月面産業ビゞョン Planet6.0

盎接宇宙ずは関係ない民間䌁業も含め瀟以䞊が結集し、近い将来に月面掻動が盛んになるこずを芋越しお月面での産業を創出するため、日本党䜓でビゞョンを共有しようず立ち䞊がったのが、月面産業ビゞョン協議䌚です。Bloombergの報道のタむトルが面癜く、「Sonyからカップヌヌドルたで」ずいうもの。それだけ倚様な䌚瀟が参画しおいたす。産孊政の団䜓ずいうこずで私も脇圹で参画しおおりたしたメンバヌは䞋蚘資料。

爟来、数か月に亘り、倧勢の参加者のもずリモヌト議論を重ね、過日、月面産業ビゞョンずしお発衚させおいただきたした。䜵せお、井䞊担圓倧臣に提蚀曞を申し入れたした。ビゞョン策定の䞻䜓は、あくたで参画されおいる䌁業矀です。そこに最倧のか぀過去に類を芋ない画期的な䟡倀があるのだず思いたす。

月面産業ビゞョン

目指すビゞョンは題しおPlanet6.0。Society5.0の次のビゞョンを意識したもので、Society5.0ずは、私も党調査䌚PT事務局長ずしお策定に参画した第期科孊技術基本蚈画で瀺された目指すべき瀟䌚のビゞョン。すなわちサむバヌ空間仮想空間ずフィゞカル空間珟実空間を高床に融合させたシステムにより、経枈発展ず瀟䌚的課題の解決を䞡立する、人間䞭心の瀟䌚Societyず定矩されおいたすが、Planet6.0は地球を超えお他倩䜓も包含する次䞖代のビゞョンずいう非垞に意欲的な名前ずしおいたす。

ガガヌリンが有人宇宙飛行を達成し、アポロ蚈画が発衚されおから䞁床幎が経ちたした。そしおスペヌスシャトルが初めお打ち䞊げられお幎、囜際宇宙ステヌションから玄幎が経ちたした。

䞀方で、日本が、宇宙を科孊探査のみならず産業や安党保障ずしお捉えお宇宙基本法を制定しおから幎が経ちたす。この幎は宇宙空間にずっお劇的な倉化でした。

最近ではSpaceXのクルヌドラゎンが有名ですが、囜際的に芋お、宇宙開発利甚が政府䞻導から民間䞻導に移った時代です。実際に、宇宙ベンチャヌは䞖界で瀟以䞊に䞊り、リスクマネヌは兆円以䞊ず蚀われ、垂堎芏暡は兆円に達しおおり、明らかに兆円垂堎が芋えおいたす。

日本でも、iSpace,Ale,AstroScaleなど、䞀昔前では考えられないくらいの資金調達を垂堎から実斜しおいる䌁業も倚数あり、未確認ながら日本の宇宙ベンチャヌは瀟を超えるず蚀われおいたす。

政府や議䌚も民間の掻動を埌抌しするルヌル䜜りを進めおきたした。宇宙基本法以降、宇宙掻動法や、最近では先に報告いたしたした小林鷹之代議士ず努力しお成立させた宇宙資源法などです。

今こそ、もう䞀床、なぜ宇宙なのか、なぜ月面なのかを再確認し共有したいず思っおいたす。それは、単に倢ずか垌望ずいう、それはそれで絶察に必芁な䟡倀を超えお、ビゞネスの可胜性です。アルテミス蚈画は、その䞀぀の官民結節点でしかなく、それを超えた将来ビゞョンです。その䞀぀が今回の月面産業ビゞョンだず思いたす。

このビゞョンを政府偎にも共有頂き、本栌的な宇宙利掻甚時代になるこずを目指しおいきたいず思いたす。

関連蚘事

https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2107/14/news060.html

https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-07-13/japan-lunar-council-urges-action-to-secure-lead-in-space-economy

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC08DVT0Y1A700C2000000/?unlock=1

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00605214

コロナ氎際察策

氎際察策のオペレヌションがかなり耇雑で、分からない、ずのご指摘を賜りたす。確かに、倉異株が出珟するたびに、たた各囜の感染状況が倉わるたびに、匷化したり察象を倉えたりしおいるので分かり難い。その䞊、政府のWEBの分かり難さは倩䞋䞀品で、改善芁望すれども虚しい。入囜圓事者であれば囜別怜玢をするこずで調べるこずは可胜なのですが、党䜓像を把握するこずはたず䞍可胜な構成になっおいたす。

そこで、過去の政府の資料を参考に、珟時点で最新の氎際察策の党䜓像を掲茉するこずにしたした。いずれにせよ、匕き続き、政府には厳栌な運甚を求めおいきたいず思いたす。

入囜は、原則止めおおり、日本人ず圚留資栌をも぀倖囜人だけに限定しおいたす。
倉異株拡倧などで懞念される特定囜からの入囜に぀いおは、状況に応じお怜査を匷化するなど厳栌な運甚を行っおいたす。
党おの入囜者は、出囜時間以内の怜査ず入囜時の怜査が求められ、さらに日間の埅機を求められたす。
このうち、懞念される特定囜からの入囜者に぀いおは、自宅等ではなく怜疫所が甚意する宿泊斜蚭で埅機するこずが求められ、その囜の感染拡倧状況に応じお、入囜埌も怜査を耇数回求められたす。

なお、倖囜の氎際察策の資料を入手できたしたので、参考たでに以䞋に添付したす。恐らくこれらの囜のオペレヌションも頻繁に倉わるこずが予想されたすので、あくたで参考皋床にお考え䞋さい。


、
これを芋るず、比范察象ずしおいる囜だけで蚀えば、入囜時も怜査を求めおいるのは日本のほか、カナダずオヌストラリア、䞭囜だけで、それほど䞀般的ではないようです。たた、指定斜蚭での停留を求めるのも倚くはありたせん。ただし、資料には茉っおいたせんが、総じおいえば、欧米は比范的甘く、アゞア圏は比范的厳栌な運甚を行っおいるようです。

氎際察策の匷化に係る措眮に぀いお倖務省
氎際察策に係る新たな措眮に぀いお厚生劎働省
氎際察策匷化措眮に係る囜・地域の指定に぀いお芁旚月日厚生劎働省

公正さずデゞタル化

立憲民䞻党の枝野幞男代衚による内閣䞍信任決議案の趣旚説明の内容が結構話題になっおいたす。政策ずしおの方向性の問題。立憲は旧民䞻から䞀貫しお自民党の経枈政策をトリクルダりン䌚瀟が豊かになれば人が豊かになり瀟䌚が豊かになるだず断眪し、人が豊かになれば瀟䌚が豊かになる、぀たり、政府が個人に絊付すれば、囜民所埗が増えるので消費が増え、䌚瀟も元気になるから瀟䌚も元気になるず。

耳障りは良いのですが、森の䞭で䞀本の朚を芋るだけで政治が務たるなら、枝野代衚は瀟䌚䞻矩だ、ず断眪すれば事足りたす。しかし、我々はトリクルダりンを採甚したこずもないですし、瀟䌚保障をないがしろにしたこずもない。珟実の政策構成をご芧いただければ分かるのですが、䞡方の芁玠のバランスをずろうず努めおいたすこのバランスが適正かどうかは別問題。同期で経枈政策に最も明るい性栌もナむスガむの小倉たさのぶ代議士も、自らのSNS蚘事の埌半で、枝野代衚の挔説内容は、昔コンクリヌトから人ぞが間違いだず気づきコンクリヌトも人もになったこずを想起させるずしおいたす。

http://www.facebook.com/masanobu.ogura.9

そもそも既に幎前にこの手の論争に結論は出されおいたすし、囜民はそうした無益な蚀い争いを芋たいわけではないはずです。

そしおこの問題は、究極的に蚀えばどうやっお再配分するのか、に行き぀きたす。財政をかけお䞭間局を厚くする方向はアメリカでも同じですしずいうかもっず極端、実は䞭囜もそのこずを意識しおいたす億人の䞭間局。もはや䞖界的朮流ずも蚀えたす。囜力ずは䞭間局の厚さであるずも蚀えたす。そしお䞭間局が厚くないず囜力は豊かになりたせん。問題は、どうやっお、ずいうずころです。

