年金制度ちゃらにする!

 
どう考えたって今の年金制度は持ちません。年金扶養比率(1人の受給者を何人の現役が支えているか)は、私が生まれた頃は厚生年金で40人を超えていたのですが、今は2.5人になっています。

もし仮に現行制度を改善して年金制度を維持するのであれば、どう考えても給付を減らして負担を増やすしかありません。そんなことはほぼ全国民が分かっているはずです。しかしそれをどうしても我々国民が受け容れられないのは、決める側(政治・行政)の痛みが無いからです。

ここは政治が定数削減や公務員改革をさっさとやって(私はこれが本質的に日本のためになるとは思えないのは以前にも書きましたが)政治のスタンスを示し(ノーブレスオブリージュ)、もって具体的プロセスを明確にしたうえで、改革を断行するしかありません。

基礎年金は全額税で賄う制度に。納税者番号を早急に導入し給付改革。消費税増税(時期は景気を見て慎重に)。厚生年金と共済年金の一元化。厚生年金は確定拠出にして民間運営。細かいことを言えば、年金関係の税制改正などの微調整が沢山ありますが・・・。やることは多い。

できないのなら、一度ちゃら、と申しますか、解体して再構築するくらいでないといけないのかもしれません。もう放っておけません。

普天間と沖縄の心

残念な事案が発生しております。防衛相の発言です。過去にこの場で何度も私の考えを申し上げていますが、基本的には閣僚発言の一つ一つで政局が左右されるべきではありませんし、ことさら取り上げることは慎むべきだと思っています。

しかし。今回だけはどうしても許容範囲を超えてしまいます。95年の沖縄で発生した痛ましい事件はそれ自体も実に腹立たしい事件であすが、同時に、歴史的に日米安保体制の本質に大きな影響を与えた事件であったのは、安保問題を多少かじっただけの私でも重要性を把握しているつもりです。

仮に、仮に内容を正確に知らなくても、知らないと軽々に言える問題ではありませんし、まして閣僚が、仮にそれほど詳しくなくても正直におっしゃってはいけない問題であることは間違いありません。

普天間問題の原点になっている話だからです。95年以降日米安保は大きく議論されました。日米の安全保障協力体制の指針、いわゆるガイドラインが制定され、橋本政権下で普天間移設が基本合意でき、周辺事態の安保体制が議論され、そして有事関連法が制定され、現在に至っています。

ただでさえ機微に触れる問題。しかも過去の2首相の沖縄にまつわる失態をカバーしようとして現政権が懸命に何人も昔自民党が行っていたような根回しを閣僚クラスを投入して努力している最中の事案であるだけに、本当に取り返しのつきません。

普天間は困難かもしれませんが、問題の本質は、何度か申し上げておりますが、現状の飛行場を直ちに移設することにあります。このままでは辺野古には移せなくなってしまっています。2段階方式も視野にいれ、批判覚悟で前に向いて奨めていかなければなりません。

お弁当の日

四国4県のPTAの会があり、我が娘の親として参加してきました。

竹下和男先生という県下の元校長先生の講演会がありました。

抜群に心を打たれました。全国各地で講演をされているようです。

子供達(小学校5〜6年)に子供達だけでお弁当を作る日を月に1回くらいは設けてあげようというもの。

これが心の教育に繋がります。心が豊かになります。詳細は竹下先生の講演をお聞きいただくしかありませんが、この弁当の日のムーブメントは香川県から、全国に広がっています。

http://www.bentounohi.com/
http://aaa.news.coocan.jp/takesita/okurukotoba.html
http://aaa.news.coocan.jp/takesita/

これは単純にいいものだと感じました。

大阪が変わる

橋下・松井両者の圧勝でした。気持ちいいくらいでした。

実に面白い選挙でした。戦国時代か明治維新のドラマを見ているような感覚です。

私は基本的に大阪都構想はよく分かっていません。

平松さんの大都市圏州構想もよく分かっていません。

分かっていませんが、

都構想は、大阪市を潰して大阪圏を良くするもので、
州構想は、大阪府を潰して都市連合で大阪圏を良くするもの

であったと思っています。

残念ながら報道は、既存システムを守る陣営 対 変える陣営 という構図になっていました。

ここは本質的には違います。市メインか府メインか、の戦いが本質論だったと思います。

マスコミが誤誘導しました。

どちらも変えようとしている。2つの陣営の政策をきちんと比較して説明さえしていない。これではますますパフォーマンス政治になってしまいます。

中身で言えば、私はどちらがいいのか分かりません。時代の流れで言えば州構想です。しかし、大阪市は大きすぎるというのは一利ある。そして政治家としてみれば、説得力とエネルギー、オーラは、圧倒的に橋下さんでしょう。どのような素晴らしいアイディアでもリーダがいなければ実現できない。

いずれにせよ大阪が選んだ選択です。是非これで良い大阪を築いていただければと思います。

そして、これを契機に国としては地方分権を推進していかなければなりません。

わが町の保育所がなくなる?

