日銀ず景気ず消費皎

先週末、日銀の黒田総裁が䞀段の金融緩和を発衚したした。通垞は緩和芳枬が流れた埌に実際の発衚されるこずが倚いので、私自身、突然の緩和発衚は倧倉驚きでした。ず蚀うのは、金融政策も垂堎ずの察話が重芁だからです。特に政策決定䌚合の結果にも珟れるような意芋が割れる決定の堎合はもう少し䞁寧に行う必芁もあるず思いたす。ただ䞭身は反察ではありたせん。なぜならば、䜕もしないリスクより、するリスクを積極的にずるべきだず思うからです。

この日は䞁床、GPIFの運甚比率の芋盎しの発衚やら予算の話があったりで、株匏垂堎ずしおは倧物の奜材料が䞊んだため、圓然のごずく倧幅䞊昇したした。

今日はこのこずを、日本の経枈ず消費皎ずを絡めお考えおみたいず思いたす。

たず景気ず消費皎に぀いおです。消費皎増皎刀断は実斜するにせよ延期するにせよきわめお難しい問題ですが、私は消費皎の刀断は実斜を前提すべきであるけど、玔粋に経枈の動向を芋お刀断すべきであるず思っおいたす。

景気状況を芋るず、第䞀四半期に察前期の実質の幎率換算で、第二四半期でヌずなり、第䞉四半期でどうなるのかずいうこずが倧きく話題になっおいたす。今月日には、第䞀速報倀が発衚され、月日に第二次速報倀が発衚されるず思いたすので、正確にはそれを埅たなければなりたせんが、確かに圓初予定のずいう成長は困難なようです。

第䞉四半期の成長鈍化はほずんどが倩候芁因だずいうこずが民間の予枬のようですが、景気動向指数は悪化には転じおいるわけではなく、蚭備投資も先行指暙の機械受泚額もず十分ではないものの悪くない。倧きな問題は消費。CPIはマむナスが続いおいたす。そういう意味では、結局デフレ脱华、ずいうかデフレマむンドの脱华がただ本調子ではないずいうこずになりたす。

これからの成長戊略の実行には構造改革などが䌎うため、できれば成長率は皋床は欲しいずころですが、詳现は省略したすが、実際には皋床になるこずが予想されおいたす。このずいうのが消費皎刀断の境目になるはずです。〜皋床以䞊であれば増皎、〜皋床では延期、䞭間は悩む。結局は政治刀断ですが。ただ、䞭途半端な延期は政治的な空癜を生む可胜性もあり、それ自䜓が成長戊略の実行に障害ずなる可胜性も秘めおいたすので、極めお高床な政治刀断になるず思いたす。

次に金融政策に぀いおですが、珟圚の状況では倖需や公共事業には頌れない状況であるこずは間違いない。そうするず䞀段の金融政策ずいうこずになるわけですが、これも実䜓経枈にどのような圱響がでるのか定かではありたせん。

今回の日銀の決定は、

、マネタリヌベヌスの拡倧 幎間兆円→兆円
、長期囜債保有残高 幎間兆円→兆円
、ETF買い入れ金額増加 幎間兆円→兆円
、REIT買い入れ金額増加 幎間億円→億円

ずいうこずですが、GPIFの囜内株匏比率→などず䜵せお、株匏盞堎は急䌞した。䞀方で円安も䞀段ず進行するこずになりたす。もちろんETFやREITは盎接的ですので、効果ありありですが、円安が進行するず蚀っおも茞出䌁業が倧きく儲けるかずいうず、原材料や゚ネルギヌコストなどでそうでもない。

問題は、だからず蚀っお金融緩和は駄目だずいうこずにはならないずいうこずです。なぜならば、このたたではデフレマむンドが続くからです。ただし、米囜も金融の量的緩和を終了させたした。長期的な出口の戊略は必ず緎っおおかなければならないず考えおいたす。

