北方領土に関する特命委員会

北方四島の一つ、国後島の対岸である羅臼の町に滞在しています。自民党政務調査会の領土に関する特命委員会の北方領土研修会に参加するためです。そして先ほど元島民もいらっしゃる羅臼の地元の皆様と懇談会に参加し、様々な話を聞いてまいりました。

終戦時点で北方領土には17000人ほどの日本人が住んでいたようですが、現在もロシア人が同じくらい住んでいるとのこと。そして、元島民の72%は北海道に、残り28%が道外に住んでいるとのこと。ちなみに香川県には14人の元島民がいらっしゃるそうです。

今まで国家戦略的視点でしか北方領土を見ていませんでしたが、先日の東京で参加した北方領土が返還要求大会に参加し、地元のご意見を拝聴してから、地元目線も大切だということに気づかされました。私が今回の企画に参加したいと思った理由です。仮に北方領土が返還されたとしても、現住のロシア人を追い出すことはできないから共存するしかない、そのときにどのようにしたらいいのか議論しなければならない。教科書に北方領土の記述が少ないため、北方領土の問題が存在することをしらない子供達がいることも問題だ(地元では副読本をつけているそうです)。北方領土を返還してもらうためには対岸の根室や羅臼などが発展しなければならない。などです。そうしたことは、地元にきてみないと感じないことなのかもしれません。

政策は会議で作るべきではない、政策は現場でつくるべきだ、と額賀委員長はおっしゃっておられましたが、実際にきてみて、その言葉の重みを噛み締めているところです。

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