一部でその手の議論があるという程度の話ですが、それでも気になる報道に接しました。保育所運営費の廃止です。

私立の保育所の話です。

ここ最近、厳しい財政状況とも相俟って、何でも民営化は良いことだ、という風潮が見え隠れする世知辛い世の中になりました。皆様どうでしょうか、公的な事業でも、おカネの切り口だけで物事を判断されることが多くないですか?しかしおカネだけの切り口だけで全ての公的事業を判断するのは難しい。だから政治が必要だと思っています。例えばミサイル。要るかといえば私は要ると答えますが、使わないから無駄だとお答えになる頓珍漢もいらっしゃる。スパコンも同様。まだ成果があったからすくいもの。

そして今回は保育。

これまで国は保育所に4000億円の運営補助を出していましたが、来年から始まる新設児童手当の財源がないからという理由で、これをカットしようという案が出ているとのこと。正確に言えば、住民税の扶養控除が来年から廃止になり地方の増収につながるのですが、新設児童手当の財源を、これに求めたところ、地方から相当の反発があったので、保育所補助カット案がでてきたとのことです。

カットされたて保育所はどうなるかと言うと、地方税控除廃止分の増収分を、一般財源として、保育補助でもなんでも好きに使ってください、地方の時代ですから、ということのようです。

一番気になるのは、地方分権の推進に繋がると考えていること。

それはまずいでしょう。外交安保・教育・社会保障など国家に必要最小限のことは国がやるべきで、国がやる最低限のことの上乗せを各地方が独自にやるというのは分かりますが、全部まる投げは国家感の無さを露呈していると思います。

しかも住民税の年少扶養控除ということは、山間部の田舎ほど子供は少ないわけで、廃止に伴う税収増が少ないわけですから、子供の多い都会ほど増収が多い。益々若者は都会に出て行き、地方分権の本来の趣旨ともかけ離れる。国はこうしたところにちゃんと関与して、地方分権の本質的な形を作るべきだと思っています。

予算四方山話

11月21日にも第三次補正予算が成立の見通しとなり、むちゃくちゃ時間がかかりましたが、ようやく約10兆円の震災復興事業が実施されることになりました。ざっくり言えば、被災地自治体への交付金3兆円、被災地公共事業に1.5兆円、企業立地助成などに2.5兆円などなどです。ちなみに、全国防災対策費0.5兆円も実施されます。

ちなみに何度もこの場で申し上げておりますが、私は、震災発生1ヶ月以内に、無利子無税の国債を財源とした大規模補正予算を早急に組んで、それこそ政治主導で、ドンとおカネを被災地に突っ込むことが必要だと主張してきましたので、「むちゃくちゃ時間がかかりました」という表現をしました。大規模災害発生時には、こうしたプロセスを事前に議論しておいて、手順化しておかなければならないのではないかと考えております。

いずれにせよ、今後、年末にかけて、24年度予算に向けて霞ヶ関と永田町がうごめきます。残念な動きもあれば、素晴らしい動きもあります。厳しい財政運営を強いられていますので、それだけ慎重なさばきが求められるはずです。

約7000億円の成長のための「日本再生重点措置」として総理特別枠を設けたのは素晴らしいことではないかと思っています。運営方法は、"各省庁に案を作らせて"、"各省庁からのヒアリングをして(仕分け)"、"しかもそれをネット上に公開し"、"議員の意見を聞きながら"、12月に配分を決めるのだそうですが、結局各省庁が通常予算分をそこに持ち寄っているだけのような気もします。野田総理が自らの考える重点分野を自ら主導してやられたらいいのにと思う次第。

主張は清くありたい

  
戦後思想界に丸山真男という方がいました。丸山真男の思想的方向性にはあまり共感できませんが、それでも名著「日本人の思想」などに深くうなった事があります。そして、それよりも、思想の中身よりも、丸山の政治的立場を常に明確にする清さに、誰しもが評価するものだと私は思っています。丸山自身も、思想的には余り同路線ではない戦前の思想家である陸羯南の主張の清さに大いに共感すると何かに書いていました。難しくはありますが、主張は清くありたい、常にそう考えています。(実際本当に難しいんです。夏目漱石ではないですが、智に働けば角が立つし、情に棹差せば流されるし、意地を通せば窮屈なんです・・・)。

この先に喜ぶ姿を創造出来るから・・・

どさけんさんを応援しようということで先日数十人の集まりに少し顔をだして参りました。どのような経緯で香川に来られたのか分かりませんが、来られたのは嬉しい事です。どさけんさんが地域活性化のシンボルになるよう、全員でがんばらなければなりません。

ところでそこに、ご活躍中の京都の書道詩人(香川出身)、てらきちさんがいらっしゃいました。
http://www.terakichi.net/top.html
多度津のFさんと丸亀のYさんのお引きで丁度香川県に滞在されていたので参加したとのこと。ありがたいことにFさんのお蔭で、一筆一句頂きました。どさけんさんもそうですが、心で勝負しているてらきちさんのような方はやはり輝いていました。

「この先に喜ぶ姿を創造出来るから、敬太郎は走る事が出来るんだ。全ては花咲かせる為に」。

「創造」と頂きましたので、さらに頑張らなければなりません。そしてときに走る事がしんどくなったときにはまた眺めたいと思います。

小さな古時計

毎日いろいろなことがあります。

少し前の話ですが、とある方にお招き頂き、とあるお店にて一杯やっておりましたところ、どうやらそのお店は、かつて我が爺の加藤常太郎が大変お世話になった方がオーナで、現在は奥様とお嬢さんがお店を切り盛りしているとのこと。そして、加藤に関係する時計の話になり、わざわざカウンターまで持ってこられました。しかも2つ。

なぜ2つなのかと聞いてみますと、1つは壊れたけど捨てずに持っていたら、その後に何かのバザーで同じものを見つけたので調達したのだそうです。

時空を超えてこんな所でWEBになっているとは当時誰も想像しなかったでしょう。

太鼓台は地域結束だ

今年も祭りシーズンです。

豊浜ちょうさまつりをはじめ、香川の中西讃地域の祭りに参加して思うのは、やっぱり太鼓台や獅子は地域結束のシンボル。自分も丸亀の某所で子供太鼓を持っていますが、やるとなると結構しんどい。でも地域の子供が結束するならばと頑張っています。

香川県外の方、是非一度見てみてください。