【善然庵閑話】自民党機関誌「りぶる」掲茉原皿ヌすっぎん

 小孊校䜎孊幎の時であっただろうか、ピアノを習い始めたものの、䜕が良いのかさっぱり分からないたた、数カ月埌には転校するこずになり、そのたたピアノから遠ざかっおいた。

 ずころが䞭孊校の時である。初めおショパンのノクタヌン䞀番を聎いた時、身䜓の震えが止たらないほど感動した事を今でもはっきりず芚えおいる。そしお感動ずは人生に数回起こるものである。二回目の衝撃波が私を貫いたのは、フゞコ・ヘミングのラ・カンパネラを聎いた時だ。䜕が悲しいわけでもないのに涙が止め凊どもなく溢れ出おきた。自らのその様を芋お笑ったくらいだ。爟来、鍵盀を芋぀ければ芋様芋たねの独孊で叩いおいた。

 議員になっおからはその機䌚はすっかり枛っおしたった。しかし、未だにピアノの音には魅せられおいる。地元の埌揎䌚の方がその事をどこからか聞き぀け、埌揎䌚の総䌚で突然匟けず呜じおきた時がある。正盎困った。楜噚オタクの範疇を超えるものではなく、人様にお聞かせするようなものではないからだ。ずりあえず音を鳎らしたが、図らずもその堎は盛り䞊がった。挫才で蚀えばボケの圹割を果たしたからに他ならない。人間䞇事塞翁が銬ず蚀うが、䜕が圹に立぀か分からない。そんな事を思わせられたひず時であった。

 いずれにせよ、第䞉の衝撃波が蚪れるこずを密かに楜しみにしおいる。

りぶる

CS-TBS News Bird「むノベヌション総合力匷化に぀いお」

10月17日、TBSのNews BirdずいうCS番組の囜䌚トヌクフロントラむンずいう番組に出挔し、日本のむノベヌション総合力匷化に぀いおお話をしお参りたした。18日19日ずも再攟送があるそうです。日本の成長戊略である日本再興戊略では、日本をもっずもむノベヌションに適した囜にするこずが䞻芁戊略ずしお掲げられたしたが、その䞻芁郚分である科孊技術むノベヌション力総合力の匷化のために、䜕を成し遂げたのか、そしお䜕をこれからすべきなのか、に぀いお、議論したした。倖亀安保の話も少しだけしおおりたす。

http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/frontline/20141017.html

IMG_3374

宇宙政策は岐路に立たされおいる

久しぶりに宇宙政策に぀いお考えおみたいず思いたす。宇宙政策は、幎ほど前に倧きな方針転換をしたした。これたで宇宙ずいうず、科孊技術、぀たり倢の分野でしたが、倢だけではどうにもならなくなった。だから、科孊技術のみならず、産業応甚に぀ながる事ず、安党保障もちろん専守防衛の本の矢を宇宙政策の基本柱にしたした。基本方針である宇宙基本法ができ、宇宙政策基本蚈画ができ、内閣官房に宇宙開発戊略本郚閣僚䌚議ができ、事務方ずしおの叞什塔ずしお、内閣府に宇宙戊略宀ができた。ずおも玠晎らしいこずで、先茩代議士の努力のおかげであるず感謝しおいたす。

問題はこれからです。前提は予算に制玄があるずいうずころです。

たず第䞀に、産業応甚ずいうけれど、芖点はナむスですが、䜕やるの、ずいうのが明確にない。䞀぀は準倩頂衛星。が超高粟床化される衛星です。ずおも意味がある。でもそれを打ち䞊げたから、宇宙政策は産業応甚ず必ずしも蚀えるのかずいう問題。たた、防灜衛星ずいう案も䞀時期浮䞊したした。ずりあえず感が満茉です。だからこの郚分のレむダヌ。぀たり、科孊技術ず産業応甚を別物ず捉えるのではなく、ここの溝をどのようにしお埋めお橋枡しをするのかずいう戊略を立おなければならないず思っおいたす。そしお、産業応甚に比重を眮くずいっおも科孊技術を疎かにしおは絶察になりたせん。具䜓的には宇宙科孊、囜際協調宇宙政策、宇宙探査。党郚重芁政策です。

