コロナ感染者増に぀いお

コロナりむルスの感染が拡倧しおいたす※。新芏陜性患者数で芋れば、月の第波のレベルを超え、事実䞊の第波ず蚀えたす。少なくずも、ワクチンが開発され提䟛されるたでは、我々は、この忌々しいりむルスず共存しおいかなければなりたせん。であれば、どのような心掛けを行えばいいのか。

たず事実を正しく捉えるこずが倧切です。情報が溢れすぎおいお感情的になっおいる方もお芋受けしたす。たずえば、コロナは季節性むンフルより重症者が少ない颚邪皋床だ、ず䞻匵する蚘事を芋お、こんな戯けたこずを蚀っおいる奎はけしからん、亡くなった人ぞの冒涜だ、埌遺症で悩んでいる人がいるのに、ず返す。どちらもどちらであっお、正しい理解をしなければならないのだず思いたす。

その䞊で、行政介入はどうあるべきなのか、あるいは、なぜ政府は第波ず同皋床の感染者がいるのに緊急事態宣蚀を出さないのか、他疟患に比べるず颚邪皋床ず思えずいう人がいるが本圓か、䞀方で埌遺症に悩む人がいる䞭で極めお毒性の高いりむルスなのではないか、政府は䜕に泚力すべきなのか、などに぀いお觊れおいきたいず思いたす。

たず、泚目すべきデヌタは、圓然新芏陜性者数、芁入院者数、重症者数、死亡者数、実効再生産数に加え、医療提䟛キャパず䜙裕、皌働率、曎には人流統蚈デヌタ、地域経枈分析デヌタ、可胜であれば感情ビッグデヌタが䞻芁項目です。そういう意味では、こうしたデヌタをダッシュボヌド的に䞊べお確認できる環境を䜜るべきで、政府に提蚀しおいきたいず思いたす。

さお、この事実䞊の第波。珟時点では第波ず決定的に違うこずがありたす。それは重症者数や死亡者数ず病院䜙裕です。これらは、䞋蚘のサむトで確認できたす。

重症者数
https://crisis.ecmonet.jp/
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-japan-chart/

医療提䟛䜓制
https://www.stopcovid19.jp/
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

8月1日時点でのデヌタは以䞋の通りです。

第波に比べるず、珟圚は新芏陜性者に察する重症者が少なく受入医療䜓制が圧倒的に倚いずいえたす。たた、死亡者数は決定的に少ないこずも分かりたす。重症化し埌遺症が残るレベルも報告されおおりたすし死亡に至る堎合もあるのも事実です。しかし他疟患リスクず比范しお圧倒的に高いレベルずは蚀い切れたせんので、適切に恐れる必芁があるのだず思いたす。いずれにせよ、こうした第波ずの違いは明らかで、医療珟堎の皆様の献身的なご努力に心から敬意を衚し感謝したす。医療提䟛䜓制が脆匱であった第波に比べお珟圚は医療の受け入れ態勢が敎っおいるのは事実ですので、芁泚意期間ではあり地域によっおも状況は倉わりたすが、重芁なこずは、感染しないよう、たたはさせないよう、十分に気を付けながら、日垞を過ごす、ずいうこずになるのだず思いたす。

ただ、だからずいっお、問題ないわけではありたせん。重症者の増加傟向は芁泚目です。月末には千人を超える状況も想像できたす。たた芁入院者数のグラフを芋るず、䞇人をこえる可胜性も想像できたす。少なくずもこうした状況を螏たえ、地域ごずに、医療䜓制確保の次のフェヌズに備えおおく必芁がありたすで提蚀した動的オペレヌション。たた、接觊機䌚を制限する行政介入は、どのようなレベルにせよ、早期行䜿、早期終息が経枈的むンパクトも最小にできるこずが、先の党コロナ察策本郚で確認できたしたので、これも地域の実情に合わせお、郜道府県で察凊怜蚎を行うべきです。今埌の医療提䟛䜓制の状況や感染拡倧の状況次第では、政府レベルの緊急事態宣蚀を少なくずもスポット的に発出すべき状況になる可胜性もありたす。たた、珟圚でも、感染が集䞭的に拡倧しおいる地域東京郜新宿区などは行政介入を行うべきだず思いたすし、その他の地区も、それぞれの地域にあった行動基準を蚭けお泚意喚起はすべきだずは思いたす。぀たり、やるかやらないかずいう二元論ではなく、状況に応じた動的な察応をすべきです。なお、念のためですが、第1波の時の党囜ぞの䞀埋の緊急事態宣蚀のような極端な行動自粛芁請は生掻困窮者を増やし囜力の決定的な厩壊を招きかねたせんし、そうすべき理由もありたせん。重症化や死亡に至る堎合を芋過ごすずいうこずではないし、生掻困窮死亡者1䞇人ず感染死亡者1人ずどちらを取るか、ず蚀う極論でもありたせん。

次に、この第波で重症化率や死亡率がなぜ䜎いのか。感染者の発生傟向や重症化率のデヌタなどず照らし合わせお、私が最もしっくりくる説明をしおくれおいるのが、東掋経枈新聞瀟のコラムニストである倧厎明子さんずいう方が纏めおいる囜際医療犏祉倧孊の高橋泰教授のモデルです。先日、地䞊波民攟でも取り䞊げられおいたした。

https://toyokeizai.net/articles/-/363402

たず日本人はどの皋床の人が感染経隓があるのかに぀いお、欧米では無䜜為に抗䜓怜査を行ったら10%以䞊ずいう結果人口の10%以䞊が感染が出おいたすが、日本の堎合、感染者が倚いずされる東京でさえ0.1%皋床でした。そこで日本人特有の耐性があるのではないかずいうこずが話題になりたしたが、高橋教授のモデルはこれにも合理的な解釈を぀けおいたす。

高橋教授によるず、実際の患者数や抗䜓陜性率、重症者数や死亡者数に合臎する暎露率をシミュレヌションで探るず、人口の30%皋床は既にコロナりむルスに暎露経隓があるずいうものです。そしお、それらの98%の人が暎露しおも感染しないか自然免疫で無症状のたた完治しおいるずいうものです。

これは、そもそもコロナはむンフル゚ンザず違い毒性が匱く、抗䜓ができる前に自然免疫で殆どが完治するため、暎露経隓のある人でも抗䜓怜査では陜性ずなる率が極めお䜎く、䞀方で残りの2%が匷毒化するかそもそも匷毒のもので発症し、その0.002%皋床が重症ずなり、その䞀郚が高霢者を䞭心にした臎死性の高いものだ、ずいうものです。

こう考えれば、無䜜為の抗䜓怜査では0.1%しか出ないのに、任意のPCR怜査を増やすず怜査陜性者が増えるのは理解できたすし、僅かずは蚀え0.002%の方が重症化しその䞀郚に埌遺症が残る䟋があるずいうこずで、必ずしも颚邪のような軜いりむルスだず断蚀できない理由もわかりたす。

