瀬戸大橋通行料金について

IMG_0274-s.jpg IMG_0267-s.jpg IMG_0243-s.jpg

瀬戸大橋通行料金について、関連県の知事の皆様に同行し、関連県選出国会議員の皆様と共に塩崎自民党政調会長代理と太田国土交通大臣に陳情に伺いました。

先人先達の知事や議員の皆様の努力のお蔭で料金引き下げの回答は既にいただいておりますが、どの程度下がるのかが問題です。最後の詰めの作業です。

料金引き下げには償還期間を延長するか全国に負担をお願いするかしかありませんが、私のロジックは以下の通りです。

現在、道州制の議論が本格化しておりますが、単に道州に切り刻んで日本や地域が良くなるわけはありません。よくなるのは大都市だけです。であれば、各道州の財政構造がほぼ同一になるまで国がしっかりと各地域の基盤整備の面倒は見るべきで、本格的な地方分権はそれから後であるべきです。であるならば、四国の生きる道は瀬戸大橋など本四連絡橋の通行料金に大きく左右されるわけですから、国が面倒を見るべきです。

四国の皆様。本格的地方分権の到来に向けた準備作業です。是非、応援してください。

国際展示場とリチウムを考える

20130301_150130.jpeg 20130301_150130_2.jpeg

 

ビッグサイトで開催された新エネルギー展にお邪魔いたしました。エネルギー問題が叫ばれている今日、再生可能エネルギーへの期待がますます高まっておりますが、展示会を見た限り技術開発はかなり盛んに行われていると感じました。

2点。

1つは国際展示場の問題。ビッグサイトは東京ドーム2個分とか。ずいぶん巨大な会場だと思っていましたが、世界のなかではかなり小さい会場になりつつあるそうで、面積のランキングは68位程度。ヨーロッパや中国などには5倍以上の会場がいたるところにできているそうです。こうなれば、国際展示会が他国に流れる可能性がずいぶんでてきます。しかも今回の展示会は来場者が8万人、海外からは1万人、飲食宿泊の経済効果だけでも73億円規模ですから、もう少し広い会場を早急に整備する必要があるでしょう。稼働率も目一杯だそうなので真剣に考える時期なのかもしれません。

もう1点。電池など蓄電システムも開発を急がなければなりませんが、蓄電でもっとも身近なのがリチウムイオン電池。その原材料は当然リチウム。その調達先はチリとアルゼンチンで100%だそうです。あとは中国が生産しているそうですが、安定調達を考えれば他国にもお願いをしたほうがいいと感じます。そこで立ち寄ったのがカナダリチウムという会社のブース。

 

クウェートという国

IMG_0185-s.jpg IMG_0188-s.jpg IMG_0183-s.jpg

クウェートの建国記念日を祝うレセプションにお邪魔しました。まずはクウェートに対して先の未曾有の大震災に際して多大なるご支援を賜ったことを心から感謝する次第です。

私にとってクウェートという国は思い入れの深い国の一つ。1991年、イラクが突然クウェートに侵攻した湾岸戦争の当事国です。当事私は大学生であり、何気なくテレビを見ておりましたが、世界で初めての紛争地帯のリアルタイム放送の残酷な映像を私は未だに忘れることができません。爾来、国家とはなにか、国家とは国民に何をしてくれるものなのか、問い続けてきたと言っても過言ではありません。

一方で、湾岸戦争は国際政治上も一つの分岐点でした。ヤルタからマルタの冷戦時代が終結し、新しい時代が始まろうとしていた時代でした。湾岸戦争というのは、国連にとっても冷戦後初めて安保理が強制措置によりその権能を強化した事件で、いわゆる多国籍軍という正規の国連軍とは異なる実力組織に、武力行使の権限を国連が与えたという意味で、新しい例を開いた事件でした。

そして日本にとっても国際政治に参画していくにあたって大きく考えさせられるきっかけとなった事件です。この事件以降、自衛隊は国際平和維持活動など、国際協力任務に参加することになります。

国連は必ずしも有効に機能する組織ではありません。だからこそ有効に機能するように人類が努力していかなければなりません。理想にたどり着くまで理想と現実のギャップを歯を食いしばって埋めていかなければなりません。それが政治に託された使命だと改めて確認した日でした。

ちなみに写真は、大使と1等書記官。そしてたまたまお目にかかった飯島勲さん(現内閣官房参与)。飯島さんは各国大使館との接点を持つことが重要だと考えて積極的に活動されていた真面目な方でもあります。

FB連携のテストを兼ねて今日の一日の動き

広報戦略局やらネット選挙PTやらの幹事役をやっている手前、少し自分のWEBやらFBやらの連携の仕方の勉強をかねて投稿の実験をしています。これでいいのかな・・・?すいません、ご迷惑をお掛けします。ついでに今日の一日を整理してみます。