小倉代議士のペヌゞに、小黒䞀正法政倧教授の論説が玹介されおいたすが、小黒教授は、再配分構造の日豪比范を通じお、日本の瀟䌚保障絊付の非効率さを指摘しおいたす。぀たり、必芁ずする人に必芁なだけ適切に効率よく絊付できおいない。

http://www.kazumasaoguro.com/20210528Nikkei.pdf

教授曰く、政府による家蚈ぞの絊付のうち䜎所埗者局向けの割合は豪州、日本。家蚈の負担皎保険のうち䜎所埗者局の割合は豪州、日本だそうです。単玔に鵜呑みにすべきではありたせんが、この掚蚈が正しければ、財源が仮に兆円あったら、豪州の堎合は億円が䜎所埗者局に向かうが、日本の堎合は億円しか行かず、たた、家蚈が払う皎金や保険は、豪州の堎合は䜎所埗者局から億円城収しおいるのに察しお、日本は億円も城収しおいるこずになりたす。日豪比范でみるず、公平さが歪んでいるように芋えたす。

では、なぜこうなるのかずいうず、ちゃんず所埗を補足できおいないから。では、なぜ補足できおいないかずいうず、反察が倚いからずいうこずになりたす。英囜や豪州では、公正な瀟䌚の実珟のため、リアルタむムで所埗の補足ができるシステムを運甚しおいるのだずか。日本では囜民の意識的な抵抗感も盞たっおデゞタル化が進んでおらず、補足もできないから、公正な再配分に至らない。

もちろんこれだけではありたせんが、倧きな芁玠であるこずは間違いないず思っおいたす。

因みに、枝野代衚の挔説が話題になっおいる理由は他にもあったりしたす。䟋えば、「皎率5ぞの時限的な消費皎枛皎を目指す」ずしながら「公玄ではない」ず明蚀したずか、その枛皎察象は圱響を匷く受けるずころだずしおいるので察象範囲の限定は困難ではないか、ずか、の支揎であれば盎接絊付の方が政策効果は高いのではないか、などです。党吊定はしたせんが、アゞ挔説にしか芋えないので、そもそも真面目に議論する必芁もないかもしれたせん。、

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/755716/

宇宙資源法成立

本日月日、宇宙資源法宇宙資源の探査及び開発に関する事業掻動の促進に関する法埋案が参議院本䌚議にお可決、成立したした。米囜、ルクセンブルク、UAEに次いで䞖界で番目ずなる宇宙資源に関する法埋ずなりたす。この法埋は、昚幎月初旬から同僚小林鷹之代議士ず䞀から構想を緎り、法案を起草し、倚くの審議プロセスを経お、同僚議員特に党囜䌚察策委員䌚や衆議院内閣委員䌚関係者や囜䌚関係者職員スタッフのご厚情を賜り、成立に挕ぎ着けたものです。我々に真剣に向き合っお頂いた先茩議員の心意気に人間ずしお熱いものを感じたした。

この間は、本圓に玆䜙曲折ず苊劎の連続でした。過密な囜䌚スケゞュヌルの䞭でどのように審議時間を確保できるのかが最倧の問題なのですが、䜕床も無理だず宣告を受け、䜕床も心が折れそうになりたした。それでも前に進もうず小林代議士ず互いに励たしあい、我がたた承知で先茩諞氏に掛け合い、蟛うじお閉䌚ぎりぎりに間に合ったものです。内容ぞの想いが匷いだけに、先茩諞氏ぞの感謝ず成立の達成感は䞀入です。もちろん法埋ずいえども法埋で䟡倀が栌段に向䞊するわけではありたせん。これからが本番だずいう思いを新たにしおおりたす。

内容は、既にご玹介しおおりたすが、簡単に蚀えば、宇宙資源を開発し採掘採取した民間事業者に所有暩を䞎える法埋です。内容䞊の困難は、囜際法䞊のルヌルが定たっおいないこずにありたす。埓っお、同法では囜際法や囜際玄束ずの敎合性に最倧の重きを眮いおいたす。

囜際法では倩䜓の領有は犁じられおいたすが、資源に぀いおの芏定はありたせん。幎前埌に米囜が宇宙資源の所有暩を芏定する囜内法を制定した圓時は、盎接的な批刀が䞀郚の囜から出されたした。しかし、䟋えば囜際宇宙法孊䌚は、幎に明確に宇宙資源の所有暩は認めうるずの立堎を鮮明にしおいるほか、宇宙資源に関する囜際怜蚎䌚議ハヌグ宇宙資源ガバナンスワヌキンググルヌプでも、珟行囜際法ず敎合的な圢であれば各囜の法敎備により所有暩は認めうるずの立堎で議論が進んでおり、珟圚では盎接的に批刀的な意芋は囜連でも出されおいたせん。そしお今月、たさに囜連宇宙空間平和利甚委員䌚COPUOS)の法埋小委員䌚で宇宙資源に関する囜際ルヌル制定に向けた議論が始たっおいたす。

こうした囜際堎裏での議論の動向を泚芖し぀぀、民間による宇宙開発利甚が曎に発展するこずを願い、そのために曎なる努力を傟泚したいず思いたす。たた、本日成立した宇宙資源法を土台に宇宙資源に関する囜際ルヌル䜜りを日本が䞻導的に担えるようになるず考えおいたす。

法埋案䜜成に圓たっおは、有識者である青朚節子先生、小塚荘䞀郎先生、氎島淳先生をはじめ、倚くの関係者から貎重な意芋を頂きたした。この堎をお借りしお厚く埡瀌申し䞊げたす。

囜産ワクチン遅れずむンテリゞェンス

コロナでなぜ囜産開発に遅れたのか、もそうなのですが、結局、自省も蟌めお蚀えば、ワクチン開発は早くお幎かかる、ずいうのが垞識ずされおいお、他囜の状況を把握するこずなく、開発着手も極めおのんびりずした雰囲気のなかで進んでいったのが本圓のずころだず思いたす。もちろん、ワクチンや治療薬の開発は政治の議題に䞊るのですが、囜際瀟䌚にどれだけお金を拠出しおいる、ずいう話が政府の回答の䞭心的なものでしたし䟋えば囜際的官民連携パヌトナヌシップCEPI、囜内開発支揎に぀いおも、その額から芋おも気合の入ったものではなかったのだず思いたす。すべお自省を蟌めた話です。

そしおその埌のファむザヌによるワクチン開発成功は倧きな喜びであるず同時に衝撃でした。幎経っおいないのですから。ふたを開けおみれば、RNAずいう日本では党く䞻流ではない最先端の開発方法。私も専門家ではないので正確ではないかもしれたせんが、コロナりむルスを遺䌝子解析しおデヌタ化し、悪圱響を及がす郚分を改倉しお䌝送、デヌタから詊隓補造する。本圓のりむルスを加工するわけではなく、デヌタ䞊で加工するため、開発も早く、安党だずいいたす。政府も議䌚もそういうやり方があるこずが話題になるこずはありたせんでした。

ワクチン敗戊ず蚀いたすが、恐らく情報収集胜力の欠劂によるずころがかなり倧きいのだず思いたす。創薬力䞖界最先端のアメリカの動向を収集できなかったのか、ずは蚀いたせんが、䞍掻化ワクチンなど日本がやっおきたやり方以倖の方法に目を向ける情報は取れなかったのか。悔やたれお仕方ありたせん。そしおこの反省を骚の髄たで自らに沁み蟌たせなければならないのだず思いたす。぀たり、ワクチンに限らず、党おの危機管理は、情報収集胜力の匷さで勝負が決たっおいくこずが倚いはずです。すなわち、芋える化ぞの努力です。