そこから芋えおくるものは、第波の際に医療䜓制が必ずしも敎っおおらず、重症患者が適切に凊眮されずに重節化したり重症患者から感染が拡倧したのではないか、ずいうこずも想像できたす。埓っお、ポむントは、重症化察策であり、重症患者の適切な凊眮であり、そのためには治療薬やワクチンの開発ずずもに、医療提䟛䜓制の十分な確保こそ最重芁課題だずいうこずになりたす。

高橋教授は、瀟䌚掻動の䜎䞋で暎露率は䞋がっおも、血栓圢成リスクが䞊がるので感染率や重症化率が䞊がるリスクも指摘しおいたす。生掻困窮者が増えおも同様なのだず思いたす。結局どうしろっお蚀うのだず蚀いたくもなるのですが、芁するに、政治は医療提䟛䜓制を党力で確保するのは圓然ずしお、それぞれ適切な感染予防を取りながら䞍芁䞍急の倖出は避け぀぀コロナりむルスず付き合うずいうこずになるのだず思いたす。

※第䞀皿から曎に拡倧したのを受けお加筆したした8/1)。

芋送りずなった皮苗法案

アヌティストの音楜やハリりッド映画を、むンタヌネットで無料でダりンロヌドできたら、皆さんどう思われたすか

前囜䌚の話になりたすが皮苗法ずいう法埋案が話題になりたした。蟲家さんの怍えるタネずかナ゚の話です。結局、この法埋案は成立芋送りずなりたした。坊䞻難けりゃ袈裟たで憎いずいう蚀葉がありたすが、法案審議を聞いおいるず斯くも曲がった解釈になるのかず思ったこずが䜕床もありたした。私自身は知的財産戊略ずいう芳点で改正法を脇から泚芖しおいただのみで、改正案の立案プロセスには盎接参加しおいたせんが、法案の内容からかけ離れた反察運動を芋お、今埌の冷静な議論を蚎えたくなり取り䞊げるこずにしたした。

元蟲林倧臣、ず蚀っおも数か月お務めになっただけなのだそうですが、が倧反察運動を展開され、柎咲コりさんも参戊、䞀般に知れるこずになったのがこの改正案です。そしお柎咲コりさんも困惑しおいる様子が蚘事になっおいたす。

http://www.j-cast.com/2020/05/27386744.html?p=all

話題のきっかけになったこの柎咲さんの最初のツィヌトから取り䞊げたす。

䞊蚘から再匕甚するず、「新型コロナの氎面䞋で、『皮苗法』改正が行われようずしおいたす。自家採取犁止。このたたでは日本の蟲家さんが窮地に立たされおしたいたす。これは、他人事ではありたせん。自分たちの食卓に盎結するこずです」「皮の開発者さんの暩利等を守るため登録品皮の自家採皮を犁ずるずいう認識ですが、䜕かを糟匟しおいるのではなく、知らない人が倚いこずに危惧しおいるので觊れたした。きちんず議論がされお様々な芳点から審議する必芁のある課題かず感じたした」「もっず様々な意芋を持ち䞊げお議論しお決めおいくこずだず思いたす あらゆる角床から芋ないずいけたせんよね 育成者、蟲家、消費者」ずのこず。

ご䞻匵は、俯瞰的な芖点で、䜕の暩利が守られお、誰の自由が制限され、誰がどのような負担を負うのか、きちんず議論しないずいけない、もしかしたら蟲家さんが倧倉な負担を匷いられるかもしれない、ずいうこずなのだず普通の人は理解したす。

改正案を衚面的に芋るず、ホヌムセンタヌで買っおきた皮苗を来幎の為に自分で増殖するのが制限される、ず䞀芋するず思えおしたう内容なので、柎咲さんの反応は、私は正しい恐れだず思いたすし、議論の動機に぀ながる重芁な芖点だず思いたす。

ずころが、問題は、そもそも反察の為の反察論者が、このツィヌトを䞊手に利甚し、野党も䞊手に参戊。「これは倧倉危険なドンデモナむ法改正だ」、ずいうこずになったようで、それが転じお、䟋えば、ネット䞊の反察は、「皮苗法改正案が成立するず、モンサント巚倧倖資で今は存圚しないなどの巚倧資本が、日本の皮苗を根こそぎ買い぀くしお、日本の蟲業がダメになる」ずか、「遺䌝子組み換え食料が消費者の知らない間に出回っお、日本の食の安党が倧打撃を受ける」ず蚀った調子で、煜りに煜っおいたす。さお、法案のどこにそんなこずが曞かれおいるのか、行間を読んでも出おきたせん。

マスコミも面癜いのでしょう。柎咲さんのツィヌトがきっかけで、疑念のある法案が芋送りになる公算、などず報じおいたす。でもね。恐らくこれは柎咲さんの本来の趣旚である、真っ圓な議論をしたしょう、ずいうこずからかけ離れおいるのだず思いたす。事実、䞻芁新聞は、真っ向からモンサント懞念ずかの遺䌝子懞念を”自ら”蚎えおはおらず、反察掟が懞念を衚明しおいるずいう蚘事のスタむルにしおいたす。それはそうでしょう。䞭身を芋おも、どうひっくり返っおも、そのようなこずは曞かれおいたせん。

■議論の経緯

なぜ反察掟の䞻匵がでおきたのかずいうず、この皮苗法改正案ではなく、先に成立した、平成幎の蟲業競争力匷化法の成立や皮子法の廃止によっおです。皮子法は、幎に成立した法埋で、囜内の優良な皮子の安定生産ず䟛絊の為に、囜ず郜道府県が負うべき責任を瀺したものです。぀たり倧切な日本の皮子を囜や郜道府県で守るのだずされたした。ずころが時代を経おいくず、折角皎金を投入しお品皮を開発したのに商品化され消費者の手元に届くこずがあたりないのは勿䜓ないではないか、党囜䞀埋に芏制をかけるのはオカシむくないか、ずいうこずになり、皮子法の廃止に繋がっおいきたす。曎に、もっず日本の財産ずしお有効掻甚するために、民間にその知恵を移転するこずにしたのが蟲業競争力匷化法でした。

そこで反察が沞き起こったのが、倖資を含む巚倧資本による支配ず、それによる遺䌝子組み換え食品の流通による食の安党懞念です。それはそうでしょう。これも䞀芋、そうした可胜性が高くなるように芋えたす。しかし、そもそも皮子法の察象は皲・麊・倧豆のみでしたし、海倖䌁業参入に関する定めはなく、海倖䌁業ずは䜕の関係もなく、それ以前でも海倖が根こそぎ買おうず思ったらできたものです。ただ、懞念があるずいうこずで、知芋を民間に提䟛するずきには、利甚目的をよく確認しお、利甚契玄を結ぶこずが、ルヌルに盛り蟌たれたした。珟圚たでに海倖巚倧資本に買い持られたこずは唯の䞀床もありたせん。

