総選挙)政策)3.国際秩序の危機管理

■世界秩序の維持に貢献する毅然とした外交力を確立します。

国際秩序の劣化が一段と鮮明になっています。経済グローバル化と国内格差拡大を端緒とした各国の自国主義傾向と国際政治の不安定化、更には米中の先端技術覇権争いによって、国際社会の秩序が劣化しつつあります。特に中国は力を背景とした現状変更の試みを続けており、秩序を不安定化しています。国際秩序を守るため、自由で開かれたインド太平洋構想を推進し、具体的な行動に移し、これまで国際社会が築いてきた価値を維持し強化して参ります。

■あらゆる緊急事態に備え必要な体制・制度を整備します。

コロナという国際感染症も然りですが、これまで発生蓋然性が低いか定かではない危機に対する備えが極めて不十分であったと認識すべきと考えます。発生しないように備えることに加え、発生した場合にどのように対処するのか、本格的な制度・運用・権限・体制などを国家安全保障の観点から整備して参ります。

■研究教育機関を拡充し人を育て科学技術力を高めます。

国力とは、そこに住まう国民が築くものです。例えば高等教育について、これまで政府は運営費交付金という基盤的な必要経費を各大学などに交付してきましたが、各機関の自らの努力を促すために交付金を段階的に減らし、むしろ努力に対して交付する競争的資金を増やしてきました。その結果、大学等の研究機関は一昔前に比べれば優れた経営を行うようになりましたが、一方で目先の成果を追求した研究が多く行われるようになり、多くの優秀な研究者が海外に流出しました。この問題は、政府が教育者や研究者を何人育てるべきか、国家戦略としてどの領域に大胆に資金投入するべきなのか、という基本的認識や戦略なく研究者任せで競争を促してきたところに問題があります。研究や教育の基本的な戦略を策定し、人を育て科学技術力を高めて参ります。

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