戊時䞭、日本は情報を軜芖したこずが敗戊の原因の䞀぀だず蚀われたす。戊埌生たれの私らは、ミッドりェヌ海戊敗北は南雲䞭将の刀断ミスであったず思わされおいたすが、戊埌の米軍資料からは戊力で蚀えば米偎が勝ったのは奇跡に近いこずが分かりたす。すなわち、情報戊で負けたこずはほが間違いない事実です解読されおいた。結局、過信か諊めがあるず情報は軜芖される、ずいうこずに぀きたす。ワクチンで蚀えば、日本は研究開発力を過信しおいたのではないずするず、幎ずいう諊めであったのではないか。

もちろん経隓枈の事がらに察する備えは日本は匷い。灜害であれば、日本は幟倚の困難を乗り越え、その情報収集胜力ず察凊胜力は、恐らく䞖界䞀になっおいるのだず思いたす。事実、政府内で働いおいた際に、緊急参集ずしお発灜埌時間で䌚議をやるず、既にきれいに敎理されたアリトアラナル情報が提瀺されおいるこずに驚かされたした。電力や氎道や地方自治䜓機胜に始たり、コンビニや携垯サヌビスの状況などです。問題は、経隓しおないこずに日本は滅法匱いこずです。東日本倧震灜の際の原発事故もしかりです。議䌚に身を眮いお痛感するのは、起きおいない事柄に察しお党力を傟泚しお備えを図っおいるのは、安党保障分野のみであるこずです。

いずれにせよ、囜家の情報収集機胜の匷化は、今埌の倚難な時代を乗り切るためには、避けお通れたせん。むンテリゞェンス機胜の匷化を叫ぶず、少し前の時代ならば、旧軍時代の埩掻だずむデオロギヌを振りかざす方々が出おきたすが、これは倧きな間違いです。戊前、ず蚀っおも぀の時代に分けなければなりたせんが、特にその埌半の戊争に突入しおいく雰囲気を䜜った時代では、囜家のための囜民ずいう発想であった。圓然ですが、今は囜民のための囜家です。そしお囜民ず囜家はそもそも䞍可分の存圚ですから、必芁な機関は同じになりたす。ただ、根底に流れる哲孊は真反察であっお決定的に異なる。埓っお、意識も運甚も制床も異なっおきたす。結果的に、情報機関は戊前ずは党く異なるものになりたす。

珟圚、日本政府は、倖務・防衛や譊察・公安のほか、経産・金融・財務・海保など、様々な情報を内閣官房内閣情報調査宀通称内調に集玄し、総合分析を行った䞊で、内閣情報䌚議や合同情報䌚議などの䌚議䜓に集玄し、官邞銖脳に䌝達する仕組みになっおいたす。しかし十分ずは蚀い難い。垞に危機に盎面しおいる囜家は情報収集に䞀番力を泚ぐのは䞖界共通ですが、日本は戊埌日米同盟に胡坐をかいおきたため危機意識が欠劂しおいるのだずも蚀えたす。こうした事情で、これたで䜕床かむンテリゞェンス機胜の議論が䞎野党を超えお議論される機䌚が䜕床かありたしたが、結局実珟には至っおいたせん。什和の時代は尚曎です。米囜ずタメを匵るくらいの力をもった囜が囜際秩序の挑戊者ずしお実圚するこずを我々人類は経隓したこずがない。少なくずも、珟状の機胜匷化は図るべきなのです。

そしお情報収集は情報保党にも必芁な機胜です。䟋えば、倚額の囜民の血皎を投入しお倧孊等で最先端の研究が行われおいたすが、簡単に他囜に情報が枡されおいるず疑われおも仕方がないケヌスが倚い。情報保党ずはきわめお厄介なもので、情報コミュニティ―やサヌクルにいる人間か若しくはその存圚意矩を理解しおいる人間は別ずしお、それ以倖の人間は保党すべき情報か吊かを区別するこず自䜓にも疎いのが普通です。

むンスタントコヌヒヌで䜿われるフリヌズドラむ補法がバむオ兵噚補造に䜿われるずか、カヌボンシャフトのゎルフクラブの補法がロケット技術に䜿われるずか、はたたた朜氎艊火灜事故が最高床の機密であったりするこずを、盎芳的に理解する人は倚くはありたせん。䞀番厄介なのが、意図せず最高レベルの情報を意識せずに扱っおいる人たちであったりしたす。

こうしたこずにたで目くばせしなければならない時代になったこずを残念に思い぀぀、しかしながらそれだからこそ、本栌的にむンテリゞェンス機胜匷化の議論を進めおいかねばならないのだず思っおいたす。

囜産ワクチンず日本の創薬力匷化

凡そか月に亘り、医薬品産業の圚り方議論を、党の創薬力(プロゞェクトチヌムで行っおきたのですが、先日ようやく提蚀曞を取りたずめおご了承を頂き、過日、倧臣に申し入れに参りたした。コロナによっお昚倏あたりから厚生関係に関䞎する機䌚が増えおおりたしたが、創薬力に関しおは改めおワクチン敗戊ず蚀われる䞭で自身の関心も高く、事務局長ずしお党力で取り組んで参りたした。関䞎頂いた行政や業界や有識者の皆様には心から感謝申し䞊げたす。

議論の入口の芖点は぀。぀は、創薬力が危機的な状況にあり、その囜際競争力も含めお匷化しおいかなければならないずいう認識のもず、政府の医薬品産業ビゞョンの改蚂を含め、党の考えを瀺す運びずなったこず。もう぀が、先に觊れたワクチン敗戊。この぀を軞に、議論を始めたものです。そしお提蚀の出口の芖点も぀。すなわち、぀は医薬品産業゚コシステム資金等の奜埪環を確立するこずず、もう぀は医薬安党保障い぀䜕時どんな感染症や灜害がやっおきおも必芁な医薬品を䟛絊できる䜓制の構築です。

入口の第の芖点に぀いお。囜内垂堎芏暡凡そ兆円ず蚀われる医薬品産業ですが、創薬力が倱われ぀぀あり危機的な状況にあるずいうこずが関係者の間で共有され぀぀ありたす。もちろん、殊曎危機感をあおる぀もりはなく、珟圚でも䞖界有数の創薬可胜囜の䞀角を占めおいたすが、ここ最近の瀟䌚保障費抑制政策により、補薬業界にずっお死掻問題ずなる研究開発に充圓する資金が囜際比范するず盞察的に䜎䞋、それに䌎っお創薬力ず囜際競争力も䜎䞋傟向が鮮明になっおきおいたす。

圓然、囜がずっおきた方針が問題になりたす。薬は蚀うたでもなく、囜民にずっおは安䟡で良質なものが安定䟛絊され、必芁な時に手に入る状況にあるこずが望たしい。しかしそれは産業がなりたっおこその話であっお、産業は適正な利益があっおこそ初めお新しい良質な薬を研究開発できる。なければ医療機関も良質な医療を提䟛できないはずです。しかし、こうした産業の本質を軜芖した政策運甚が行われおおり、創薬力が䜎䞋しおいるこずになりたす。埓っお、産業政策を䞻芁政策ずしお䜍眮付ける運甚する必芁が本質的課題の䞀぀です。

䞀方で業界偎も芚悟が求められるこずになるのだず思いたす。コロナ埌に海倖の補薬メヌカヌ幹郚が、私に語った蚀葉が忘れられたせん。趣旚は、コロナずいう瀟䌚課題に察峙するために無条件で党力を尜くす、我々がやらなければ誰がやる、支揎があるかないかは関係ないずいうもの。もちろん、資本力も垂堎も技術力も巚倧で実際に囜家支揎䜓制もあるため蚀えるこずだず思いたすが、盞圓な気迫を感じたした。これが蚀える産業ず垂堎ず囜家䜓制を構築しなければなりたせん。産業界も䞀぀になっお、目指すべき方向を瀺しおいくべきです。

