皆様のお支えのお陰をもちまして、今年の地元フォーラムKは、今回で丁度10回目という節目を迎えることができました。政治活動10年。未だに皆様のご期待にお応えできているのか、毎日のように自問をしておりますが、改めて、皆様のご厚情に心から感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。また、当日、ご多忙中にも関わらず、わざわざご参会を賜りました皆様には、心から厚く厚く御礼申し上げます。コロナ禍以前のような軽食を取りながらの懇親ができず、私自身も悔しい思いも致しております。
第10回目を記念して、小野寺五典先生にお越し頂ける栄に授かりました。日頃より小野寺先生には何かとご指導を賜っておりますが、何よりも防衛大臣をお勤めであったときに政務官としてお仕えした際、国に奉じる小野寺先生の決断力や行動力と指導力、そして気遣いには大変感銘を受けたことを昨日のことのように思います。一方で、たった1年程度でも昨日の事とは全く思えないような安全保障環境の激変に、どう対処していくのかについて、小野寺先生にご高話頂きました。この場をお借りして感謝申し上げたいと思います。
政治活動10年の節目となります。思えばオヤジの秘書として過ごした時期、休みなく活動するオヤジを見て、齢70を超えてよく働き続けられるものだと思っていました。自らが最前線に立ち、この10年を振り返ると、自らの思いを政策として実現すべくハツカネズミの如く奔走する毎日でしたが、今になって思い出すのが、厳しい声も優しい声も、地元の声がすべての原動力だと言っていたオヤジの言葉が、とても心地よく心に響きます。と言うのも、この間、必ずしも順風満帆でもなく、自民党としても個人としても、大変な苦難の時期もあったからです。これからも、皆様の様々な声を糧に、政策として更なる高みを目指し、初心を忘れることなく、職務を全うして参りたいと思います。
今年は安倍晋三元総理が凶弾に倒れるという衝撃的な事件がありました。議員会館の事務所が隣であったことから、総理退任後は気さくに部屋に招き入れて頂き、日本のあるべき姿について直接ご薫陶を賜りました。その言葉と瞳には一切の濁りがなく、むしろ青年政治家のようでもありました。改めてご冥福をお祈りしたいと思います。
ロシアによるウクライナ侵攻から半年以上経過しますが、国際秩序の劣化傾向に歯止めがかかりません。経済的にも、こうしたことに加えてコロナ禍の影響も重なり、物資の供給不足と欧米のインフレ抑制策によって、日本は未曽有の為替変動と輸入物価上昇に見舞われています。更には、こうした経済的秩序の不安定化が政治的秩序の劣化を招いています。いわゆる経済安全保障の問題です。
食糧安全保障からエネルギー安全保障を含む経済安全保障、国際秩序維持のための国連改革と外交力・防衛力の強化、そして何よりも直近では物価や資材高騰に対峙する経済対策、更には社会課題解決に向けた社会構造改革など、諸課題を解決し、安全安心な日本を目指して、これからも粉骨砕身、努力してまいりたいと思います。また、どれだけ優れた政策でも国民から信頼いただかなければ機能しないことを肝に銘じ、信頼を勝ち取る仕組みづくりにも注力して参りたいと存じます。
最後になりましたが、今後とも引き続きご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、何よりも皆様の益々のご健康とご活躍を心からご祈念申し上げます。