ガレット・デ・ロワとサトゥルヌスと日仏関係

今年、2018年は、日仏関係160周年の重要な節目を迎えます。日本がフランスと記録上初めて接触したのは、先にも触れた伊達政宗命による支倉常長の慶長遣欧使節団訪欧の時ですが、幕末の1858年、日仏修好通商条約が調印されたのが正式な外交関係の始まりです。

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そして今日、フランス大使館でガレット・デ・ロワ ( galette des rois ) がローラン・ピック新任駐日フランス大使からふるまわれました。フランスのお菓子です。この歴史は、古代ローマのサトゥルヌスの祭典の時代にまでさかのぼるそうですが、そんな長い歴史をもつお菓子を大使自らがシェフの恰好をして振舞っていらっしゃる姿がとても印象的な新年会でした。

というのも、サトゥルヌスというのは英語ではサターンのことで、私自身はこの神には良いイメージはないのですが(以下参照)、もともとは農耕の神であって、昔のサトゥルヌスの祭典というのは豊穣を祈ったのでしょう。年末年始に人々が集まって御馳走を食べるような楽しい祭典であって、くじ引きで当たった人が祭典の王になって、主従逆転して楽しむようなこともあったのだとか。

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フランスは、日本にとって文化・経済・科学技術などあらゆる側面において重要な国の一つですが、自由で開かれたインド太平洋戦略を推進しようとする日本としては、外交・安全保障上においても重要な国です。外務防衛両閣僚同士の閣僚会議である2+2を長年行ってきたのはアメリカとですが、その後、オーストラリア、ロシアに続いて4か国目となったのは、フランスで、第二次安倍政権発足後に初めて開催されました。

爾来、フランスとは防衛装備品協力協定の締結を始め、昨年はフランス海軍のミストラルが佐世保に入港、合わせて史上初の日仏英米共同訓練を実施しました。自由・民主主義・基本的人権・法の支配といった価値観を共有するこの主要国の合同演習は、航行の自由や自由で開かれた海洋秩序についての4か国の支持を世界に示す重要なものとなったのだと思います。

そして今年、いよいよ日仏2+2が開催される予定です。国際海洋秩序の維持にとって大変に重要な欧州との協力をこれからも推進していく必要があります。

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