第二に、安党保障ずいうけれど、これも芖点はナむスですが、どうやるのずいう問題。昚幎すったもんだの議論で囜家安党保障局ができお、本圓の意味での安党保障の戊略文曞が、囜家安党保障千戊略ずいう圢で発効した。で、それに基づいお、防衛蚈画の倧綱ができ、䞭期防ができた。でも、宇宙を安党保障の切り口でどうするの、ずいう戊略がない。囜家安党保障戊略ができたのだから、宇宙の切り口での囜家安党保障宇宙戊略が䜜られるべきだず考えおいたす。恐らくこれは、宇宙基本蚈画を曎新するこずで成就されるこずになりそうです。私は、科孊技術ず産業応甚ず安党保障が䞉䜍䞀䜓ずなっおいくべきだず思うので、宇宙基本蚈画にこの䞉䜍䞀䜓戊略を曞いお、囜家安党保障宇宙戊略文曞を぀くっお、安党保障からみた宇宙政策を曞くべきだず思うのですが、どうもそうはなりそうもない。もちろんだからず蚀っお、必ずしも駄目なこずはないので、埌はどのように運甚しおいくかだず思っおいたす。

第䞉に予算。䞭長期の宇宙開発蚈画があっお予算も䞭長期展望がなければ、民間の䌚瀟はそれに投資はできない。技術者も維持はできない。だから、絶察に少なくずも幎、できれば幎の予算蚈画を策定するべきです。前々回の宇宙基本蚈画には幎でいくらずいう芏暡を目暙ずするこずが曞かれおあったのですが、新しい蚈画には絶察に盛り蟌むべきです。

第四に、䞀番重芁なこずですが、囜民に玍埗できる説明ができるこず。政策担圓者ず話しおいるず、ものすごく感じるのが、実は宇宙開発を掚進しおいかなければならないずいう意味では私ずものすごく䞀臎しおいるのですが、予算をずっおきお、前に進めなければいう思いの方が匷い。私も宇宙関係の技術者だったのでよくわかるのですが、思いが匷いず、分かっおくれない人にであったずきに、こい぀分かっおない、で切り捚おおしたう。政治家になっお、それでは駄目だずいうこずを肌で実感しおいるので、このギャップを䞀生懞呜埋めなければならないず思っおいたす。

いずれにせよ、分かっおくれない人に分かっおもらえるように説明できるようにしおおかなければなりたせん。

【善然庵閑話】信じる心ずカラマヌゟフ兄匟ず゚ル・サルバドル

カラマヌゟフ兄匟。亀山先生の翻蚳が䞖に出おから䞀䞖を颚靡したしたが、私も時流に乗っお本屋に出向いた口です。結局読み切っおいたせんが、なぜ読もうずしたのかずいうず、これも随分前に、の事務総長を務められた同郷の内海善雄さんに、名著、仏像ヌ心ずかたちブック、を勧められ、それにカラマヌゟフ兄匟の話がでおきたからに他なりたせん。

この仏像の著者幎代の著曞は、日本人の思想のルヌツの぀になっおいる阿匥陀信仰に぀いお、このカラマヌゟフの件をひっぱり出しおきおいるのですが、䜕を蚀っおいるかず蚀えば、珟代人半䞖玀前のは西方十䞇億土で極楜埀生できるなんお思っおいる人は少ない、のだけど、経兞を知らずに阿匥陀信仰に根差した日本文孊を最高文孊ず蚀ったりしおいる人が倚いこずの意味を分析しおいたす。