もちろん、産業界だけが良くなっおも、囜や医療機関、そしお圓然囜民も十分なメリットを享受できなければうたくいきたせん。そうしたステヌクホルダヌ間の奜埪環、いわば゚コシステムずも蚀うべき構図が確立しおなければうたくいきたせん。解決には、暪たわる倚岐にわたる課題を芋える化し共有し、盞互理解ず譲歩により改善しおいかなければなりたせん。医薬品産業゚コシステムの構築は最倧の課題ずなりたす。

入口の第の芖点に぀いお。危機においおは囜は䞻導的な圹割を担わなければならないはずです。が、コロナ察凊においおは残念ながら、平時ず倉わらぬ埅ち姿勢であった。申請䞻矩ず蚀いたすが、平時においおは䌁業が申請をしおきおから囜は動き始めるのが普通です。コロナずいう緊急時でも同じであったこずは䜕よりも悔やたれたす。そもそも、ワクチンを含む医薬品に関しお、医薬安党保障ずも蚀うべき危機管理政策が敎備されおいなかったこずが最倧の問題です。

そういう状況䞋で、提蚀では、䜕よりも、䞊に述べた医薬品産業゚コシステム構築ず、医薬安党保障の確立ず、その実効性担保のため、政府に叞什塔蚭眮を求めおいたす。健康医療戊略掚進本郚の䞻任務である研究開発を拡匵し、産業政策や危機管理政策も䞻任務ずするような組織をむメヌゞしおいたす。圓然、危機管理䞊の察凊のための叞什塔も求めおいたす。これは具䜓的に珟圚ワクチンずしお機胜しはじめたした。たた、も産業政策や危機管理政策に立脚した圢で機胜匷化を図るべきだずしおいたす。

囜民の皆様になるほどず思っおいただけるような環境にしおいくべく、今埌さらにフォロヌアップを実斜しおいきたいず思いたす。参考たで、以䞋に政府に申し入れた提蚀曞を添付いたしたす。

瀟䌚保障制床調査䌚「創薬力の匷化育成に関する」提蚀「医薬品産業゚コシステムず医薬安党保障の確立」什和幎月日

むスラ゚ルずハマス

䞭東でのむスラ゚ルずむスラム原理䞻矩組織ハマスの歊力衝突が激化、近幎で最も深刻な歊力衝突にいたっおおり、倧きな懞念をもっおいたす。即時の歊力の停止を求めたいず思いたす。

盎接の端緒は、東゚ルサレムでのパレスチナ人ずむスラ゚ル譊察の衝突。月䞭旬から始たったラマダンの集䌚を治安維持の理由で阻止するためにむスラ゚ル譊察がバリケヌドを蚭眮しお封鎖。緊匵が高たっおいた䞭で、東゚ルサレムで暮らすパレスチナ人の立ち退きを求めるナダダ人の民事蚎蚟の勝蚎刀決で、旧垂街各地で散発的に衝突が拡倧。この状況に、むスラム歊装組織ハマスが、ロケット匟による攻撃を瀺唆しお譊告しはじめ、実際に実行。それに察する自衛措眮ずしお、むスラ゚ル偎がハマスの拠点をピンポむント攻撃を開始し、範囲を拡倧。この事態によっお、むスラ゚ル囜内でも䜏民同士の衝突が激化しおいたす。

東゚ルサレムはご存じの通り宗教䞊の困難を内包するむスラ゚ルが実効支配する地域で、囜際法䞊はむスラ゚ルによっお違法に占拠された地ずされおいたす。パレスチナから芋れば、名目䞊銖郜ず䜍眮付けおいるものの䞍法に奪取され、民事蚎蚟を起こされ、退去を呜じられたこずになりたす。日本で蚀えば浅野内匠頭だったのかもしれたせん。極めお耇雑な地域で、軜々に断眪するこずは困難ですが、しかしそうだずしおも、少なくずも平和裏に解決するこずが望たれたすし、察抗措眮ずしおの民衆に向けたロケット匟攻撃ずいうのは、事前譊告の有無にかかわらず、日本人には党く理解できない事です。即時停止を求めたいず思いたす。

ロむタヌ通信瀟は、ハマスのロケット匟攻撃は、むスラ゚ル囜内政局の混乱に乗じ、アッバス議長を窮地に远いやるためであった可胜性を指摘しおいたす。パレスチナ自治政府は、ファタハ政党のアッバスを倧統領ずしおおりたすが、議䌚はガザ地区を実効支配する勢力であるハマスが過半を占めおおり、連立し぀぀も緊匵関係にありたす。こうした背景から、民事蚎蚟をきっかけにロケット匟攻撃ずいう過激な行動に至ったずいう可胜性は吊定できないのだず思いたす。しかし䞀方で、そうだずしおも均衡性を倧きく逞脱する反撃には同意できるものではありたせん。むスラ゚ルにも攻撃の停止を求めたいず思いたす。

呚蟺地区に暮らす日本人から状況を知らせるメッセヌゞが届いおいたす。䜏民目線でみた目の前で起きおいるこずず報道がかなり異なるず。いちいちはここでは挙げたせんが、遠い囜で起きおいる関係ないこずずしお芋過ごすべきではなく、少なくずもちたたに拡散される情報をうのみにするこずなく、歎史的背景や政治関係を十分に把握し理解するこずが重芁なのだず思いたす。䞀刻も早い事態収束を願い぀぀、邊人の安党確保を最優先事項ずし、秩序の安定に向けおもできるこずを暡玢しおいきたいず思いたす。

土地の利甚制限

安党保障䞊重芁な斜蚭や囜境離島など、その機胜を阻害するような土地利甚を制限するための法埋、重芁土地等調査法案の法案審議に入りたした。思えば幎前に党に蚭眮されおいた「安党保障ず土地法制に関する特呜委員䌚」で立法化を目指しお議論しおいた時代ずは隔䞖の感がありたす。圓時は政府に賛同者が殆どなく、行政からはできない理由が䞊べられ、その埌に蟛うじお重芁斜蚭呚蟺の調査は行われるようになったものの、芏制に至るこずはありたせんでした。今回の法案は、思った以䞊の内容で倧きな前進であるず認識しおいたす。

ただもちろん、この法案が成立したからずいっお盎ちにバラ色になるずいうこずはありたせん。投資促進ずのバランスや抜け穎突砎抑止もこれから運甚で泚芖しおいかなければなりたせん。少しでも正しい方向に進むこずが倧切だず思っおいたす。

背景
私が議員になる前、日本はスパむ倩囜だ、ず蚀っおいた知人がいたした。曰く、通垞他囜には安党保障条項ずいう䟋倖芏定が様々な法埋にあっお、安党保障䞊の理由によっお暩利が制限されるこずがあるのが普通なのに日本には殆どないのだず。土地もそうで、基地の真暪であっおも堂々ず状況芳察ができる。䞀時はこの問題が倧きく報道された時期もありたした。これも性善説をずっおいる憲法の平和䞻矩の産物で、私暩制限を極めお嫌う日本独特のものです。しかし悪意にはしかるべき手立おを講じおおくのが囜家ずいうものです。土地だけではなく考え埗る必芁な措眮は講じおおくべきだずも思いたす。

立法議論の歎史
もずもず2010幎、自民党が䞋野しおいた時代、高垂早苗代議士や新藀矩孝代議士など耇数の閣僚経隓代議士をコアメンバヌずする有志の先茩方が発起したものでそう考えるず私が参加したのはごく䞀郚、圓初から10幎以䞊に及ぶ長期にわたっお䞻匵を続けおこられた䜐藀正久先生や山䞋貎叞代議士など関係幹郚の先生方には心から感謝ずご慰劎を申し䞊げたく思いたす。

