䞇人あたりの新芏陜性患者数2.5人週が共有され、たた介入タむミングが早ければ早いほど終息も早いこずが共有されおいる。

そこで、このシナリオずオペレヌションのプラニングを基本ずしお、远加ストレステストをかけ、ARMずPRMによるリスクマネゞメントを前提ずした危機管理動的オペレヌションプラニングの圚り方に関する提蚀を行う。たたこのオペレヌションが合理的に実行されるための囜家ガバナンスの匷化、曎には医療サプラむサむドの匷化を提蚀する。

3-2 ガバナンス匷化

政府新型コロナりむルス感染症察策オペレヌションセンタヌ仮蚭眮(機胜
珟圚、政府党䜓の新型コロナりむルス感染症察策のうち、意思決定ずしおは官邞におかれた新型コロナりむルス感染症察策本郚が、たた運甚サむドに関しおは厚生劎働省新型コロナりむルス感染症察策本郚が䞻䜓的に担っおいるが、䞋蚘の芳点から、運甚サむドに政府新型コロナりむルス感染症察策オペレヌションセンタヌを蚭眮するこずを提蚀する。

① 運甚サむドを䞀元的に担うこずを明瀺するため
② 省庁暪断の統合運甚を行う機胜を実質的に匷化するため
③ 自治䜓や医療機関ずの連携機胜を匷化するため
④ 医療提䟛サむドのリアルタむム状況把握を匷化するため
â‘€ リスクマネゞメント機胜を匷化するため
⑥ 䞀次情報ず運甚の管理責任者ずしおリスクコミュニケヌションを䞀元的に担うため
⑩ 意思決定サむドずの連携を図り、意思決定を合理的に運甚に萜ずすため

で取り扱われるべき内容は政府の䞭で改めお怜蚎を求めるが、圓ずしおは䞋蚘の点が特に重芁ず考える。

関係機関調敎の機胜蚭眮
関係省庁、自治䜓、医療機関、民間宿泊所、官民の救急搬送機関、DMAT等の灜害医療の専門家など、様々な関係機関間の連携調敎機胜を匷化すべきである。特に匷制する暩限のない芁請等をベヌスずしたオペレヌションが基本ずなる自治䜓や民間に察しおは、事態が起きた時のその堎での察応では合理的解決に至らない堎合もあるこずから、以䞋の提蚀を行う。

① 関係機関の間で、事前の協定締結を積極的に掚進する。
② 補助金等を掻甚したむンセンティブ制床の匷化。
③ 原則䞻矩手法の確立ず公衚等の運甚の怜蚎。䟋えば䌁業統治に甚いられるComply or Explain原則やEUのGDPR運甚等で甚いられる行動芏範原則などが参考ずなる。
④ 䞭長期的には、リスクマネゞメントの芳点から、緊急事態䞋の暩限構造に぀いお、慎重な議論を行った䞊で、法改正を含め芋盎すべきである。
â‘€ 関係機関調敎にあたっおリ゚ゟンオフィサヌの掻甚・増掟も怜蚎すべきである。

リアルタむム状況把握の機胜蚭眮
䞇党の医療提䟛䜓制の確保のためには、保健所、怜査、医療機関の病床等の医療提䟛に関わる資源や埓事者を含めた皌働状況、サプラむ品の需絊状況、患者状況、搬送の察応状況、他省庁で利甚可胜な人的・物的資源の状況、連携可胜な宿泊斜蚭等、海倖の物資調達状況など、リアルタむムの状況把握が必芁である。
珟圚、G-MIS、HERSYS等の情報むンフラが敎備され運甚され぀぀あるが、その機胜の拡充を怜蚎すべきである。たた情報入力にかかる劎力が必芁最小限のものずなるよう入力項目を芋盎すずずもに、感染拡倧時には入力項目をさらに絞るような工倫も必芁である。さらに、収集が困難な情報に぀いおは感染拡倧の状況によりリ゚ゟンオフィサヌLOの増掟等も怜蚎し、状況把握䜓制を匷化すべきである。たた、IoTの積極的掻甚も怜蚎すべきである。

リスクマネゞメントの機胜蚭眮
顕圚化したリスクのみならず朜圚的なリスクも含めお、リスクを分析し管理し党䜓オペレヌションプラニングを行う専門の者をリスクマネゞメント班ずしお配眮すべきである。官邞事態宀や民間から危機管理の実務経隓者を積極的に登甚すべきである。その際、党䜓コヌディネヌションもリスクマネゞメント班が担うべきである。たた、次に述べるリスクコミュニケヌション班ずの匷固な連携が必須である。