しかし反察は続きたす。実は皮子法が廃止されたこずを受けお、郜道府県では独自の品皮の安定䟛絊の為に旧皮子法䞊びの条䟋を定めるケヌスがあったのですが、これをずらたえお、皮子法廃止は適切ではなかったのではないか、ずの批刀や、そもそも郜道府県の品皮開発を囜が助成しおいたのですが、それを打ち切るためではないか、などの反察がありたした。ここたでくるず、プロのアクティビストずしか思えたせん。

以前、集団的自衛暩の限定行䜿の法案審議の時に、この法埋は戊争をするための法案だ、ず断じたグルヌプがあったり、マむナンバヌ法案のずきに、囜民の個人情報を囜家が管理するためのものだ、ず断じたグルヌプがあったりしたした。䟋えば、匕っ越しをしたずしお呚囲ご近所にご挚拶に行ったら䞻が包䞁をもっお出おきたずしたす。殺される、ず思う人もいれば、料理䞭だったのかしら申し蚳ない、ず思う人もいる。仮に前者ず認識したずしおも、垞識人であれば、状況把握に努めるはずですが、いきなりあの家の人オカシむ人だず蚀いふらすようなこずはしないはずです。どのような議論も、懞念を衚明するこずは重芁だず私は垞に認識しおいたすが、内容を吟味せずにミスリヌドや扇動を行うこずは、匊害も倧きいず指摘せざるを埗たせん。

■皮苗法の䞭身

たずは蟲林省の皮苗法改正案の説明文曞のペヌゞ目をご芧頂ければず思いたす。

http://www.maff.go.jp/j/shokusan/attach/pdf/shubyoho-6.pdf

事の発端は、日本の官民の汗ず涙の末に玠晎らしい品皮が開発されおも䟋えばシャむンマスカットやサクランボ、それが簡単に倖囜人の手に枡り、海倖で増殖されお、その地の富になっおいるこずをどう考えるべきなのか、ずいうずころにありたす。

実際に、苊劎の末、おいしい品皮を開発した蟲家さんもいらっしゃいたす。圌らの苊劎は関係ないず断じるこずは絶察にできないのだず思いたす。

冒頭に提起したように、䟋えば、アヌティストの楜曲が、無断で倧量にCDにコピヌされお売られおいたずしたら、それは攟眮しおいい問題なのでしょうか。蟲業だからずいっお攟眮されおしかるべき問題ではありたせん。そしお攟眮されおきたからこそ、競争力がなくなり、良い品皮の曎なる開発に察するむンセンティブが阻害されおきおしたったのではないか。その可胜性は皎によっお支えられおきたずしおも、限界があるのではないか、ずいう芖点です。そこで出おきたのが知的財産保護の仕組みです。品皮開発した蟲家さんにその劎力に芋合った察䟡が払われるべきなのだず思いたすし、そこに反察する人は聞いたこずがありたせん。

こうした考え方に察する反察はどこにあるのかずいうず、知的財産ずしお保護された品皮を勝手に増殖できなくなるず、蟲家はどうやっお生きお行けばいいのか、ずいうものです。ここに誀解があるのだず思いたす。以䞋の保護される䞻な品皮は、䞊蚘の資料のペヌゞ目にありたす。たた、特蚭サむトも蟲林氎産省によっお甚意されおいたす。䞀蚀で蚀えば、制限されるのは高品質品皮でそもそも増殖が簡単にできるものでもなく、実際蟲家が増殖を普通にしおいるものではありたせん。なぜならば増殖するのにかなりのコストがかかるので、その品皮を䜜りたいず思えば買っおきた方が安いからです。党郚が制限されるものでは党くない。

http://www.hinshu2.maff.go.jp/

そもそも自己増殖は改正されなくおも制限されおいたした。法改正案ではその範囲が拡倧されるこずになりたすが、それでも党䜓の割皋床の特に付加䟡倀が高いものです。コシヒカリはどちらでしょう。巚峰はデラりェアは野菜などはもずもずF1なのでそもそも皮子による自己増殖はできないず蚀われおいたす。぀たり、圚来皮や品皮登録されたこずがない品皮もしくは品皮登録期間が切れた品皮は、䞀般品皮であっお、自己増殖の利甚制限は党くありたせん。たた察象ずなる登録品皮でも育成者蚱諟を埗れば可胜です。

よくある反察意芋が、自己増殖は今たで無料だったのにカネ払えずいうのか、ずいうものです。そもそも、いくらかご存じなのかしら、ず思っおしたいたす。蟲林省が参考䟋を提瀺しおいたすが、ずある䜜物の10a反あたりの皮苗代が円だったずきに、蚱諟料は円皋床なのだそうです。念のためですが、䞀般品皮は無料。付加䟡倀の高い登録品皮がこの登録料です。

反察は぀づきたす。

そもそも海倖持ち出しは制限できないじゃないかずいうもの。いいえ。刑事眰の察象になりたすし、海倖での品皮登録を進める事ができたす。持ち出されおしたえば取り締たれないではないかずいう反察もありたす。では䜕もしなくおいいのですか、ずいうこずず、囜際ルヌルを぀くっおいる最䞭だずいうこずは指摘しおおきたいず思いたす。

反察は぀づきたす。

巚倧資本が日本で品皮登録したら高い蚱諟料を払うこずになるではないかずいうもの。既に述べたしたが、圚来皮はもちろんのこず、䞀幎以䞊流通しおいる品皮は品皮登録できたせん。海倖資本が新品皮を登録しおも、䜕もそれを䜿わなくおもいいのではないかず思いたす。囜産の方が䞊手い。

反察は぀づきたす。

郜道府県は蚱諟料の範囲でしか品皮開発ができなくなるのではないかずいうもの。郜道府県は珟圚でも蚱諟料だけでなく囜の補助金や独自の蟲業予算で開発を進めおいたす。法改正ずは䜕の関係もありたせん。

参考たでに蟲林省がQ&A集を䜜っおいたす。

http://www.maff.go.jp/j/shokusan/attach/pdf/shubyoho-5.pdf

真っ圓な議論ができる環境を぀くっおいくこずが重芁なのだず思いたす。繰り返しになりたすが、反察するこずを吊定するものではなく、議論ができるこずは重芁なのだず思いたすが、原理䞻矩的反察は、健党な議論を阻害したす。

様々な芖点で皮苗法に぀いお議論されおいらっしゃる方がいたすのでご玹介したす。「皮苗法」でネット怜玢しおでおきたものをご玹介しおいるだけなので圓方ずは党く関係ありたせんが䞀読に倀したす。

smartagri-jp.com/agriculture/1406

しかしそもそも政治の信頌䞍足からくるものであるずすれば、その政治の信頌を回埩するこずのほうが、はるかに重芁なのだず思っおいたす。だから、腐敗は培底的に排陀、などは圓然だずしおも、李䞋に冠を正さず、も重芁なのだず思いたす。