圓初の困難は、専らず蚀っおいいほど立法事実がない、ずいうこずでした。぀たり、なぜその法埋が必芁なのか、に答えられる客芳的な瀟䌚的・経枈的・科孊的事実が必芁だずいうこずであっお、単に○○の恐れがある、ずいうだけでは法埋は䜜れないずされおいたす。

立法事実ずの闘い
しかしですよ。䞀般論はそれでいいのですが、党おの事柄が事埌察凊的でいいのか、ずいうのは甚だ疑問なのです。倧きな事故や灜害などが起きお初めお法埋が匷化されたりしたす。皆さんもそうした報道に接したこずがあるず思いたす。起きおしたっおから行動するずいう政治には耐えられない。䜕も灜害や事故などのリスクだけではありたせん。むノベヌションなども、新しいテクノロゞヌが生たれお事業化しようずしおも扱う法埋がない堎合、䌚瀟がないから困っおる人もいない、だから立法事実がないずされおしたいたす。たさに鶏ず卵の話です。今回、本法埋案が議題に䞊ったのは囜際環境の倉化ず共に経枈安党保障の必芁性の高たりがあるのだず思いたす。しかし、立法事実ずいう考え方をこの際、敎理しおおくべきなのだず思いたす。

基本的な考え方
念のためですが、法案審議はこれからですので、以䞋の蚘茉内容は審議過皋で倉わるこずもありたす。たた審議に圱響が出ない範囲での蚘述ずいうこずもご理解賜ればず思いたす。その䞊で、この法案の基本的考え方ですが、重芁なこずは、いたずらに芏制するこずが正しいわけではなく、健党な投資を呌び蟌むこずはむしろ歓迎すべきであっお、邪な考えの土地取埗こそが厳しく芏制されるべきだずいうこずです。今回の法案も、根柢の流れる哲孊がそこにありたす。

察象区域など
その䞊で、安党保障䞊の芳点から、日本人だろうが倖囜人だろうが、重芁斜蚭や囜境離島などの機胜を阻害するような土地などの利甚を制限しようずするものです。ただ、具䜓的にどの土地が察象になるのか予芋性をある皋床確保しおおかなければ民間掻動に圱響がでたすので、察象区域を事前に皮類指定しおおきたす。泚芖区域ず特別泚芖区域です。

前者は䟋えば自衛隊の斜蚭や海䞊保安庁斜蚭たたは重芁むンフラ、埌者はそのうち叞什郚機胜など特に重芁性の高いものです。重芁むンフラずいうのは䟋えば発電や鉄道や攟送や空枯など囜民保護法で想定されるような生掻関連斜蚭が考え埗るのだず思いたす。今埌政什で具䜓化されるこずになるのだず思いたす。そしお区域ずは具䜓的にはそうした重芁斜蚭から抂ね1km以内ずいうのが目安になりたす。もちろん、これは十矜䞀絡げに決たるものではなく経枈掻動ずのバランスに配慮しお適切に決められるべきずころです。

たた以前メディアでも話題になった氎源地や領事通などはそれ自䜓が察象斜蚭ずはされおいたせんので察象区域になっおいる堎合に察象ずなる可胜性があるずいうこずです。それらは別の法埋で担保されるこずになりたす。

調査
察象地区の土地の所有状況や利甚状況の把握をしおないず䜕も始たりたせんので、たずは囜による調査です。どんな人がどこにどういう目的でどのくらいの期間所有しおいお普段䜕をやっおいるのかなどです。ここもどこたで調査するのかなど様々な論点があるので今埌泚芖しおいきたいず思いたす。少なくずも土地だけに限らず調査胜力の向䞊は必須なのだず思いたす。

その䞊で、今、実は囜は個人個人を管理把握するこずはたったくしおいたせんので、䞍動産登蚘簿や䜏民基本台垳など、それぞれの省庁が所管しそれぞれ別々の目的で存圚しおいる公簿も䜿いながら状況調査を行いたす。堎合によっおは報告城収を眰則付きで求めたす。眰則は䟋えば囜土調査法䞊びのものになろうかず思いたす。䞀方で囜に立ち入り調査暩限は付䞎されおいたせん。この郚分は芁件を厳栌化し぀぀䞀郚暩限を付䞎するこずを今埌怜蚎しおいくべきだず思いたす。なお、調査は圓然ですが必芁に応じお耇数回でも行われるこずが予定されおいたす。

利甚制限
調査も重芁ですが利甚制限をどのようにするのかがミ゜になりたす。調査に基づいお機胜阻害になるず刀断されたもの、若しくは明らかにその恐れがあるず刀断されたものに぀いおは、たずは他の関連法に基づいお制限できないか怜蚎したす。䟋えば䜎朮線保党法違反や蟲地法違反などです。関連法芏制がなければ、利甚䞭止の勧告を出し、応諟がない堎合は眰則付きの呜什ずなりたす。眰則は消防法の構造違反䞊びになろうかず思いたす。䟋えば電波劚害ずかラむフラむン䟛絊の阻害、あるいはそもそも斜蚭機胜に支障をきたす構造物が蚭眮されおいるこずも芁因になるのだず思いたす。

ただ、利甚制限ずいうず私暩制限ですから、囜ぞの買い入れ請求ができるなど、補償的措眮も講じられおいたす。なお、囜の介入に぀いお、本来事柄の重芁性に鑑みお応諟矩務も怜蚎すべきずは思いたすが、珟圚は盛り蟌たれおいたせん。応諟矩務を課すず匷制収甚ずいう極めお匷い芏制になりたすが、珟圚の日本の匷制収甚は公共工事の䟋で明らかなように途蜍もない時間を芁するこずになりたす。埓っおたずは根本的に収甚の考え方を敎理しおおく必芁があるのだず思いたす。

事前届出
重芁泚芖区域の堎合、特に重芁なので、䞀定の面積以䞊の土地の売買に぀いおは、売買双方に事前届け出の矩務を眰則付きで求めるこずになりたす。眰則は囜土利甚蚈画法䞊びになろうかず思いたす。䞀定の面積は埌日決たりたすが抂ね200㎡が想定されおいたす。届け出内容は、氏名䜏所土地所圚や面積ず利甚の目的などになるず思いたす。その届け出に基づき必芁であれば囜は远加調査を行っお、曎に必芁であれば売買契玄の間に割っお入るこずもありたす。その際、囜が盎接買い取るこずも想定されたす。なお、事前届け出ずいうこずですので、土地取匕の事業者にずっお事務手続きが煩雑にならないよう配慮すべきずころです。

その他取埗制限は
安党保障䞊重芁ならば取埗制限をかけるべきではないのかずも思いたすが、芁件明蚘が困難であるこずから運甚で泚芖し必芁ならば今埌措眮を講じるこずになりたす。重芁なこずは、䜕が起きおいるかをたずは炙り出すこずです。

その他機胜阻害ずは
機胜阻害ずいう行為の䞭身ですが、ここは特に今埌泚芖しおいくべきずころです。珟圚の法案条文䞊は䞋蚘のずおりですが、具䜓的行為のあおはめをどのようにするのか、運甚の問題を泚芖しおいきたいず思いたす。特に囜境離島の機胜ずは䜕かなども含め具䜓的にしおいくべきなのだず思いたす。

条「内閣総理倧臣は、泚芖区域内にある土地等の利甚者が圓該土地等を重芁斜蚭の斜蚭機胜又は囜境離島等の離島機胜を阻害する行為の甚に䟛し、又は䟛する明らかなおそれがあるず認めるずきは、土地等利甚状況審議䌚の意芋を聎いお、圓該土地等の利甚者に察し、圓該土地等の圓該行為の甚に䟛しないこずその他必芁な措眮をずるべき旚を勧告するこずができる」

条「内閣総理倧臣は、前項の芏定による勧告を受けた者が、正圓な理由がなく、圓該勧告に係る措眮をずらなかったずきは、圓該者に察しお、圓該措眮をずるべきこずを呜ずるこずができる」。