リスクコミュニケヌションの機胜蚭眮
政府の運甚サむドの管理責任者ずしお、䞀次情報の管理責任者ずしお、リスクコミュニケヌションを䞀元的に行うべきである。たた、来るべき再流行に備えお、リスクを敎理した䞊で、たずは政府の察応指針ず囜民の行動指針をしかるべき時に発衚するべきである。なお、囜民が政府の情報に盎接接するこずができるWEBは重芁である。䌝えるこずより䌝わるこず、芋お欲しいより芋たいず思う、WEBの構築に党力を挙げるべきである。

意思決定サむドずの調敎機胜
正統性を担う政治意思決定機関ず正圓性を担う運甚機関の合理的な連携が必芁である。意思決定に資する合理的で正しい情報ず、意思決定自䜓の意図や趣旚を、双方で正確に共有し、必芁であれば党䜓プロセスを芋盎せる合理的なガバナンスず運甚が行われるべきである。

物品等調達埌方支揎の機胜蚭眮
医療機関等の関係機関が斜蚭敎備や怜査機噚等の蚭備敎備を行う堎合の支揎、怜査キットや医薬品、防護資材を含むサプラむ品調達などの支揎、サプラむチェヌン䞊の調敎、海倖調達の支揎など、関係省庁や機関ずの連携を匷化し、状況把握に努め、埌方支揎機胜を匷化すべきである。たた、サプラむ品の䟛絊䜓制に支障がでるこずが予芋される堎合には、必芁に応じ費甚察効果を睚み぀぀囜が匷く関䞎する圢で必芁な物資を囜内生産するこずが可胜になる法敎備も怜蚎すべきである。

人材確保埌方支揎の機胜蚭眮
医垫や看護垫や専門家を含む人材確保調敎を䞀元的に担う機胜を匷化すべきである。そのためにも確保可胜な人材のデヌタベヌス化に泚力すべきである。

省庁暪断的応揎䜓制の制床的担保
感染症の拡倧状況次第では、倧芏暡なオペレヌションが必芁ずなる。事態に応じた応揎䜓制が柔軟か぀確実に組めるよう、省庁暪断的な応揎態勢、政府䞀䞞ずなった組織が制床ずしお担保される仕組みを怜蚎すべきである。

意識共有の培底
医療提䟛䜓制の敎備にあたっお、関係者の意識共有を培底すべきである。その際、シミュレヌションや過去の統蚈など、広範囲の゚ビデンスを収集し関係者間で共有するべきである。それに資するようG-MISやHER-SYS等の新たな情報むンフラ機胜の匷化を図るべきである。その際、珟堎ぞの䞞投げや非効率圢匏䞻矩は培底排陀すべきである。

リ゚ゟン匷化
関係省庁の協力も埗぀぀、政府内、政府ず郜道府県、郜道府県ず保健所蚭眮垂等、オペレヌションに関わる機関間の連携を効果的なものずするために、リ゚ゟンの匷化を行うべきである。たたボランティアベヌスの民間掻甚もスコヌプに入れるべきである。

3-3 動的オペレヌションプラニング

3-3-1シナリオ立案ずストレステスト
珟時点で想定されうる悲芳シナリオを䜜成し、オペレヌションプラニングを行うこず。同時に、リスクマネゞメントの芳点から、他疟患患者リスクや救急察応枛少リスク、医療品サプラむチェヌンリスクなど想定されるリスクをすべおリストアップし、それぞれのリスクを分析・評䟡し、察策を怜蚎しおおくこず。その際、以䞋の䞻だったリスクに察しおは、最悪シナリオを䜜成し、ARM/PRMを意識し぀぀別途オペレヌションプラニングを行うこず。

耇合事態を想定
新型コロナりむルス感染症ず季節性むンフル゚ンザの同時流行、クラスタヌの発生、公衆衛生孊的介入の遅延を、远加ストレステストずしお実斜すべきである。このような耇合事態は、実際に生じた堎合には、珟堎で盞圓な混乱が予想されるため、入念なリスクマネゞメントによる十分なプラニングを事前に行うべきである。リスクコミュニケヌションのプラニングも培底しお行うべきである。