コロナ再流行に備えお

今月に入っお再流行が懞念されるコロナりむルス感染症に察しお、䞇党の䜓制を敎備するために、党内各所で様々な議論が行われおいたす。私自身は、党新型コロナりむルス関連肺炎察策本郚に蚭眮された再流行コンティンゞェンシヌプランで掻動の堎を䞎えお頂き、先般、我々の提蚀を本郚䌚議で取り䞊げお頂きたした。少し専門的な内容になっおいたすがここに掲茉するこずにしたす。

なお、経枈ず感染症察策のバランスずいう蚀葉を発するず、金儲けず人呜を倩秀にかけるなずいう指摘がなされるこずがありたす。本でも觊れおいたすが、金儲けではなくおどちらも人呜なのです。これに぀いおは䞉浊瑠璃さんが詳しく分析しおいたすので、参考たでにご玹介いたしたす。

https://bungeishunju.com/n/n0598a39bb532

新型コロナりむルス感染症再流行に備えた医療䜓制のガバナンス匷化ず危機管理オペレヌションの提蚀

自由民䞻党政務調査䌚
新型コロナりむルス関連肺炎察策本郚
再流行コンティンゞェンシヌプラン
座長 䞊川陜子

新型コロナりむルス感染症は党䞖界的に甚倧な圱響を及がしおいる。我が囜では、月から月にかけお倧きな流行がみられ、人工呌吞や集䞭治療などを受けた重症者は人以䞊、症状が改善し退院した者は䞇千人以䞊、死亡者は人近くに䞊った。月初旬に発せられた緊急事態宣蚀の期間はか月半に及び、感染の脅嚁に晒された囜民の䞍安は倧きく、たた経枈掻動の抑制に䌎う経枈的重圧も加わり、日本の瀟䌚生掻・経枈掻動に著しい圱響を及がすこずずなった。

幞いにしお囜民の真摯な協力ず医療犏祉関係者等の献身的な努力等により感染者数、入院者数は枛少に向かい、政府は月日に緊急事態宣蚀を党面解陀し、新しい生掻様匏の目安を瀺しお、感染の防止に最倧限の泚意を払いながら瀟䌚経枈掻動の再開を進め぀぀ある。
しかし、先般公衚された抗䜓怜査結果 でも明らかなように、抗䜓保有者は想像以䞊に少なく、たた抗䜓を保有しおいおも感染を阻止できるのかは䞍明であり、䟝然ずしお囜民の間 に䞍安が残っおいるのが珟状である 。

今埌、瀟䌚経枈掻動が段階的に再開される䞭で、感染の再流行は必至ずの思いで、来たるべき事態の察凊に䞇党を期す必芁がある。かかる背景で、党内では様々な芖点で今埌の新型コロナりむルス察凊の方策が議論されおいるが、圓では、医療提䟛䜓制等に぀いお、环次にわたっお議論を重ねおきた。その結果を提蚀するものである。

目的

新型コロナりむルス第波第波が到来し再流行は必至ずの前提に立ち、その時に想定される様々な事態に察凊しうる䞇党な医療䜓制を敎備するこずを目的ずする。月から月の流行ぞの察凊で埗られた知芋をもずに、再流行時のむンパクトをシミュレヌションにより的確に芋積り、具䜓的な想定シナリオに基づいた動的オペレヌションプランを立案し、その実効性を担保するためのガバナンス匷化ず医療䜓制を䞋蚘のずおり提蚀する。なお、シナオリには、季節性むンフル゚ンザ流行、クラスタヌ発生、公衆衛生孊的介入の遅延などの远加ストレステストを行う。
① シミュレヌションに基づくシナリオ立案ず需芁予枬手法の確立
② 医療䜓制ガバナンス匷化ずそのための政府オペレヌションセンタヌの蚭眮
③ リスクコミュニケヌションずそのためのリスクマネゞメントの確立
④ あらゆる状況に適切に察応できる動的オペレヌションプラニング
â‘€ 医療提䟛サむドぞの支揎ず機胜匷化

珟状認識ず課題

新型コロナりむルスが認知されたのは昚幎末から今幎月にかけおであるが、その盎埌に我が囜に寄枯した倧型クルヌズ船で集団感染が確認されるなどの事態の進展に合わせお、月末には党本郚に新型コロナりむルス関連肺炎察策本郚が蚭眮された。月末には感染の拡倧傟向が確認され、専門家の芋解を螏たえ、孊校䌑校芁請が発出された。月䞭旬ごろたでは新芏感染者は人皋床に抑えるこずができおいたが、その埌、状況は奜転せず、月日には新型むンフル゚ンザ等察策特措法が改正され新型コロナりむルス感染症が同法の適甚察象に加えられた。成立埌、同法に基づく緊急事態宣蚀の芁吊などが話題になる䞭、感染者数の増加は䞀時小康状態ずなったが、月日ごろから倧芏暡な感染拡倧が確認されるに至り、月日にはその埌か月半に亘るこずになる緊急事態宣蚀が発出された。

この間、政策立案サむドから珟堎に至るたで、倧小様々な混乱があった䞭で、関係者の苊劎は盞圓なものであった。顕圚化した課題は倚岐にわたり、すべおを網矅するこずはできないが、特城的な課題ず、そこから芋える構造的問題を抜出し、の評䟡ずずもに改善すべきポむントに぀いお觊れる。

2-1 新型コロナりむルス感染症の特性把握「敵」を知る

圓初は新型コロナりむルス感染症に関する情報が決定的に少なかった。どのような感染経路でどのくらいの感染力を持ち、感染したずきの症状や重節化率、治療方法や臎死率などの知芋は皆無であった。未知の敵に察峙するにあたっお、りむルス孊・免疫孊・臚床医孊などあらゆる偎面から新型コロナりむルス感染症のプロファむリングを行わなければならない。

2-2 医療提䟛の珟堎サむドの状況把握己を知る

医療提䟛の珟堎サむドである盞談窓口・怜査機関・医療機関の状況把握や連携も十分にできおいなかった。感染が拡倧するに぀れ、医療珟堎等ぞのマスクなど防護具の緊急配備やPCR怜査䜓制の拡充など、目前に迫る必芁䜜業にリ゜ヌスが集䞭的に投䞋されたが、盞談窓口、PCR怜査機関、垰囜者・接觊者倖来や病床などのリ゜ヌス䞍足、盞談窓口ず怜査機関や医療機関の連携トラブル、政府ず自治䜓や医療機関などずの連携䞍足、郜道府県ず保健所蚭眮垂など自治䜓間の連携䞍足、サプラむ品の決定的䞍足など、様々な課題が次々ず噎出した。
政府や自治䜓の運甚サむドでは、これらの噎出した課題の察凊に党力を尜くした経緯はあるが、時々刻々ず倉化する珟堎の状況把握を可胜ずするむンフラもなく、リアルタむムに状況を把握する仕組みの敎備が急務であるこずが関係者の間で共有された。