今日は朝8時から政調の国防部会で日米安保体制の議論に引き続いて、農林部会での農政の建て直しの議論。午後からはミャンマーのカン・ゾー大臣来日に伴う昼食レセプション、今後の税制のお勉強、参院選に向けた広報戦略の役員会。そして科学技術政策の調査会でリニアコライダーの国内誘致の議論を経てとある懇親会。あまり首を突っ込みすぎて消化不良です。

 

 

グレン・フクシマさんとの対談

DSC01109-s.jpg DSC01106-s.jpg DSC01107-s.jpg

 

先日の2月8日のこと、群馬4区の福田達夫先生のお手引きで、中川俊直先生とともにグレン・フクシマさんと意見交換をさせていただく機会を得ました。フクシマさんは日系3世の元政府高官で、特に80年代の日米貿易摩擦時代のUSTR在職中に名を馳せた方。エアバスの社長などを歴任した実業家でもあり、夫婦そろって偉大なる経営者でもあります。

曰く、若い政治家の外交感を聞きたいとのこと。日本の右傾化、TPP、対中感情などの議論をしました。お伝えしたことは、中国に関して、感情論は別として、日本は決して一戦を構えようとしているわけではないこと、そんなことをしても誰も得しないと大多数の日本の政治家は考えていること、ただ、真っ当な対処能力を備えようとしているに過ぎないこと、そして話し合いの場を持ちたいと考えていることを申し上げました。

話は議員外交の必要性に及びました。議員外交は、正式な外交ルートでもなく、かといって民間ほど責任がないわけではない、謂わば言いたいことを適度な責任と緊張をもって言い合える、そんな外交トラックであって、私が最も日本に必要かつ欠落している部分だと思っています。積極的に展開して行きたいと考えています。写真は、3ショットが左から福田達夫先生・グレン・フクシマさん・私。

 

自民党青年局TEAM-11福島警戒区域視察

IMG_1059-s.jpg IMG_1062-s.jpg IMG_1082-s.jpg IMG_1074-s.jpg IMG_1070-s.jpg IMG_1017-s.jpg IMG_1031-s.jpg

自民党の青年局主催(通称TEAM-11)で福島の警戒区域を視察して参りました。党本部青年局国会議員34名と、全国の青年局青年部の代表、合わせて150人前後の大集団での視察となりました。

警戒区域の中でも、線量が少なく生活も問題なさそうなところがあれば、未だに線量が高く、生活が困難な地域もあります。

家畜などを放置したまま避難したため野生化した牛(通称、離れ牛)がいるところもありました。また除染が完了しても、家屋内までは公費で面倒を見てもらえず、またはネズミなどの被害で帰宅困難なことが生じること、そして鳥獣被害でも猪だと公費補助が歩けどネズミはない、など、さまざまな現場を見聞きしました。これらの体験は今後の復興に対する熱意に変換しなければなりません。

青年局という若い世代だけで視察したことは、つまり、将来長きに亘って自民党が被災地復興に責任を持つというメッセージです。責任の重さを痛感し、今後の対応に生かして行きます。

北方領土返還要求全国大会

報道にもありましたが、内閣府主催の北方領土返還要求全国大会に参加して参りました。国会対策の関係で予算委員会にコマとして参加せざるを得なかったため、遅れて参りましたが、予算委員会を一緒に出た総理の北方領土返還に対する強い意志を拝聴し、改めて安堵いたしました。

元北方領土住民のお孫さんの「じいちゃん、ばあちゃんは、いつも帰りたいと言っています。もう時間がないんです」という言葉は胸に刺さる思いがいたしました。

北方領土については、当ブログを始めた当初から強い関心をもって注視しています。

2009年4月18日 北方領土
https://keitaro-ohno.com/?p=145
2011年2月28日 ウラジボストーク(東方征服)
https://keitaro-ohno.com/?p=122
2012年6月14日 北極海航路とロシアの戦略
https://keitaro-ohno.com/?p=1166

麻生外務大臣(当事)が提唱されたとする面積二分論。国連安保理常任理事国入りなどの外交カードとバターして、早期解決を望むべきだと最近私は意見が変わってきました。全島返還をあきらめたわけではありませんが、新しい時代の新しい日本のため、一歩も二歩も前進しなければならないと感じています。

善然庵閑話:例えば今日の一日

地元の若い方に、一体国会議員ってなにやってるのか全然分からん、と言われたことがあるので、例えば今日一日どんな動きだったかを善然庵閑話シリーズとしてお知らせしたいと思いたち、エッセー風に書き綴ってみたいと思います。今のところ新人としての比較的標準パターンです。

7時     起床(大体ほぼ毎日この時間)
8時     党全国保育関係議連総会(保育政策予算関係)
8時半    党航空政策特別委員会(787問題・JAL問題議論)
9時     党国会対策正副打ち合わせ会(新人研修の一環で参加。国会の運営について議論する場所)
10時    全国戦没者遺族大会
11時半   農水戦略調査会・農林部会(個別所得補償関連)
12時     治安・テロ対策調査会(国際テロ情報収集について発言:昼食はカレー)