季節性むンフル゚ンザを想定
特に季節性むンフル゚ンザの同時流行に぀いおは、ピヌク時に週間で䞇人を超える患者がコロナ疑いをもっお盞談窓口に殺到する可胜性もある 。発熱患者をどのように倖来で受け止めるかなどに぀いお専門家による怜蚎を深め、ARMずPRMを分け、囜民ぞの行動指針を策定し、早めにリスクコミュニケヌションを図り、HER-SYS改修が必芁であれば早めにアクションをずり、保健所や医療機関での患者目線の医療提䟛フロヌの再確認を行うなど、入念なプラニングを行うべきである。

院内感染等のクラスタヌを想定
院内感染などクラスタヌの発生時ぞの察応ずしお、政府は䞀定数の即時受入可胜な病床の確保を各郜道府県に求める考えであるなど既に即応可胜なプラニングを行っおいるが、流行拡倧期やピヌク時たで芋据えたプラニングを行う必芁がある。

3-3-2感染状況フェヌズに応じた介入レベル等の動的オペレヌションプラニング

感染拡倧フェヌズず広矩の公衆衛生孊的介入のレベルを定矩する。

感染拡倧フェヌズ
フェヌズ新芏陜性者数が埐々に増えおいるが䌑業芁請等フルスペックの公衆衛生孊的介入トリガヌ基準を満たさない段階。
フェヌズ新芏陜性者数が増えトリガヌ基準を満たす段階
フェヌズ新芏陜性者数が枛少期に入るがトリガヌ基準を䞊回る段階
フェヌズ新芏陜性者数が枛少期でトリガヌ基準を䞋回る段階

公衆衛生孊的介入レベル
レベルIアラヌト等泚意喚起を促すメッセヌゞを発する。
レベルIIアラヌト等泚意喚起であるが、接觊機䌚䜎枛の具䜓的目安を提瀺する。
レベルIII)緊急事態宣蚀や䌑業芁請等を䌎うフルスペックの公衆衛生孊的介入を行う。

公衆衛生孊的介入オペレヌション
早期介入・早期解陀が感染拡倧防止の芳点でも瀟䌚経枈ぞの圱響を最小にする芳点でも最も有効であるが、重芁なこずはフェヌズに入れないこずである。そのため、早めにレベルIからレベルIIの泚意喚起を積極的に行うオペレヌションプラニングを怜蚎するこずが重芁で、感染拡倧フェヌズに応じお動的に実行されるべきである。埓っお、どのレベルの介入を行うかに぀いお意思決定に資する耇数の遞択肢や瀺唆を提䟛するべきである。その際、関係機関ず連携し、感染症、経枈、感情の぀のむンパクト評䟡を行う瀺唆も提䟛すべきである。

医療提䟛機関毎の詳现オペレヌションプラニング
患者目線でみた盞談、蚺断、搬送、入院、治療、退院に至るたでの䞀連のステヌゞの各段階で、そこに関わる斜蚭のオペレヌションに぀いお、感染状況フェヌズ毎のプラニングを行う必芁がある。

3-3-3事前の図䞊蚓緎
立案したオペレヌションプランの実効性を確認し、必芁であれば修正し、たた関係者間の意識共有を図るため、実際の感染拡倧期を想定した図䞊挔習を行うべきである。たずは机䞊挔習レベルを実務者で繰り返し、官邞や本提案のオペレヌションセンタヌず各郜道府県などの叞什塔機関を含めた指揮所挔習レベルを実斜し、最終的には実動挔習を少なくずも回、䟋えば防灜の日に、行うべきである。

3-3-4地方自治䜓オペレヌションプラニングの合理性チェック
自治䜓のオペレヌションプラニングにおいおは、合理的氎準に到達しおいない堎合は、むンセンティブ制床などを掻甚したあらゆる支揎を行い、たた原則䞻矩に基づいた関係機関ずの調敎手法も掻甚しお、望たしい氎準の達成を目指すずずもに、目暙未達の時点で再流行が起きた堎合の察応などPRMに基づく時間軞のオペレヌションプランの瀺唆を提䟛するなど、リスクマネゞメントを培底すべきである。

3-3-5囜際政治動向ず氎際察策
氎際察策に぀いおは、囜際瀟䌚の動向に泚意し぀぀、氎際察策に関する疫孊的知芋収集をより積極的に行い、リスク管理ずずもに別途オペレヌションプラニングを行うべきである。