おわりに
長い議論の歎史の結果に生み出された法案です。以前はWTO内倖無差別原則に反するなどの反論も聞かれたのですがこの法案は日本人だろうが倖囜人だろうが行為を察象ずしおいるので無差別原則準拠、今思えば䜕だったのかず忞怩たる思いはありたす。経枈行為を阻害するようなこずでは党くないので、早期に成立するこずを祈りたす。䞀方で、䞊で述べた通り運甚面で今埌明らかにしおいくべきこずが倚々ありたすので、泚芖しおいきたいず思いたす。

フリヌドマンずサステナブルファむナンス

■はじめにヌミルトン・フリヌドマンずROE経営

今では本圓だったのかどうかも確かめようもないのですが、2001幎ごろ米カリフォルニア倧孊バヌクレヌ校の研究機関に圚籍しおいた折、たたたた通りがかったキャンパス内の建物の入り口に「ミルトン・フリヌドマン講挔」の看板があり、入り口に立っおいたオゞサンに「フリヌドマンっおあの有名なフリヌドマンか」ず尋ねたら、なんず「圌がそうだ」ず隣の老人を指さし、倧興奮したこずを未だによく芚えおいたす。

今考えるず、2001幎頃だず90歳近くであったはずで、果たしお倧孊なんかで講挔などしおたのか甚だ疑問に思うのですが、マクロ経枈に興味を持ち始めた工孊系研究者であった圓時の私にずっお、フリヌドマンずいうのは偉倧な名前であり、ケむゞアンから経枈孊パラダむムを倉えた男ずしお蚘憶しおいたした。今思えば単に「ゞョヌゞワシントン蚘念講座」的な看板だったのでしょう。単なる笑い話にしおたすが吊、未だに半分くらいは信じおいる、おかげでIS-LM分析などを懞呜に勉匷したした。

さおこのフリヌドマン。ご存じの通りマネタリズムの巚匠で、それたで支配的であったケむゞアンによる有効需芁の原理を培底的に批刀し、経枈政策は通貚䟛絊量だけ管理すればよいずしたした。぀たり新自由䞻矩で、20䞖玀終盀に䞀䞖を颚靡したす。私が門倖挢のマクロ経枈孊に興味を持ったのもこうしたダむナミックな歎史事情があったからに他なりたせん。もちろん䞖界的構造䞍況を経隓した珟代の我々ずしおは、䞡方、぀たり有効需芁の原理ずフリヌドマン的な芁玠の䞀郚を匕き継いでいるのだず思いたす。

■ROE経営からSDG経営ぞ

ただ、そうした埓来の経枈孊の流れずは異なる倉化が瀟䌚にもたらされおいたす。いわゆるサステナビリティ経営、瀟䌚の持続可胜性を䞭心的に考える経営のこずです。SDGsやESG投資がもおはやされおいたすが、日本では近江商人の䞉方良しの粟神に通じるものがありたす。このサステナビリティの考えは、コロナ犍によっお爆発的に加速しおいたす。

私ずしおはこの流れは隔䞖の感がありたす。ずいうのも幎ほど前から、地方創生の䞀環ずしお、゜ヌシャルベンチャヌなどの民間による瀟䌚課題解決の取り組みこそが地方を救うずの思いで政策立案に励んできたからです。すなわち、地方創生ずいう看板政策はあるものの、財政制玄のなかで山積する瀟䌚課題を行政のみが解決に乗り出しおも土台限界はあるわけで、むしろ民間が瀟䌚課題解決を事業ずしお率先しお目指しおいける瀟䌚を䜜るべきだず思い始めおいたした。そしおそのためには、゜ヌシャルベンチャヌが資金を獲埗しお運営できなければならず、そのためにこそ行政は理解されうる環境を䜜るべきですし、そうした゜ヌシャルベンチャヌは他の䌁業よりもガバナンスやビゞネスモデルの透明性をより明確に瀺すべきだず考え始めおいたした。たさに、今の蚀葉で蚀えばサステナブルファむナンスによるSDG経営です。

぀たり、コロナ犍が炙り出したのは、行き過ぎた新自由䞻矩やROE経営の修正であっお、歎史的転換時期なのだず思いたす。䟋えば前出フリヌドマンは、䌁業にずっおの公益ずは利最を最倧化するこずだず喝砎しおいたすが、珟圚䞖界最倧の資産運甚䌚瀟であるブロックロックのCEOは、䌚瀟の目的は利益より瀟䌚貢献だず喝砎しおいたす。ROE経営からSDG経営ぞの転換であっお、いわば資本䞻矩の倉容です。特にコロナ犍にあっお人類の前に立ちふさがる巚倧な瀟䌚課題を前に、もはや皎のみに頌るよりも瀟䌚党䜓ずしお立ち向かうべきずきが来おいるのだず実感したす。

■サステナブル経営の基本軞情報開瀺

20䞖玀埌半ず異なり珟代の投資は、䌁業にずっおの䟡倀創造のための資金調達ではなく、株䞻にずっおの䌁業利益を回収する手段だ、ずの趣旚の話を聞いたこずがありたす。成熟瀟䌚における䌁業の圚り方を問う話で、むノベヌションを信望しおいる私ずしおは簡単に蚱容できる考えではありたせんが、少なくずも行き過ぎた株䞻還元を修正しおいくには、サステナビリティ経営は奜埪環を生む可胜性のある手段だず思いたす。株䞻ず劎働組合から挟み撃ちにされるような経営から脱华すべきです。

ではどうするのか。䟋えば危機管理䌚瀟法制ずいう考え方があるのだそうです。コロナなどあらゆる危機に察凊し埓業員などステヌクホルダヌを守るために䌁業は内郚留保を䞀定皋床持぀べきだずの考え方の䞋、法的矩務化も含めお怜蚎した時代があったのだずか。金融セクタヌの自己資本比率芏制のようなものでしょうか。確かにコロナ犍以前は、倧䌁業に積みあがった内郚留保が特に共産党から倧批刀に晒されたしたが、結果的には積みあがっおいたために耐性が高かったず蚀われおいたす。しかし、さすがに内郚留保の法的矩務化はやりすぎなのだず思いたす。

むしろ情報開瀺による投資家むンセンティブの醞成が正しい方向なのだず思いたす。行政がムヌブメントを起こすずいう意味で蚀えば、䌁業がずるべき行動指針、あるべき情報開瀺の方向性だけを瀺す、ずいう方向です。先の䟋で蚀えば、内郚留保が䞍透明で無目的に積みあがっおいるこずも健党ではありたせんが、積みあがっおいるこずだけをもっお䞍健党だず芋做すのはもっず䞍健党です。であれば䜕をしようずしおいるのか瀟䌚や株䞻が理解できるように開瀺が進められるべきなのだず思いたす。投資の流れを盎接芏制する方向は、資本䞻矩のも぀゚ネルギヌを削ぐ議論になっおしたいたす。

重芁なこずは、利最を最倧化し超過利益を党おを株䞻に還元するずいう流れを、瀟䌚の持続可胜性に埐々に転換しおいくこずです。そのサステナビリティのために、䌁業がどのような䜓制で、䜕を目的に、どのようなやり方で、どういう時間軞の戊略で行動しおいるのかを透明化し、投資が健党な圢で集たるこずです。開瀺分類は、゜ヌシャルベンチャヌの議論の経隓から蚀えば、間違いなくガバナンス、ビゞネスモデル、リスク、経営戊略の点の開瀺ですGBRS)。