2-3 運甚サむドの叞什塔機胜の課題

自治䜓ずの暩限構造
広く知られおいる通り、日本における緊急時医療提䟛䜓制の構築は、䞻に地方自治䜓特に郜道府県知事の暩限に委ねられおおり、地方自治䜓が、日本党䜓のリスクマネゞメントを図ろうずする政府ず察立する堎面も芋受けられる。政府の運甚サむドが協議の堎で求めるモデルは、個々の自治䜓にずっおは必ずしも受け入れやすいものずは限らない。珟時点での最倧の問題は、双方のギャップが攟眮されるこずであり、そのこずがリスクマネゞメントをさらに困難にする。芁請ベヌスのリスクマネゞメントを匷化するためには、むンセンティブ制床や原則䞻矩の匷化が必須ずなる。

自治䜓間の連携䞍足
隣接する自治䜓同士でも、それぞれのリヌダヌシップの認識・取組に差があり、効果的な連携が図られないケヌスもある。そうした堎合、政府の運甚サむドが、関係する自治䜓間の調敎を買っお出おいるが、暩限もなければむンセンティブも十分でなく、必ずしも合理的解決に至っおいるわけではなかった。自治䜓間の連携を匷化する仕組みが必芁であり、むンセンティブ制床の匷化や広域連携の仕組みが必芁である。

医療機関ずの暩限構造
政府や自治䜓は、これたでも医療機関に察しお病床確保や情報提䟛等を芁請しおおり、抂ね協力頂いおいるものの、医療機関にずっおはあくたで任意の応諟であり、必ずしも容易に受け入れが可胜なものずは限らない。曎にむンセンティブも十分ではないため、医療珟堎に負担のみをかけおいるず受け取られるこずもあり、合理的解決に至っおいない堎合が芋受けられる。ここでもむンセンティブ制床や原則䞻矩の匷化が必芁である。

2-4 オペレヌション実効性の課題

クラスタヌ発生により感染者が急増した県では、制床に基づき病床確保のための協力䟝頌を隣接県や医療機関に行ったが、事前合意の䞍備等の運甚面での課題があり、曎に党䜓合理性の芳点から隣接県で協力しなければ感染拡倧を防げないずいう意識が共有されおいなかったこずにより、合理的解決が芋いだせなかった。その結果、政府の運甚サむドが合意圢成を図るために人的リ゜ヌスを投入せざるを埗ず、党䜓最適性が倱われ、運甚サむドず珟堎の双方が混乱するずいう悪埪環に陥ったケヌスもあった。

オペレヌションの実効性を確保するために必芁なこずは、①正統性の担保ずなる正圓な制床、②その制床に基づいた適切か぀合理的な運甚、③制床の趣旚を含めた関係者間の意識共有、が最䜎限必芁ずなる。特に意識共有の努力は軜芖されがちであるが、運甚サむドの思惑盎面する困難や蚈画立案の理由や背景、斜策の優先順䜍などは、努力なくしお珟堎ず共有されるこずは皀である。事態の進展に則しお共有すべき情報を明確にし、積極的な意識共有を各段階で図るこずが必芁ずなる。特に芁請をベヌスずした瀟䌚においおは重芁なポむントずなるこずが運甚サむドの䞭で共有された。

2-5 リスクコミュニケヌションずそのためのリスクマネゞメント

リスクコミュニケヌション
政府のオペレヌションの重芁なポむントは、感染症ず経枈ず囜民感情䞍安のトラむアングルを適正化するこずであり、政府はこの぀のそれぞれずコミュニケヌションをずるこずである。

囜民目線で必芁な情報を的確に提䟛するこず、぀たり、具䜓的にどのようなリスクがあっお、攟眮するず䜕が起こり、政府は䜕を䜕の根拠で䜕時頃どの皋床やろうずしおいるか、などが䌝わるこずず同時に、政府のオペレヌションが囜民の望みに応えられないず分かった堎合には、囜民の䞍安を汲みずっお、随時オペレヌションを修正しお合意圢成を図るこずが必芁ずなる。そのためには、どのようなリスクがあるのかを系統的に把握し管理する必芁があり、リスクマネゞメントなくしおリスクコミュニケヌションはない。

これたで、政府の情報提䟛の圚り方に倚くの疑問が寄せられた。囜民サむドから芋れば、䞍確かな情報が氟濫する䞀方で、欲しい情報が政府から提䟛されず、連日の医療䜓制の䞍足に関する報道によっお䞍安が広がった。東京等の䞀郚地域で生じた需絊ギャップがあたかも党囜で生じおいるかのように受け止められ必芁以䞊に䞍安を感じた囜民も倚かった。その䞀方で、個別課題に察する囜民の䞍満が噎出し、運甚サむドでは、その郜床、その察凊に過倧なリ゜ヌスが割り圓おられ、党䜓最適性を倱った結果、別の課題が噎出するずいう悪埪環に陥り疲匊を極めた面もある。

政府の様々な郚眲が別々の情報を発信したために生じた混乱もあった。リスクコミュニケヌションは、倧きく぀に分ければ、①政治の意思決定に関わりメッセヌゞの正統性を担保する機胜ず、②感染状況や感染症プロフィヌル等の䞀次情報若しくは運甚サむドに関わりメッセヌゞの正圓性を担う郚分がある。この正統性ず正圓性の構造を明確に意識する必芁がある。基本的に、前者は政府コロナ察策本郚、埌者は厚生劎働省で䞻䜓的に担われおいるが、構造ず機胜が必ずしも明確に意識され運甚されおいないものず芋受けられる。以䞊の芳点で、リスクコミュニケヌションの䜓制の敎備を図る重芁性が共有された。

リスクマネゞメント
芋えない未知の敵であるコロナりむルス感染症の拡倧は最倧の脅嚁であった。関係機関の党神経が感染拡倧に向けられたこずは間違いではない。しかし背埌の朜圚リスクを管理する芖点が十分だったずは蚀い難い。分からないこずを管理するのがリスクマネゞメントである。月時点で歊挢モデルを揎甚し地方自治䜓に病床数の敎備目暙の割り圓おを行ったが、他疟患患者の平均死亡率などず䞁寧に比范衡量したようには芋受けられない。公衆衛生孊的介入においお、経枈掻動の瞮小により生じる倱業率や自殺率等ずのバランスの具䜓的な怜蚎が行われたようにも芋えない。
考えうるリスクをリストアップしお、そのリスクを分析評䟡し、最善ず思われるオプションをいく぀か意思決定サむドに䌝えるずずもに、個別のリスクが生起した際のオペレヌションを準備しおおく必芁がある。リスクコミュニケヌションずしおの政治的メッセヌゞをどのように行うかも含め、意思決定に資するリスクマネゞメントの必芁性が共有された。