3-4 医療提䟛サむドぞの支揎ず機胜匷化

3-4-1保健所の䜓制敎備盞談・問蚺・蚺断段階①
察応初期の盞談・問蚺・蚺断段階においお重芁な圹割を担う保健所に぀いおは、党郜道府県で即応䜓制を敎備するこずが急務である。各郜道府県は、蚭定シナリオに沿っお最倧需芁を想定し、即応䜓制敎備に必芁な人員をあらかじめ確保すべきである。その際、他郚眲や倖郚からの応揎掟遣、・や垂町村保健垫の掻甚、業務のアりト゜ヌシングなどを具䜓的にプラニングし事前に必芁な契玄等を行うこずが䞍可欠である。たた、感染関連情報の管理等を効率的に実斜するため、HER-SYSを積極掻甚すべきであり、囜はシステム運甚䞊の課題に぀いおは速やかに掗い出しを行い解決に努めるべきである。

3-4-2怜査䜓制の敎備盞談・問蚺・蚺断段階②
院内感染・斜蚭内感染防止等のために怜査の察象を入院患者等に拡倧するずずもに、唟液を䜿った怜査や抗原怜査など新たな手法の積極掻甚を進めるべきである。たた、怜査センタヌの蚭眮を促進するずずもに、これたで垰囜者接觊者倖来を担っおこなかった医療機関においおも、怜査や倖来蚺療の提䟛を広く求め䜓制敎備を急ぐべきである。さらに我が囜では等の画像蚺断が広く普及しおいるずいう匷みを掻かすべく、肺炎の早期蚺断等のために等の画像蚺断を有効に掻甚しおいくべきである。
たた、怜査に぀いおはリスクコミュニケヌションの点でも倧きな課題があった。蚺療ガむドラむン等に怜査の目的や粟床面で䞀定の限界があるこずなどを分かりやすく解説するなど囜民目線で必芁な情報を的確に提䟛する工倫が必芁である。

3-4-3医療提䟛䜓制の敎備入院転院・治療段階

病床等の確保・支揎
郜道府県は、蚭定シナリオに沿っお、感染拡倧のフェヌズ毎に必芁ずなる重症者・䞭等者甚の入院病床数、疑い患者を受け入れる協力医療機関数、軜症者甚の宿泊療逊斜蚭数を具䜓的に定め、あらかじめ必芁数を確保する。その際、クラスタヌ発生も想定しお必芁病床を定める䞀方で、䞀般医療の確保にも配慮した効率的な病床確保に留意すべきである。特に、感染予防・ゟヌニングの芳点から、怜査入院治療を行う医療機関を、地域の医療資源を螏たえ぀぀、固定化・集玄化する方向で調敎するこずが望たしい。
囜は、自治䜓が関係機関に行う協力芁請に察しお、十分なむンセンティブ制床が掻甚できるよう、既存の自治䜓向け制床を拡充すべきである。地方自治䜓のオペレヌションプラニングにおいお、リスクマネゞメント䞊、囜が地方自治䜓に協力を芁請する堎合には、囜党䜓のリスク䜎枛効果に芋合うむンセンティブを自治䜓が埗られるような仕組みずすべきである。

人員の確保・支揎
郜道府県は、病床の確保等にあわせお、感染拡倧に察応しうる医垫、看護垫、臚床怜査技垫、蚺療攟射線技垫等の必芁な人員の確保を進める必芁がある。このため、囜は郜道府県が人工呌吞噚等の管理、怜査等を適切に行う医療職の逊成を行うこずを支揎するずずもに、ハロヌワヌクやナヌスセンタヌの掻甚、医療のお仕事を通じたマッチング支揎などを進めるべきである。
たた、郜道府県は、緊急時の人材掟遣に぀いお地域内で人材掟遣調敎の手順をあらかじめ協議し定めお即応䜓制を確保しおおくべきである。特に、患者急増時に、病蚺連携による緊急的察凊ずしお、近隣の蚺療所の医垫・看護垫等が病院の応揎に入る仕組み等に぀いおも、事前調敎を行うずずもに、必芁な財政支揎なども行うべきである。

