5期目の議席

先の衆議院総選挙で5期目の議席を皆様から賜りました。初心を胸に刻み、我が祖国・我が故郷のために邁進して参りたいと存じます。どうぞこれからもよろしくお願いします。

初心とは何か。初当選以来ポスターに掲げさせて頂いていますが、謙虚さと真摯さ、そして大胆さについてです。

謙虚さ。もちろん人間として謙虚であり続けようというのは当然ですが、我々政治家としては権力に対して謙虚であり続ける方がはるかに重要です。例えば民主主義と多数決の違い。民主主義は多数決で決まるものですが、勝てば何をやってもいいということではなく、負けた方の気持ちをどれだけ慮れるかが重要で、民主主義の健全性につながるものです。多数決で勝つという権力に対して謙虚さがなければ、健全な民主主義は発達しません。ましてや、権力を握った時に権力を振りかざすような振る舞いは、決して国民の皆様から信頼が得られるはずがありません。あくまで権力に対する謙虚さが重要だと考えています。

真摯さ。これも人間として真摯であり続けようというのは当然ですが、我々政治家としては、時代を超えて日本を築き上げて頂いた全ての方々の声にも真摯に向き合うことが重要です。かつて吉田満さんが、戦後直後に書いた「戦艦大和の最期」で、沖縄戦の意味を水兵から問い詰められた下士官が、水兵を諫めるために言った言葉を紹介しています。史実かどうかは別にして、激しく胸を打つものがあります。曰く、日本は負けて勝つのだ、負けて初めて日本は気づく、気づくことで日本は新しい日本を築き上げられる、その時に日本は本当に勝つのだ、というものです。決して美化するつもりはありませんが、歴史上の様々な人々によって築き上げられてきた日本を思った時に、時代を超えた日本人の想いに真摯に向き合うべきは当然だと思うのです。こうした全ての皆様に顔向けできるよう生きて行こうと思います。

大胆さ。最後ですが謙虚に真摯に生きるとしてもそれだけでは政治家としての価値は全くありません。時には何と思われても、大胆に事を起こしていく覚悟をもって邁進してまいりたいと思います。

5期目の挑戦。まずは国民の豊かさの追求です。選挙や人気のためではなくて、物価上昇局面が始まった2年前から、日本にとって必要な最大の課題と信じて、政策作りに粛々と取り組んでいる、賃金アップ。これを目指し、そのための構造を作って参ります。今後ともどうぞよろしくお願いします。

大野敬太郎