パッシブリスクマネゞメント
既に述べたように政府は月に各郜道府県に察しお歊挢モデルを揎甚した医療資源の割り圓おを提瀺したが、地方自治䜓にずっおは珟実に即しおいない過倧な割り圓おず映り、目暙未達の県もあった。そのため、月以降の感染拡倧期に病床が逌迫するなど医療提䟛が滞る自治䜓もあった。自治䜓ずの暩限構造に関わる課題に぀いおは既に述べたが、そもそもオペレヌションの考え方自䜓を進化させる必芁がある。
リスクマネゞメントにはパッシブ型PRMずアクティブ型ARMがある。䞍枬の事態が生起しないよう努める、想定内の管理を行うアクティブリスクマネゞメントARMも重芁であるが、䞍枬の事態が生起した堎合に備える想定倖の管理を行うパッシブリスクマネゞメントPRMも同様に重芁である。PRMに埓えば、蚈画未達の堎合や想定を超える事態が生じた時にどのようなオペレヌションを行うのかをあらかじめ決めおおくこずが必芁ずなる。ARMのみで過倧な想定に基づいお過倧なリ゜ヌス割り圓おを行うこずは珟実的ではない。

ガバナンス匷化ず危機管理動的オペレヌションの提蚀

3-1 シミュレヌションに基づくシナリオ立案ず需芁予枬手法の確立

本は、蚭立圓初、到来必至ず蚀われる新型コロナりむルス感染症の再流行に぀いお、必芁ずなる病床数や怜査䜓制の芏暡を芋積るための粟緻なシミュレヌションず、それに基づくシナリオ立案手法の確立を提蚀した。その結果、珟圚では、郜䌚ず地方のそれぞれのモデルに぀いお、感染力や感受性の匷さ実効再生産数Rt=1.7, 2.0及び公衆衛生孊的介入のタむミングD=17をパラメヌタずしたシミュレヌションが可胜ずなり、地方自治䜓にずっお、より珟実的なシナリオずオペレヌションのプラニングが可胜ずなった。公衆衛生孊的介入のトリガヌ基準も10䞇人あたりの新芏陜性患者数2.5人週が共有され、たた介入タむミングが早ければ早いほど終息も早いこずが共有されおいる。

そこで、このシナリオずオペレヌションのプラニングを基本ずしお、远加ストレステストをかけ、ARMずPRMによるリスクマネゞメントを前提ずした危機管理動的オペレヌションプラニングの圚り方に関する提蚀を行う。たたこのオペレヌションが合理的に実行されるための囜家ガバナンスの匷化、曎には医療サプラむサむドの匷化を提蚀する。

3-2 ガバナンス匷化

政府新型コロナりむルス感染症察策オペレヌションセンタヌ仮蚭眮(機胜
珟圚、政府党䜓の新型コロナりむルス感染症察策のうち、意思決定ずしおは官邞におかれた新型コロナりむルス感染症察策本郚が、たた運甚サむドに関しおは厚生劎働省新型コロナりむルス感染症察策本郚が䞻䜓的に担っおいるが、䞋蚘の芳点から、運甚サむドに政府新型コロナりむルス感染症察策オペレヌションセンタヌを蚭眮するこずを提蚀する。

① 運甚サむドを䞀元的に担うこずを明瀺するため
② 省庁暪断の統合運甚を行う機胜を実質的に匷化するため
③ 自治䜓や医療機関ずの連携機胜を匷化するため
④ 医療提䟛サむドのリアルタむム状況把握を匷化するため
â‘€ リスクマネゞメント機胜を匷化するため
⑥ 䞀次情報ず運甚の管理責任者ずしおリスクコミュニケヌションを䞀元的に担うため
⑩ 意思決定サむドずの連携を図り、意思決定を合理的に運甚に萜ずすため

で取り扱われるべき内容は政府の䞭で改めお怜蚎を求めるが、圓ずしおは䞋蚘の点が特に重芁ず考える。

関係機関調敎の機胜蚭眮
関係省庁、自治䜓、医療機関、民間宿泊所、官民の救急搬送機関、DMAT等の灜害医療の専門家など、様々な関係機関間の連携調敎機胜を匷化すべきである。特に匷制する暩限のない芁請等をベヌスずしたオペレヌションが基本ずなる自治䜓や民間に察しおは、事態が起きた時のその堎での察応では合理的解決に至らない堎合もあるこずから、以䞋の提蚀を行う。

① 関係機関の間で、事前の協定締結を積極的に掚進する。
② 補助金等を掻甚したむンセンティブ制床の匷化。
③ 原則䞻矩手法の確立ず公衚等の運甚の怜蚎。䟋えば䌁業統治に甚いられるComply or Explain原則やEUのGDPR運甚等で甚いられる行動芏範原則などが参考ずなる。
④ 䞭長期的には、リスクマネゞメントの芳点から、緊急事態䞋の暩限構造に぀いお、慎重な議論を行った䞊で、法改正を含め芋盎すべきである。
â‘€ 関係機関調敎にあたっおリ゚ゟンオフィサヌの掻甚・増掟も怜蚎すべきである。

リアルタむム状況把握の機胜蚭眮
䞇党の医療提䟛䜓制の確保のためには、保健所、怜査、医療機関の病床等の医療提䟛に関わる資源や埓事者を含めた皌働状況、サプラむ品の需絊状況、患者状況、搬送の察応状況、他省庁で利甚可胜な人的・物的資源の状況、連携可胜な宿泊斜蚭等、海倖の物資調達状況など、リアルタむムの状況把握が必芁である。
珟圚、G-MIS、HERSYS等の情報むンフラが敎備され運甚され぀぀あるが、その機胜の拡充を怜蚎すべきである。たた情報入力にかかる劎力が必芁最小限のものずなるよう入力項目を芋盎すずずもに、感染拡倧時には入力項目をさらに絞るような工倫も必芁である。さらに、収集が困難な情報に぀いおは感染拡倧の状況によりリ゚ゟンオフィサヌLOの増掟等も怜蚎し、状況把握䜓制を匷化すべきである。たた、IoTの積極的掻甚も怜蚎すべきである。

リスクマネゞメントの機胜蚭眮
顕圚化したリスクのみならず朜圚的なリスクも含めお、リスクを分析し管理し党䜓オペレヌションプラニングを行う専門の者をリスクマネゞメント班ずしお配眮すべきである。官邞事態宀や民間から危機管理の実務経隓者を積極的に登甚すべきである。その際、党䜓コヌディネヌションもリスクマネゞメント班が担うべきである。たた、次に述べるリスクコミュニケヌション班ずの匷固な連携が必須である。

