イノベーション:研究からビジネスでモノづくり立国復権

日本のものづくり立国の復権に向け、今日は久しぶりに、イノベーション力強化を考えてみたいと思います。研究から産業の死の谷の問題の一部について触れたいと思います。

先日、東京ビッグサイトにて大学見本市が行われました。イノベーションジャパンというタイトルの展示会で、独立行政法人科学技術振興機構(JST)と新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)が主催しているものです。これまで一度も伺ったことがなかったので1時間弱お邪魔してまいりました。

http://www.ij2014.com/

約400の研究機関等がそれぞれの研究成果をブースで紹介し、約2万人の来場者が見て、実際に100程度の契約につながるそうです。

第一に、研究の話ではなくても、意外と展示会というおは効果が絶大で、中国や韓国などもそこに目をつけ、世界中で展示会場拡大にしのぎを削っています。日本のビッグサイトもあれだけ大きいにも関わらず、世界で言えば見る影もない。なので、展示会場の開設は国際競争力そのものと言っても過言ではありません。そういう文脈で、私も展示会議連に所属し、議論に参加しましていました。

第二に、JSTについて、ここでも何度か取り上げていますが、非常に面白いことに取り組んでいます。JSTというのは、言わば大学や研究機関の研究成果を蓄積している集団だと言えますが、ビジネスとのマッチングという意味では残念ながら弱い。一方で、全国各地にはいろいろな技術をもっている企業がたくさんあるわけで、そうした企業のの情報をもっとも持っているのは地方銀行。そして融資のアレンジもできる。実はJSTは地銀との連携を積極的に模索しており、イノベーションにつながる可能性が広がっています。私もこの流れは非常に賛成ですし後押しを積極的に行っていきたいと覆っています。http://www.jst.go.jp/

第三に、だとしても、実施するのは人間ですので、仕組みを作ったから満足というだけに終わらず、主に地銀の皆様が真剣にJSTのやろうとしていることを理解して協力しあるいは自ら率先してアレンジしていただかなければ機能しません。この部分は肝になると思いますので、これからフォローをしっかりとしていきたいと思っています。

写真は、種々のブースにお邪魔したときの様子です。

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