12時45分 代議士会(本会議前の事前打ち合わせ会)
13時    本会議(前日の麻生財務大臣の財政演説に関する各党代表質問)3時間弱
16時    科学技術・イノベーション戦略調査会(研究開発法人のあり方について議論)
17時    事務所に戻って山のような書類に目を通す(これが無益)
18時    一部の愉快な同期との懇親会(若干政策論議)
20時半   党青年局懇親会(石破幹事長・小泉青年局長同席)
22時    帰宅(大体ほぼ毎日この時間)
爾後     当ブログを書き、この後たぶん今日の会議資料に目を通し25時くらいにベッドに。たまに面白そうな映画をやっていれば見る日もあります。

あくまで謙虚に!基本は勉強です。しかし申し上げたいことがでてくれば、党本部での会議で意見を申し上げたりしています。雑巾!今、自分で自分が気に入らないのが、一つのテーマに深く掘り下げて勉強する時間が取れないことです。

核実験

北朝鮮による核実験が行われる可能性が益々大きくなってきています。由々しき事態と言葉で言うだけではすまない状況です。

問題は小型化と多様化という技術的なものだけではありません。核弾道弾をつくれますというアピールですから、国際政治の地図が塗り替えられます。

日本が一人で制裁だ圧力だと、わーわー言ったって意味がありません。貿易も殆どしていないからです。以下に各国の貿易額の推移を示します(単位:百万ドル)

      中国  韓国  日本 ロシア
2000年 488  424  464  46
2009年 2681 1679   3  62

つまりカードがない。中国は昔から北朝鮮は言うことを聞いてくれないといいますが、北朝鮮がこうした実験をすれば困るのは中国も同じです。韓国だって困ります。実験したら世界がそろって経済封鎖をします、というメッセージを送って阻止するべきです。

経済再生の3本目の矢(成長戦略)

これまで何度もこの場で申し上げておりますが、日本再生の最重要課題は2年前からお訴え申し上げている通り経済再生で、奇しくもアベノミクスと喧伝されている内容とほぼ同じです。政府の政策の骨子は3本の矢。大胆な金融緩和・機動的財政・成長戦略です。ご存知の通り、1本目は、日銀との協調と本格的な目標インフレ政策の導入。既に実施段階にあります。2本目は、補正予算を含めた15ヶ月予算による積極財政。これも本予算が閣議決定されましたので、今後国会での予算審議に入ります。

問題は3本目の矢です。

私は3本目の中心的課題は道州制を視野に入れた地方分権だ、と、これも2年ほどまえからお訴え申し上げておりますが、現在の政府の成長戦略の地方分権は末端の1分野で取り上げられている程度に過ぎません。機会を見てもっと上の柱になるように党内でも訴えて行きたいと思っています。

が、今日の課題は、成長のエンジンである科学技術・イノベーションのお話です。

日本の国際競争力はどんどん落ちていて、現在は世界で27位。低い。上位は、アメリカやシンガポールやスイスなどが並んでいます。しかしこれをもって日本の科学技術力が失われたと勘違いしてはいけません。詳細を見ると、研究開発者数や学術記事数、特許数、研究開発支出などは、いずれもトップ3に入っています。そしてビジネス分野では、株式投資額、CSR、環境や健康への関心、ジニ係数(格差)などでも3位内に入っています。

何が問題かといえば、対内直接投資や生産移転の脅威、法人税率、政府予算収支、人材の国際経験、労働力成長率などが、50〜70位程度の低さです。平たく言えば、研究開発力は抜群だけど、それを生かすシステムが決定的にダメということになります。

そう考えると、科学技術政策にも3本の矢が必要なります。

1つは、これまでもやってきた重点研究分野を絞って集中的に資本投下するトップダウン型。これはもう確立されていますので、あとは官邸もしくは総合科学技術会議に科学技術の情報をまともに伝えるシステムを確立し、トップの決断をできるかぎり合理的にする方法を考えることです。これは総合科学技術会議改革の話に繋がります。

2つめも、これまでやってきた大学や研究所への研究資金の投資です。どんな分野に革新的な芽がでるかは分かりません。ですから、無駄かもしれませんが基礎研究は進めるべきであり、それこそ政治の責任で行わなければなりません。絶対に無駄じゃなければ民間が研究してます。これはボトムアップ型と言っても良いかもしれません。問題は、財政難の折、ここの資金的な底上げをどのようにするかです。そしてこの資金を研究者がいかにまともに使うかのルール作りを今後考えていかなければなりません。

3つ目が、先ほどの競争力のところで触れましたが、今回主張したい、市場とのマッチングや情報提供のシステムを確立することです。つまり投資したい人と研究者の情報伝達経路がないという問題です。官邸や政府だけでやることはできません。マッチング型とでも呼ぶことにします。

年始から掲題の調査会に参加しておりますが、安倍総理の3本目の矢である成長戦略。いい制度ができるように頑張っていきたいと思います。