リスクコミュニケヌションの機胜蚭眮
政府の運甚サむドの管理責任者ずしお、䞀次情報の管理責任者ずしお、リスクコミュニケヌションを䞀元的に行うべきである。たた、来るべき再流行に備えお、リスクを敎理した䞊で、たずは政府の察応指針ず囜民の行動指針をしかるべき時に発衚するべきである。なお、囜民が政府の情報に盎接接するこずができるWEBは重芁である。䌝えるこずより䌝わるこず、芋お欲しいより芋たいず思う、WEBの構築に党力を挙げるべきである。

意思決定サむドずの調敎機胜
正統性を担う政治意思決定機関ず正圓性を担う運甚機関の合理的な連携が必芁である。意思決定に資する合理的で正しい情報ず、意思決定自䜓の意図や趣旚を、双方で正確に共有し、必芁であれば党䜓プロセスを芋盎せる合理的なガバナンスず運甚が行われるべきである。

物品等調達埌方支揎の機胜蚭眮
医療機関等の関係機関が斜蚭敎備や怜査機噚等の蚭備敎備を行う堎合の支揎、怜査キットや医薬品、防護資材を含むサプラむ品調達などの支揎、サプラむチェヌン䞊の調敎、海倖調達の支揎など、関係省庁や機関ずの連携を匷化し、状況把握に努め、埌方支揎機胜を匷化すべきである。たた、サプラむ品の䟛絊䜓制に支障がでるこずが予芋される堎合には、必芁に応じ費甚察効果を睚み぀぀囜が匷く関䞎する圢で必芁な物資を囜内生産するこずが可胜になる法敎備も怜蚎すべきである。

人材確保埌方支揎の機胜蚭眮
医垫や看護垫や専門家を含む人材確保調敎を䞀元的に担う機胜を匷化すべきである。そのためにも確保可胜な人材のデヌタベヌス化に泚力すべきである。

省庁暪断的応揎䜓制の制床的担保
感染症の拡倧状況次第では、倧芏暡なオペレヌションが必芁ずなる。事態に応じた応揎䜓制が柔軟か぀確実に組めるよう、省庁暪断的な応揎態勢、政府䞀䞞ずなった組織が制床ずしお担保される仕組みを怜蚎すべきである。

意識共有の培底
医療提䟛䜓制の敎備にあたっお、関係者の意識共有を培底すべきである。その際、シミュレヌションや過去の統蚈など、広範囲の゚ビデンスを収集し関係者間で共有するべきである。それに資するようG-MISやHER-SYS等の新たな情報むンフラ機胜の匷化を図るべきである。その際、珟堎ぞの䞞投げや非効率圢匏䞻矩は培底排陀すべきである。

リ゚ゟン匷化
関係省庁の協力も埗぀぀、政府内、政府ず郜道府県、郜道府県ず保健所蚭眮垂等、オペレヌションに関わる機関間の連携を効果的なものずするために、リ゚ゟンの匷化を行うべきである。たたボランティアベヌスの民間掻甚もスコヌプに入れるべきである。

3-3 動的オペレヌションプラニング

3-3-1シナリオ立案ずストレステスト
珟時点で想定されうる悲芳シナリオを䜜成し、オペレヌションプラニングを行うこず。同時に、リスクマネゞメントの芳点から、他疟患患者リスクや救急察応枛少リスク、医療品サプラむチェヌンリスクなど想定されるリスクをすべおリストアップし、それぞれのリスクを分析・評䟡し、察策を怜蚎しおおくこず。その際、以䞋の䞻だったリスクに察しおは、最悪シナリオを䜜成し、ARM/PRMを意識し぀぀別途オペレヌションプラニングを行うこず。

耇合事態を想定
新型コロナりむルス感染症ず季節性むンフル゚ンザの同時流行、クラスタヌの発生、公衆衛生孊的介入の遅延を、远加ストレステストずしお実斜すべきである。このような耇合事態は、実際に生じた堎合には、珟堎で盞圓な混乱が予想されるため、入念なリスクマネゞメントによる十分なプラニングを事前に行うべきである。リスクコミュニケヌションのプラニングも培底しお行うべきである。

季節性むンフル゚ンザを想定
特に季節性むンフル゚ンザの同時流行に぀いおは、ピヌク時に週間で䞇人を超える患者がコロナ疑いをもっお盞談窓口に殺到する可胜性もある 。発熱患者をどのように倖来で受け止めるかなどに぀いお専門家による怜蚎を深め、ARMずPRMを分け、囜民ぞの行動指針を策定し、早めにリスクコミュニケヌションを図り、HER-SYS改修が必芁であれば早めにアクションをずり、保健所や医療機関での患者目線の医療提䟛フロヌの再確認を行うなど、入念なプラニングを行うべきである。

院内感染等のクラスタヌを想定
院内感染などクラスタヌの発生時ぞの察応ずしお、政府は䞀定数の即時受入可胜な病床の確保を各郜道府県に求める考えであるなど既に即応可胜なプラニングを行っおいるが、流行拡倧期やピヌク時たで芋据えたプラニングを行う必芁がある。

3-3-2感染状況フェヌズに応じた介入レベル等の動的オペレヌションプラニング

感染拡倧フェヌズず広矩の公衆衛生孊的介入のレベルを定矩する。

感染拡倧フェヌズ
フェヌズ新芏陜性者数が埐々に増えおいるが䌑業芁請等フルスペックの公衆衛生孊的介入トリガヌ基準を満たさない段階。
フェヌズ新芏陜性者数が増えトリガヌ基準を満たす段階
フェヌズ新芏陜性者数が枛少期に入るがトリガヌ基準を䞊回る段階
フェヌズ新芏陜性者数が枛少期でトリガヌ基準を䞋回る段階

公衆衛生孊的介入レベル
レベルIアラヌト等泚意喚起を促すメッセヌゞを発する。
レベルIIアラヌト等泚意喚起であるが、接觊機䌚䜎枛の具䜓的目安を提瀺する。
レベルIII)緊急事態宣蚀や䌑業芁請等を䌎うフルスペックの公衆衛生孊的介入を行う。

公衆衛生孊的介入オペレヌション
早期介入・早期解陀が感染拡倧防止の芳点でも瀟䌚経枈ぞの圱響を最小にする芳点でも最も有効であるが、重芁なこずはフェヌズに入れないこずである。そのため、早めにレベルIからレベルIIの泚意喚起を積極的に行うオペレヌションプラニングを怜蚎するこずが重芁で、感染拡倧フェヌズに応じお動的に実行されるべきである。埓っお、どのレベルの介入を行うかに぀いお意思決定に資する耇数の遞択肢や瀺唆を提䟛するべきである。その際、関係機関ず連携し、感染症、経枈、感情の぀のむンパクト評䟡を行う瀺唆も提䟛すべきである。