匕甚されおいるカラマヌゟフ兄匟はどの郚分かず蚀うず、神や悪魔は存圚するのか、ずいう問いを、酔っぱらった父芪のフョヌドルがカラマヌゟフ兄匟にふっかけるずころです。無神論者のむワンは存圚しない、ず蚀い、信心深いアリョヌシャは存圚するずいう。では䞍死は存圚するのか、ずいう父芪の問いに察しお、同様にむワンは無いず蚀いアリョヌシャは䞍死は神の内にあるずいう。結局、フョヌドルはむワンの方がもっずもらしいず蚀い、その理由ずしお、もし神がいれば人類は苊劎しおいない、ずいうこずを蚀う。そしお、この件の最埌は忘れえない衚珟で終わっおいる。それは、フョヌドルが、誰が神などずいうこずを考え出したのだ、ず憀慚するのに察しお、むワンが、神を考え出せおいなければ、文明もない、ず結ぶずころです。

神を考え出せおいなければ文明もない。この蚀葉の意味は実に深い。しかもむワンが蚀うずころ。

じ぀は、ダン・ブラりンの「倩䜿ず悪魔」でも、カメルレンゎロヌマ教皇秘曞長がラングドン教授トム・ハンクスに「神を信じるか」ずし぀こく問いただすシヌンがでおくるのですが、それに察しおラングドン教授が、正確な蚀葉は忘れたしたが、孊者だから信じないけど信じたい心は信じる、ずいう趣旚のこずを蚀っおいたす。

信じたい心ずいうのは、無信心なむワンでも、宗教象城孊ずいう難しい理論家のラングドン教授でも、持っおいるものだずいうこずでしょうか。

信じたい心。倢や垌望に通じたす。そしお吉田束陰は、「倢なき者に理想なし、理想なき者に蚈画なし、蚈画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし、よっお倢なき者に成功なし」ずいう蚀葉を残しおいたす。䞖界䞀むノベヌティブな環境を䜜る。

今日、゚ル・サルバドルの玠敵な倧䜿が事務所にお芋えになり、いろいろな玠敵な雑談を亀わしたしたが、そのあずに想った埒然なるこずを曞き綎ったたでです。

IMG_3370.jpg

祝ノヌベル賞改めお科孊技術むノベヌション総合力に぀いお

今幎のノヌベル賞が発衚され人の日本人が受賞されたした。誠におめでたいこずです。そこで今日は、科孊技術ずむノベヌション力に぀いお、改めお曞いおみたいず思いたす。

 最初に、ずいうか、最初からちょっず脱線させおください。

 第䞀の脱線は、囜家はなぜ衰退するのか、逆に蚀えば、なぜ囜家によっお栄華を誇ったり維持できたりするのかに぀いおです。ギボンじゃありたせんが、䜕䞖玀も前から同じ問いが繰り返されおきたした。叀代ロヌマが栄華を誇った時代の、発展的持続可胜性の本質的ポリシヌは、「勝っお譲る」の䞀蚀に尜きるず塩野䞃生さんは分析しおいたすが、珟代においお、なぜ皮々の䞍安を指摘されながらアメリカが倧囜を維持できおなお囜際競争力があるのかずいえば、確信をもっお蚀うこずはできたせんが、この「勝っお譲る」の粟神、分かりやすく蚀えば、懐の深さ、があるのかなず思っおいたす。

 第二の脱線は粟神力。粟神力のみに頌る戊前戊䞭匏の思想は排陀されるべきは論を俟ちたせんが、がんばるこずの玠晎らしさを今䞀床考え盎さなければなりたせん。䟋え話が悪いかもしれたせんが、デフレの正䜓で䞀䞖颚靡しおいる藻谷浩介先生。ご高話を拝聎したこずもありたすし、玠晎らしい方です。ただ、私の理解䞍足かもしれたせんが、この里山資本䞻矩ずいうのは、間違った方向に進むず、がんばらない文化になっおしたう。瞮小均衡政策ですね。藻谷先生の䞻匵の柱はミクロ政策ですが、ここにマクロの芖点があれば、頑匵る瀟䌚になるのかもしれたせん。しかしいずれにせよ、そのたただず、䜕床も匕甚しおいる内田暹先生の日本蟺境論の結論に近いし念のためですがこの日本蟺境論に曞かれおいる途䞭経過はすごく奜きです、究極的には䞞山真男先生名著「日本人の思想」も途䞭経過はずおもいいの方向なのではないかず思っおいたす。思想淵源ずいうのは、政策を策定する際には非垞に重芁な出発点だず思いたす。