■䜕をもっおサステナブルなのか非財務情報

ただ問題は開瀺内容で、䜕がサステナブルなのか、䜕が持続可胜性なのか、䜕が瀟䌚課題解決型なのか、の定矩付けであっお投資刀断にあたっお最も困難な非財務情報です。同じこずを地方創生の瀟䌚的事業・゜ヌシャルベンチャヌ支揎策でも議論をしおいたした。持続可胜性を高める掻動は千差䞇別で統䞀基準を䜜りにくい。しかし諞倖囜は先行しおいたす。EUでは、EUタク゜ノミヌずいうサステナブル掻動の分類基準をたずめたしたし、G20も金融安定理事䌚(FSB)に同趣旚の䌁業向け情報開瀺ルヌルの策定を芁請し、TCFDずいうタク゜ノミヌが公衚されおいたす。いずれも圓初のタヌゲットは脱炭玠です。䞭身は、基本的には前出のずおりガバナンス、ビゞネスモデル、リスク、経営戊略などに぀いお、短期から䞭長期たでの評䟡指暙や進捗の開瀺を䌁業に求めおいたす。

■開瀺ルヌルの絶察評䟡ず盞察評䟡

タク゜ノミヌは䌁業にずっおも投資家にずっおも倧倉倧きなむンパクトになりたす。日本でも早晩導入すべきものです。ただ、これらは䞀郚の関係者が集たっお決めたものであっお、こうした絶察評䟡基準ずいうのは、䞍断の努力による修正䜜業が必芁になっおくるはずです。なぜならば瀟䌚課題は耇雑倚様であっお、絶察評䟡基準が未来氞劫䞍倉なはずはありたせん。

であれば絶察評䟡基準ずずもに垂堎で決たる盞察評䟡基準も䜵せお必芁になっおくるはずです。たた、珟圚様々な団䜓が様々なタク゜ノミヌを公衚しおおり、人によっおは統䞀を求めおいたす。統䞀するのは䞀芋合理的に芋えたすが、硬盎化の恐れもあるのだず思いたす。私自身は、様々なタク゜ノミヌや䌁業独自の情報開瀺があっお、それらを含めおマヌケットが刀断し、その結果を様々なタク゜ノミヌが吞収し、党䜓評䟡も垂堎で決たっおいくような、ある皮有機的で動的な柔軟な、絶察評䟡ず盞察評䟡のコンビネヌションの仕組みが望たしいのだず思いたす。

■今埌やるべきこず

いずれにせよ、たずは敎えるべきは、カヌボンプラむシングを始めずしたサステナブル芏制、サステナブル䌁業や金融機関の行動指針やタク゜ノミヌ、そしおサステナブルファむナンスの環境敎備であるこずは間違いありたせん。特に非財務情報の開瀺をどのように行うのか、絶察基準であるタク゜ノミヌを制定すべきなのか、金融政策ツヌルずしおの可胜性はどのようなものか、たたサステナブルファむナンスのリスク把握やモニタリングや芏制はどのように行うべきか、怜蚎すべき課題は盛沢山です。少なくずも今たでのように環境問題は倧切だず声高に叫ぶだけでは、䞖の䞭はも動きたせん。

珟圚、党内の財務金融郚䌚でサステナブルファむナンスの議論が始たり、本日回目の䌚議に出垭したした。第䞀回は、月日「サステナブルファむナンスに関する囜際的動向」ずしお日本総合研究所理事の足立英䞀郎様から、第二回は月日「サステナブルファむナンスの諞課題」ずしお囜際金融情報センタヌ理事長の玉朚林倪郎様より玄幎ぶりにお目にかかりたした、第䞉回目は、月日「サステナビリティ課題に関する投資家の期埅、䌁業の非財務情報開瀺に぀いお」ずしおニッセむアセットマネゞメントの井口譲二様ずブロックロックの江良明嗣様よりご講和を頂きたした。

私自身、特にこのファむナンス郚門で議論に参加しお参りたいず思っおおりたす。

圹所目線ず政治目線ヌコロナワクチン提蚀を終えお

写真PT座長ず共に提蚀内容を䞋村政調䌚長に報告

■ビゞョンの共有が最倧のポむント
圹所目線ず政治目線コロナワクチン提蚀を終えお

少し前の話になりたすが、コロナワクチンのオペレヌションに関する提蚀曞を、党コロナ察策本郚情報戊略システムPT以䞋情報PT)で月日に取りたずめたした。そこに至った経緯ず雑感を曞き蚘しおおきたいず思いたす。本皿の本題は最埌に蚘しおいたす。

なお、圓提蚀はワクチンに関するものなので、䞀芋月日に蚭眮されたコロナ察策本郚ワクチンPT(鎚䞋䞀郎座長で議論されるべきものず映るず思いたすが、圓提蚀は圓初システム远加を求める内容で月䞭旬には敎えおあり、ワクチンPTの蚭眮はその埌であったこず、たた政府から同趣旚の新システム構想が公衚され提蚀は急を芁したこずから、ワクチンPT幹郚に盞談し、政府新システムを前提ずしたものに曞き換えた䞊で、圓PTのみで了承を頂き、盎ちに政府に提出、その埌にワクチンPTに報告するこずずされたした。この間、政府偎では河野倪郎芏制改革担圓倧臣がコロナワクチン担圓倧臣に任呜され日、同僚小林史明代議士が倧臣補䜐官に任呜されたした日。

情報PTは、橋本岳前厚劎副倧臣が座長を務めるコロナ関係の情報戊略やシステムの議論を行うPTプロゞェクトチヌムで、昚幎菅政暩発足ず同時に発足したものです。恐らくそれたで私が䞊川陜子珟法盞を座長ずするコロナ再流行コンティンゞェンシヌプランPT以䞋再流行察凊PT)の事務局長を務めおいたため、事務局長ずしお座長からお声がけ頂いたのだず思いたす再流行察凊PTの提蚀に぀いおは䞋蚘をご参照ください。

keitaro-ohno.com/7658/
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■PT発足時の動き
情報PT初䌚合は昚幎月日。圓時は実は私もPTの明確な提蚀の出口が芋えおおらず蚭立圓初から出口が芋えおいるPTは殆どありたせんが、システムが瀟䌚のニヌズに合っおいるのか、合理的に運甚できるシステムが構築できおいるのか、珟堎目線で合理的か、などをチェックするこずから始めようず思っおいた皋床でした。しかし、その埌、焊点がワクチン䟛絊に向かうこずになり、足らずのものが芋えおきたす。いずれにせよ初䌚合では、前出の再流行察凊PT提蚀の政府進捗状況ず、圓時のコロナ関係情報システムの説明が政府よりなされたした。

■コロナ関係情報システム参考
コロナ関係の情報システムはいずれも党囜民を察象ずする極めお倧芏暡なもので、政府から芋たシステムの目的は、珟堎医療機関の状況把握ず䞍足品の調達䟛絊、患者の人数や状況の把握、ワクチンの配垃䟛絊管理が䞻だったずころです。具䜓的には、新芏フルスクラッチものは、医療機関の皌働状況やサプラむ品䟛絊を担うG-MIS、コロナ患者の健康状態を管理するHER-SYS、圓時開発初期であったワクチン䟛絊システムのV-SYSのほか、既存システムを利甚するのは、垰囜者のフォロヌアップのための空枯怜疫業務支揎システム、医療機関ぞの人材支揎を行うKEY-NET、ワクチン副反応把握システム、などで、機胜を切り口にすれば、぀の系統に分けるこずができたす。すなわちサプラむチェヌン管理系Supply Chain Management: SCM)ず利甚者管理系Customer Relation Management: CRM)で、前者はG-MIS, V-SYSなど、埌者はCRM: HER-SYSなどです。

■昚幎月時点でのPTの動き
第二回目は、月日、蚪日倖囜人察策PTずの合同開催でした。圓時、党は氎際察策を匷化するよう政府に求めおおり、蚪日倖囜人察策PTずしおも政府に察凊を求めるこずずなっお開催されたものでしたので、情報PTよりも圓該PTがメむンの䌚議でした。政治目線の䞭心であったのが圓時入囜しおいた倖囜人の状況管理。䞀方で圹所偎はオリパラに向けたシステム開発状況の説明が倚く、殆ど噛み合わない議論ずなりたした。ただ、私にずっおは倧きな成果がありたした。それは埌述したす。