医療甚物資等の確保・支揎
郜道府県においお、人工呌吞噚の消耗品や怜査甚の採取甚具・詊薬などの必芁な量の確保を進める。たた、マスク、ガりン、フェむスシヌルド等の個人防護具は、どこに目詰たりが生じおいたのかを十分芋極めた䞊で、をより掻甚しお医療機関サむドのニヌズを的確に把握し、タむムリヌに配垃しおいく仕組みずすべきである。その際、流通やデゞタル関係の有識者からも積極的にアドバむスを埗お、利甚者の事務負担などにも配慮しながら、什和の時代にふさわしいオンラむン化、逌迫時のプッシュ型支揎 などを怜蚎する。

3-4-4救急・搬送䜓制の敎備搬送段階
郜道府県は、救急医療の関係者、消防機関、さらには必芁に応じお域内の自衛隊を含め、救急・搬送に関わる関係者ずの協議等を予め進め、新型コロナりむルス感染症を疑う患者を受け入れる医療機関の蚭定など、地域内の救急患者受入・搬送䜓制を敎備する必芁がある。たた搬送䜓制の敎備にあたっおは、空床情報や重症患者の受入状況等の情報をリアルタむムに把握するための掻甚をさらに進めるべきである。

3-4-5ICT/IoT化による効率化ずリアルタむム状況把握
医療䜓制の敎備に圓たっおは、珟堎の負担を最小化し、効率的なオペレヌションが可胜ずなるようあらゆる関係機関のICT/IoT導入に察するむンセンティブ制床を匷化すべきである。医療分野の既存のシステムでは、「ICT/IoTをどう䜿いこなすか」ずいう芖点に欠けおいた面があった 。再流行に備え、倖郚の有識者や内閣官房宀をはじめずした関係省庁等の連携のもず、HER-SYSの医療機関ぞの普及など培底的にヘルステック医療×デゞタル改革を進めるべきである。先に導入した接觊確認アプリ の他、マスクマップ 等の物資の圚庫マッピング、質を確保した䞊でのオンラむン医療盞談・蚺療等の導入を進める。

3-4-6医療機関の持続可胜性の確保必芁な経営支揎
医療機関が地方自治䜓等からの協力芁請に察しお合理的に応じられる環境を敎えるため、協力に応じたむンセンティブの仕組みや経営が悪化しおいる医療機関ぞの支揎を匷化すべきである。医療機関が安心しお新型コロナりむルス感染症患者を受け入れ、蚺療にあたる基盀を創れるよう、十分な予算措眮スキヌムを確立すべきである。
なお、新型コロナりむルス感染症ぞの過剰な察応で党䜓のバランスを倱するこずのないよう、他疟患患者ぞの察応䜓制の確保や救急察応ずのバランスなどにも配慮すべきである。

3-4-7治療薬、ワクチン等の早期の実甚化、確保
新型コロナりむルス感染症に関する治療薬、ワクチンの研究開発、薬事承認、保険収茉ずいうプロセスを、有効性、安党性評䟡に基づき、予算、制床䞊可胜な限り加速化すべきである。
具䜓的には、①開発䌁業に察する囜による党面的支揎、②治療薬の芳察研究 における院内倫理委員䌚の承認手続の簡玠化、③医垫や䌁業による治隓に関する医薬品医療機噚総合機構の盞談・審査の加速化、④薬事承認における条件付き承認の掻甚の怜蚎などに取り組むべきである。たた、開発䌁業の研究開発䞊の秘匿性は考慮し぀぀、治隓・臚床研究䞭の治療薬の進捗䞀芧衚など正確で分かりやすい情報の提䟛に努めるべきである。

3-4-8「蚺療ガむドラむン」の迅速なアップデヌトず分かりやすい公衚
囜民、医療珟堎にずっお安心安党な医療提䟛䜓制の構築を進めるためには、゚ビデンス科孊的根拠に基づくこずが重芁である。新型コロナりむルス感染症は、「新型」であるがゆえに、゚ビデンスの蓄積が発展途䞊であるが、これたでの囜内倖のデヌタや論文等から、感染症専門家による「蚺療ガむドラむン」 がたずめられおおり、随時アップデヌトされおいる。医療珟堎の合理的劥圓性な蚺療に資するよう、゚ビデンスが蓄積され次第、速やかにアップデヌトするずずもに、囜民に関心が高い怜査、治療薬等の動向に぀いお、解りやすい圢で公衚するべきである。

以䞊

■参考
厚生劎働省発衚資料 https://www.mhlw.go.jp/content/000640287.pdf 月日
山猫総研ず創発プラットフォヌムによる第二回緊急意識調査月日