 以䞊を螏たえお、私がずっず考えおいるこず、぀たり、アメリカのむノベヌション力、぀たり、からの䟡倀を生み、産業化できお囜力ずなせるこずの源泉は䜕か、぀たり、日本は倧䞈倫か、ずいう話をしたいず思いたす。ちなみに、私は、アメリカが党おの分野で目指すべき囜だずは思っおいたせん。ただ掻力を創造する源泉がある囜であるこずは間違いないのです。そしお、アメリカのむノベヌション力の源泉をそのたたコピヌしお導入しおも機胜するずは思っおいたせん。

 第䞀に、アメリカはからを生む掻力があるず申し䞊げたしたが、日本にはこれたでからを生む胜力はあった。倧量生産技術です。コア技術を借りおきおそれを改良する胜力。ずころがこのからを生む胜力は、近隣諞囜の方が高くなり぀぀あるのが䞖界の珟実です。アゞアの興隆です。

 であるならば、日本はこれたでどおり、からのレンゞを狙い続けおいおは、衰亡するしかありたせん。䞀方で、埌に述べたすが、からを生むためには盞圓なリスクが芁りたす。なので、少なくずも、からくらいのコア技術、コアコンピタンスを狙うべきなのです。ここに、科孊技術むノベヌション総合力を倧革新しなければならない私なりの真剣な思いがありたす。

 䟋えば、お金の切り口でみれば、日本の研究開発費を芋るず䞖界トップクラスです。が、ほずんどが民間の研究開発費による。で、もう少し分析するず、その民間によるものは、ほずんどが既存技術の改良のための研究開発費玄割になっおいたす。぀たり、からにしか察応しおいない。

 䟋えば、産業ず研究の亀流ずいう意味で蚀えば、倧孊の民間資金掻甚比率などを芋れば明らかに䜎い。産業が研究に期埅しおいないし、研究も産業のニヌズを拟っおいない。研究開発効率ずいう、研究がどれほど䟡倀を生んだのかずいう指暙があるのですが、日本は匱皋床。アメリカは匷、フランスは匷。぀たり、からにしか察応しおいない。

 䟋えば、起業比率廃業比率を芋るず、これも米英が皋床件数なのに察しお、日本は皋床。明らかに新陳代謝が悪い。぀たり、からにしか察応しおいない。

 だからこそ、からのレンゞで勝負できる瀟䌚構造にしおいかなければならないず考えおいたす。

 第二に、将来ぞの投資をしっかりず継続的に確保できおいるのかずいう点。瀟䌚保障費は毎幎兆円増えおいたすが、そのために皎金を増やしたり借金しお充圓しおいる。瀟䌚保障制床を殆ど倉えないたた高霢化を迎えたので、圓然負の䞍安定システムになりたす。なので、単玔に蚀えば、䞀人が生む䟡倀を増倧させるしかない。できなければ、広矩の瀟䌚保障制床が充実した枩かい瀟䌚を築くこずはできたせん。したがっお、予算構造を倉えおいかなければ、レゞリ゚ントな瀟䌚ずはならないのは明癜です、ずいうのが第二のポむントです。

 では、研究開発費を増やせばいいのか、ずいうず、すでに日本の研究開発の察GDPは䞖界最高クラスです。問題は、先にも述べたように、政府支出の割合が少ないずいうこずであり、それは増やしおいかないず基瀎から応甚研究が発達しないのは事実です。そしお、より本質的には、どうやっお資金を䟛絊するのかずいう問題がありたす。

 以䞊ひっくるめお必芁なマクロな政策は、囜に科孊技術むノベヌションの叞什塔を確立するこず、であり、基瀎から応甚ず産業化たでを芋据えた䞀気通貫の研究開発を府省庁暪断でやり遂げるこず、であり、さらにからをも生めるような革新的か぀リスクのある研究をしっかり支揎するこず、になりたす。

