主張は清くありたい

  
戦後思想界に丸山真男という方がいました。丸山真男の思想的方向性にはあまり共感できませんが、それでも名著「日本人の思想」などに深くうなった事があります。そして、それよりも、思想の中身よりも、丸山の政治的立場を常に明確にする清さに、誰しもが評価するものだと私は思っています。丸山自身も、思想的には余り同路線ではない戦前の思想家である陸羯南の主張の清さに大いに共感すると何かに書いていました。難しくはありますが、主張は清くありたい、常にそう考えています。(実際本当に難しいんです。夏目漱石ではないですが、智に働けば角が立つし、情に棹差せば流されるし、意地を通せば窮屈なんです・・・)。