■ワクチン䟛絊に向けた党内雰囲気月〜
今幎月に入るず本栌的にワクチン円滑䟛絊が本栌的に議論されるようになりたす。党内では、珟行のワクチンシステムV-SYSだけでは囜民は安心できないずいう雰囲気に包たれたす。理由は簡単で、囜民が安心しお接皮するためには政府が日次単䜍皋床で接皮の状況を把握しおいる必芁があるのに、圓時政府は把握しない方針であったずいうもの。状況ずいうのは、日本各地で地域毎に接皮者が䜕人いるずか副反応がどの皋床で䜕人くらいなのか、ずいう接皮状況の把握ですが、政府ずしおはワクチンの円滑䟛絊には関係のないものずしお、扱われないこずずされおいたした。もちろん、党く把握する぀もりがなかったわけではなく、旧来のシステムに頌るのが政府の方針でした。

■圓初の政府ワクチン䟛絊システム
圓初の政府の方針を簡単に説明したす。囜民には垂町村から予蚺刞クヌポンが送られおきたす。囜民はそれを持っお医療機関接皮䌚堎に行く。医療機関はその半刞を垂町村に回送するこずで費甚請求する。垂町村は受け取った半刞を䞀枚䞀枚既存の接皮台垳に入力し、そこで初めお垂町村は垂民の接皮状況を把握、囜はその垂町村に問い合わせるこずで状況を把握できるずされおいたした。䞀方、䌚堎で副反応が生じた堎合は、医垫が蚺察をし、必芁であれば囜に盎接報告するこずが法埋䞊矩務付けられおいたす。埓っお、囜は副反応をそこで把握できるずされおいたした。

■情報PTの䞭心的問題意識
ただ、問題は接皮者の把握は医療機関から垂町村ぞ半刞が回送された埌になるため、理屈䞊はか月かかっおもおかしくない。実際はもっずかかる可胜性もあった。䞀方で、副反応把握は電子システムも敎備されおいたにもかかわらず、珟堎負担軜枛ずいう理由でFAX等も蚱容しおいた。問題は䞻に぀。぀は政暩や政治の説明責任の問題。䟋えば担圓倧臣は、ワクチン接皮が始たっおも、日本で起こっおいるこずを把握できないずいう状況が想定されおいたずいうこずになりたす。囜民から芋お、倧臣からか月前のこずを報告されおも、党く無意味なこずです。぀目は危機管理です。䞍枬の事態が生じた堎合ず単玔ではありたせんが、䞀番必芁なのは状況把握です。぀たり、䞍枬の事態に察凊できないこずが想定されおいたずいう他ありたせん。

■提蚀案䜜成
そこで情報PTずしお急遜政府に提蚀を行うべきずいうこずになりたした。月初旬から䌚議での同僚議員の䞭身の濃い議論をたずめ、急ピッチで圹所ずの打ち合わせを重ね、橋本座長ず骚子を䜜ったのが月䞭旬。この䜜業䞭に、冒頭で觊れたように同趣旚の新システムが政府から公衚されたり、ワクチンPT蚭眮を党が決めたりで、取り回しの仕方に䞍安もあったのですが、同僚議員の思いもあったのでそのたた進めるこずに臎したした。提蚀の内容は䞋蚘の通りです。

情報戊略システムから芋たワクチンオペレヌション提蚀

■本題圹所目線ず政治目線

政治偎ず行政偎の意芋が合臎しないこずはよくあるこずです。倧臣など政府に入った政治家の蚀葉は実暩があるので別ですが、䞀議員ずしおの提蚀ではよくあるこずです。その堎合にこそ、䞀議員ずしおではなく、党の正匏な䌚議でオヌ゜ラむズするこずで提蚀の正統性を担保するのが䞀番近道になりたす。ただ、それだけでも足りない。え政治の蚀うこずを聞かない行政ずいうのがあるのか、ずお思いになる方もいらっしゃるかもしれたせんが、䞻にギャップが生たれるのは以䞋の぀の堎合になるのだず思いたす。

䞀぀目は、ビゞョンの共有です。目暙ず蚀っおもいいかもしれたせん。政治が行政に求めるこずは倚岐にわたりたす。圹所から芋たら利益誘導や遞挙目的ず思われるこずもあるはずです。ビゞョンは党内䌚議でしっかり発蚀いただける先生方がいらっしゃるずきにはじめお共有されるものです。逆に蚀えば、このビゞョン、぀たり䜕のために、ずいうこずが明確にならなければ、圹所は簡単には動いおくれたせん。曎に蚀えば、䞀議員でもビゞョンの共有ができれば動いおくれたりしたす。

二぀目は、実行可胜性の問題。政治には行政の抱える前提ずか制玄人的・財政的・法的などが必ずしも芋えおいない堎合があり、過倧な芁求を突き付けおいお実行可胜性が乏しいこずです。䟋えば昚幎、日本孊術䌚議は、メディアによっお存圚意矩を疑問芖された際、政府ぞの提蚀を沢山だしおいるず反論しおいたしたが、行政ず頻繁に情報亀換する議䌚人であっおも必ずしも制玄を共有できおいないので、明らかに蚀いっぱなしの提蚀であるはずです。党内では、この問題に぀いおは事務局長がすり合わせる圹割を担う堎合が倚いのだず思いたす。

䞉぀めは、政治内での察立構造の問題です。党内でも意芋は様々。第䞀第二の問題が解消されおいたずしおも、政治内で意芋察立がある堎合は決定的に動きたせん。たた察立が無くおも正しいプロセスで意思決定を行わなければうたくいきたせん。問題は䜕が正しいのかずいうこずです。平たく蚀えば瀟䌚的垞識をもっお行うずいうこずになるのだず思いたす。いずれにせよ、ここは政治家同士で意芋集玄を行わなければなりたせん。この郚分を圹所任せにしおいた某党がありたしたが、それでは党く機胜しおいるずは蚀えたせん。たた、党内の正匏な䌚議で了承いただいたずしおも、別の正匏な䌚議で党く正反察の結論が出される堎合もありたす。ここは䌚議の委員長や座長の出番になるこずが倚いのだず思いたす。

四぀目は、圹所の慣性の問題です。急に方向は倉えられない。䟋えば今回のワクチンオペレヌションでは、圓初から予蚺刞にQRコヌドなどを印刷しV-SYSに接続などしおくれおいれば䜕ら問題はなかった。でもそうはなっおいなかった。圓初の圹所偎のビゞョンがワクチンの円滑䟛絊であったためです。埌から政治のビゞョンを抌し付けおも急には倉わらない。そもそも珟堎状況把握の必芁性ずいうものは囜民に頻繁に接する我々政治家でしか考え぀かないビゞョンなのかもしれたせん。いずれにせよ、すでに進んでいお慣性が働いおるものは急には倉えられない。こんな時は、もう少し早く政治偎ず方向性の議論をしおくれおいれば、ず悔むこずになるのですが、圹所偎もある皋床進めた状況でないず政治偎に報告できないず思うのかもしれたせん。

■コロナワクチンオペレヌションではどうだったのか

ワクチンに぀いおは決定的に番ず4番だったのだず思いたす。しかし、ビゞョンを共有できない郚局がある䞀方で、そもそも提蚀を出す前から同じビゞョンを蚎えお出おくる郚局もありたした。埌者の流れを䜜ったのはもしかしお官邞䞻導だったのかもしれたせんし党幹郚䞻導だったのかもしれたせん。いずれにせよ最終的には河野倪郎倧臣ずずもに、同期の小林史明倧臣補䜐官が政府偎で圹割を担っおくれるこずになりたした。ビゞョンを共有するこず。これこそが、政治家にずっお最も重芁なポむントなのだず思いたす。

■提蚀曞本䜓


ワクチンオペレヌション提蚀


写真情報戊略システムPTで提蚀を説明する筆者