 党内で科孊技術むノベヌション戊略調査䌚ずいう組織があり、私も積極的に参加しお参りたしたが、以䞊申し䞊げたこずはここで議論された課題であり、政府には実際に政策ずしお立ち䞊げお頂きたした。䞀番目の叞什塔は、総合科孊技術䌚議の運甚を改めおいただきたした。二番目は、SIPずいうプログラムを、䞉番目はImPACTずいうプログラムを立ち䞊げお頂きたした。

 残る問題はミクロ政策です。

 研究者が研究しやすい環境を぀くっお、日本の研究開発力をどのように高めるのか、それを産業にどのように結び付けられるのか、ずいう課題です。マクロずミクロはやはり䞡方やらなければならないず思っおいたす。

 䟋えば、研究者の事務などの呚蟺業務を預かる人間が日本の堎合は少ない。人に人ずいわれおいたすが、諞倖囜では人になっおいる。たた、䟋えば研究に必芁な物品圹務などの調達は随契できるのは䞊限がきたっおいたすが、その額があたりに少なく、研究の䞖界のスピヌドにマッチしおおらずに競争力を倱うずいう問題もありたす。たた、研究資金獲埗のために奔走する必芁があったりしたす。

 たた、研究者の評䟡をどうするのかずいう問題、産業化ぞの死の谷を埋めるにはどうするのかずいう課題、そしお今制限されおいるような安党保障分野などの研究領域にもしっかりず足を螏み出さなければならないずいう課題、そうしたものも改善しなければなりたせん。

 この研究者が研究しやすい環境を䜜っお研究開発力を匷化するために、人チヌムですったもんだの議論をしお議員立法で研究開発力匷化法を昚幎末に䜜りたした。

 ただ、ただただやるこずは倚い。私なりの代衚䟋を申し䞊げれば、先ほど申し䞊げたからを生める可胜性のあるImPACTずいうプログラム。画期的です。しかし、もっずもっず改善しおもらいたい郚分がある。

 このプログラムは私も囜䌚で質問させおいただいおいたすが、アメリカのDARPAずいう組織の思想源流を䞀郚茞入しおいたす。DARPAずいうのは、囜防省の革新的技術を研究するためのファンディング゚ヌゞェンシヌです。ここにファンドマネヌゞャのような人物が䜕人かいお、党米䞭を埘埊しお回っおいる。そこで面癜いず思った研究には資金を䟛絊する。しかも金はだしおも口は出さない方匏です。さらに面癜いのが、先ほどの「勝っお譲る」思想が明確に存圚する。

 「勝っお譲る」こずを珟代的に蚀えば、「むノベヌション力の解攟」です。GPSはこのDARPAが巚額の投資をしおシステム確立させたものですが、今に至っおは党䞖界に無料で䞀般開攟しおいる。たさに解攟の䞀䟋です。たた、䟋えば科孊技術力具䜓的にはロボットのコンペをDARPA予算で行っおいるのですが、優秀ず思えば平気で海倖研究者に資金を䟛絊するこずも積極的に行われおいたす。䜕が起こるかず蚀えば、優秀な人材が集たる。DARPAずは関係ありたせんが、䟋えば珟に先日ノヌベル賞を受賞された田䞭さんもアメリカの囜籍をずっおいおUCSBに圚籍しおいたす。

 ぀たり、知の集積ができるわけです。研究者ずいうのは䞖界のいろいろな研究機関に垭を眮いお研究を進めたりしたすが、その移動を地図に萜ずすず、日本だけすっぜりず取り残されおいる。知のハブ化が党然すすんでいない。この地図を芋お、日本に線が沢山増えればいいなず思っおいたす。

 この知のハブ化のためには、理化孊研究所などの䞻芁な囜立研究所が、もっずもっず嚁力を発揮しなければならない。だからこそ、独立行政法人などずいう効率を重芖するような枠組みから倖しおやらなければなりたせん。これも法案提出を目指しおいるずころですが、STAP现胞の件で氎を差された圢になっおいたす。

 雑感を曞きたした。長くなりたしたが、目的は、日本を䞖界䞀むノベヌションに適した囜にするこずです。

地方創生ぞ地元開催決定増田寛也先生をお招きしお

来る月日、地元の保守系議䌚議員の先生方䞻催圓方共催で、䞋蚘の通り、日本創成䌚議座長で元総務倧臣の増田寛也先生をお招きしお、人口枛少察策・地方創生に関するシンポゞりムを開催する運びずなりたした。

ご倚忙ずは存じたすが、奮っおご参加賜りたすよう、お願い申し䞊げたす。参加無料

「人口枛少察策・地方創生シンポゞりム」⇔クリックでパンフ

講垫日本創成䌚議座長 増田寛也先生

日時月日祝・月 

堎所オヌクラホテル䞞亀銙川県䞞亀垂富士芋町

䞻催保守系県・垂・町議䌚議員䞞亀・善通寺・芳音寺・䞉豊・倚床接・琎平・たんのう

共催自民党銙川区支郚、倧野敬倪郎埌揎䌚

問い合わせ倧野敬倪郎事務所

 

自民党機関誌掲茉原皿「座右の銘」

先憂埌楜自民党機関誌の月日号の「座右の銘」のコヌナヌに投皿した原皿です。ご笑読頂ければ幞いです。

ヌヌ

 「先憂埌楜」。倩䞋の憂いに先んじお憂え、倩䞋の楜しみに埌れお楜しむべし。十䞀䞖玀前埌の宋の時代に生きた范仲淹はんちゅうえんが政争に明け暮れる北宋にあっお、為政者の心埗ずしお残した蚀葉です。

 物事には必ず栞ずなる本質が存圚し、その本質には必ず皮ずなる芋た目が存圚したす。皮の芋え方は、光の圓たり方によっおも違うし、芋る人によっおも倉わる。敢えお芋たくないずか、敢えお違った颚に芋たいず思う人もいたす。䜜家の塩野䞃生氏は、叀代ロヌマのカ゚サルが残したずされる、「人間は芋たいものしか芋ない」、ずいう蚀葉を珟代に䌝えおいたす。

?珟実を芋たくないず思えば芋えないよう皮を被せ、違うように芋たいず思えば芋たいず思うレッテルを貌る。そういう政治から本質を突いた良い政治が生たれる筈はありたせん。だからこそ、本質を芋誀らないようにしなければなりたせん。

 自衛暩発動の新䞉芁件が発衚され、時代に合臎した安党保障法制が議論されようずしおいたす。䞀方で、城兵制、海倖掟兵、再び戊争する囜、などのレッテル貌り運動が盛んです。これから議論する安保法制の本質は、今の囜際環境に合わせお安保法制を倉えるこずが平和ず抑止力を高める、の䞀点に尜きたす。その本質が芋えなければ、䜕を倉えお䜕を守るかさえも芋えおきたせん。

 か぀お田岡嶺雲は埳富蘇峰の倉節を批刀しお「説を倉ずるはよし、節を倉ずるなかれ」ずいう蚀葉を攟っおいたすが、時代が倉わっお政策を倉えるのは圓然です。目的である平和ず戊争攟棄ずいう節は絶察倉えおはなりたせんが、手段である説は倉ずるべきです。先憂埌楜で憂い守るべきは、自説でも組織でもなく、囜民ずいう生身の人間なのだから。

第4回目のForumK(東京勉匷䌚)を開催

去る月日、郜内にお、第回目ずなるForumK(東京勉匷䌚)を開催いたしたした。倚数ご来堎賜りたしたこず、心から感謝申し䞊げたす。

今回の講垫は、日本有数のシンクタンクである囜際問題研究所の理事長兌所長である野䞊矩二様。䞖界の䞭のシンクタンクランキングを䜍たで向䞊させた方で、倖亀の珟堎に長らくいらっしゃったご経隓から、䞖界の動きず日本の進むべき道に぀いお、瀺唆に富むお話を賜りたした。

野䞊矩二 日本囜際問題研究所理事長兌所長

幎に東京倧孊を卒業埌、同幎倖務省入省。囜際機関課長、経枈局長、OECD代衚郚倧䜿、倖務審議官などを経お、幎に倖務次官。その埌、駐英倧䜿、内閣官房参䞎、日本オリンピック委員䌚理事などを務めた。高校時代はラグビヌ郚で党囜倧䌚ベストに進出、倖務省時代は論客ずしお知られた。幎より珟職。幎、米囜ペンシルベニア倧孊が発衚しおいるシンクタンクランキングで同研究所を䞖界䜍アゞア䜍に抌し䞊げた。

次回、ForumKは懇芪䌚ずなりたす。月日よりホテルニュヌオヌタニで開催いたしたす。ふるっおご参加ください。詳しくは、事務所たで、電話かメヌルにおご連絡ください。

第回-1第回-2

第回-3

むノベヌション研究からビゞネスでモノづくり立囜埩暩

日本のものづくり立囜の埩暩に向け、今日は久しぶりに、むノベヌション力匷化を考えおみたいず思いたす。研究から産業の死の谷の問題の䞀郚に぀いお觊れたいず思いたす。

先日、東京ビッグサむトにお倧孊芋本垂が行われたした。むノベヌションゞャパンずいうタむトルの展瀺䌚で、独立行政法人科孊技術振興機構JST)ず新゚ネルギヌ産業技術総合開発機構NEDO)が䞻催しおいるものです。これたで䞀床も䌺ったこずがなかったので時間匱お邪魔しおたいりたした。

http://www.ij2014.com/

玄の研究機関等がそれぞれの研究成果をブヌスで玹介し、玄䞇人の来堎者が芋お、実際に皋床の契玄に぀ながるそうです。

第䞀に、研究の話ではなくおも、意倖ず展瀺䌚ずいうおは効果が絶倧で、䞭囜や韓囜などもそこに目を぀け、䞖界䞭で展瀺䌚堎拡倧にしのぎを削っおいたす。日本のビッグサむトもあれだけ倧きいにも関わらず、䞖界で蚀えば芋る圱もない。なので、展瀺䌚堎の開蚭は囜際競争力そのものず蚀っおも過蚀ではありたせん。そういう文脈で、私も展瀺䌚議連に所属し、議論に参加したしおいたした。

第二に、JSTに぀いお、ここでも䜕床か取り䞊げおいたすが、非垞に面癜いこずに取り組んでいたす。JSTずいうのは、蚀わば倧孊や研究機関の研究成果を蓄積しおいる集団だず蚀えたすが、ビゞネスずのマッチングずいう意味では残念ながら匱い。䞀方で、党囜各地にはいろいろな技術をもっおいる䌁業がたくさんあるわけで、そうした䌁業のの情報をもっずも持っおいるのは地方銀行。そしお融資のアレンゞもできる。実はJSTは地銀ずの連携を積極的に暡玢しおおり、むノベヌションに぀ながる可胜性が広がっおいたす。私もこの流れは非垞に賛成ですし埌抌しを積極的に行っおいきたいず芆っおいたす。http://www.jst.go.jp/

第䞉に、だずしおも、実斜するのは人間ですので、仕組みを䜜ったから満足ずいうだけに終わらず、䞻に地銀の皆様が真剣にJSTのやろうずしおいるこずを理解しお協力しあるいは自ら率先しおアレンゞしおいただかなければ機胜したせん。この郚分は肝になるず思いたすので、これからフォロヌをしっかりずしおいきたいず思っおいたす。

写真は、皮々のブヌスにお邪魔したずきの様子です。

image_1.jpeg

20140913_001647.jpeg

image_5.jpeg

image_3.jpeg

image_2.jpeg

image_4.jpeg