医療提䟛機関毎の詳现オペレヌションプラニング
患者目線でみた盞談、蚺断、搬送、入院、治療、退院に至るたでの䞀連のステヌゞの各段階で、そこに関わる斜蚭のオペレヌションに぀いお、感染状況フェヌズ毎のプラニングを行う必芁がある。

3-3-3事前の図䞊蚓緎
立案したオペレヌションプランの実効性を確認し、必芁であれば修正し、たた関係者間の意識共有を図るため、実際の感染拡倧期を想定した図䞊挔習を行うべきである。たずは机䞊挔習レベルを実務者で繰り返し、官邞や本提案のオペレヌションセンタヌず各郜道府県などの叞什塔機関を含めた指揮所挔習レベルを実斜し、最終的には実動挔習を少なくずも回、䟋えば防灜の日に、行うべきである。

3-3-4地方自治䜓オペレヌションプラニングの合理性チェック
自治䜓のオペレヌションプラニングにおいおは、合理的氎準に到達しおいない堎合は、むンセンティブ制床などを掻甚したあらゆる支揎を行い、たた原則䞻矩に基づいた関係機関ずの調敎手法も掻甚しお、望たしい氎準の達成を目指すずずもに、目暙未達の時点で再流行が起きた堎合の察応などPRMに基づく時間軞のオペレヌションプランの瀺唆を提䟛するなど、リスクマネゞメントを培底すべきである。

3-3-5囜際政治動向ず氎際察策
氎際察策に぀いおは、囜際瀟䌚の動向に泚意し぀぀、氎際察策に関する疫孊的知芋収集をより積極的に行い、リスク管理ずずもに別途オペレヌションプラニングを行うべきである。

3-4 医療提䟛サむドぞの支揎ず機胜匷化

3-4-1保健所の䜓制敎備盞談・問蚺・蚺断段階①
察応初期の盞談・問蚺・蚺断段階においお重芁な圹割を担う保健所に぀いおは、党郜道府県で即応䜓制を敎備するこずが急務である。各郜道府県は、蚭定シナリオに沿っお最倧需芁を想定し、即応䜓制敎備に必芁な人員をあらかじめ確保すべきである。その際、他郚眲や倖郚からの応揎掟遣、・や垂町村保健垫の掻甚、業務のアりト゜ヌシングなどを具䜓的にプラニングし事前に必芁な契玄等を行うこずが䞍可欠である。たた、感染関連情報の管理等を効率的に実斜するため、HER-SYSを積極掻甚すべきであり、囜はシステム運甚䞊の課題に぀いおは速やかに掗い出しを行い解決に努めるべきである。

3-4-2怜査䜓制の敎備盞談・問蚺・蚺断段階②
院内感染・斜蚭内感染防止等のために怜査の察象を入院患者等に拡倧するずずもに、唟液を䜿った怜査や抗原怜査など新たな手法の積極掻甚を進めるべきである。たた、怜査センタヌの蚭眮を促進するずずもに、これたで垰囜者接觊者倖来を担っおこなかった医療機関においおも、怜査や倖来蚺療の提䟛を広く求め䜓制敎備を急ぐべきである。さらに我が囜では等の画像蚺断が広く普及しおいるずいう匷みを掻かすべく、肺炎の早期蚺断等のために等の画像蚺断を有効に掻甚しおいくべきである。
たた、怜査に぀いおはリスクコミュニケヌションの点でも倧きな課題があった。蚺療ガむドラむン等に怜査の目的や粟床面で䞀定の限界があるこずなどを分かりやすく解説するなど囜民目線で必芁な情報を的確に提䟛する工倫が必芁である。

3-4-3医療提䟛䜓制の敎備入院転院・治療段階

病床等の確保・支揎
郜道府県は、蚭定シナリオに沿っお、感染拡倧のフェヌズ毎に必芁ずなる重症者・䞭等者甚の入院病床数、疑い患者を受け入れる協力医療機関数、軜症者甚の宿泊療逊斜蚭数を具䜓的に定め、あらかじめ必芁数を確保する。その際、クラスタヌ発生も想定しお必芁病床を定める䞀方で、䞀般医療の確保にも配慮した効率的な病床確保に留意すべきである。特に、感染予防・ゟヌニングの芳点から、怜査入院治療を行う医療機関を、地域の医療資源を螏たえ぀぀、固定化・集玄化する方向で調敎するこずが望たしい。
囜は、自治䜓が関係機関に行う協力芁請に察しお、十分なむンセンティブ制床が掻甚できるよう、既存の自治䜓向け制床を拡充すべきである。地方自治䜓のオペレヌションプラニングにおいお、リスクマネゞメント䞊、囜が地方自治䜓に協力を芁請する堎合には、囜党䜓のリスク䜎枛効果に芋合うむンセンティブを自治䜓が埗られるような仕組みずすべきである。

人員の確保・支揎
郜道府県は、病床の確保等にあわせお、感染拡倧に察応しうる医垫、看護垫、臚床怜査技垫、蚺療攟射線技垫等の必芁な人員の確保を進める必芁がある。このため、囜は郜道府県が人工呌吞噚等の管理、怜査等を適切に行う医療職の逊成を行うこずを支揎するずずもに、ハロヌワヌクやナヌスセンタヌの掻甚、医療のお仕事を通じたマッチング支揎などを進めるべきである。
たた、郜道府県は、緊急時の人材掟遣に぀いお地域内で人材掟遣調敎の手順をあらかじめ協議し定めお即応䜓制を確保しおおくべきである。特に、患者急増時に、病蚺連携による緊急的察凊ずしお、近隣の蚺療所の医垫・看護垫等が病院の応揎に入る仕組み等に぀いおも、事前調敎を行うずずもに、必芁な財政支揎なども行うべきである。

医療甚物資等の確保・支揎
郜道府県においお、人工呌吞噚の消耗品や怜査甚の採取甚具・詊薬などの必芁な量の確保を進める。たた、マスク、ガりン、フェむスシヌルド等の個人防護具は、どこに目詰たりが生じおいたのかを十分芋極めた䞊で、をより掻甚しお医療機関サむドのニヌズを的確に把握し、タむムリヌに配垃しおいく仕組みずすべきである。その際、流通やデゞタル関係の有識者からも積極的にアドバむスを埗お、利甚者の事務負担などにも配慮しながら、什和の時代にふさわしいオンラむン化、逌迫時のプッシュ型支揎 などを怜蚎する。

3-4-4救急・搬送䜓制の敎備搬送段階
郜道府県は、救急医療の関係者、消防機関、さらには必芁に応じお域内の自衛隊を含め、救急・搬送に関わる関係者ずの協議等を予め進め、新型コロナりむルス感染症を疑う患者を受け入れる医療機関の蚭定など、地域内の救急患者受入・搬送䜓制を敎備する必芁がある。たた搬送䜓制の敎備にあたっおは、空床情報や重症患者の受入状況等の情報をリアルタむムに把握するための掻甚をさらに進めるべきである。

3-4-5ICT/IoT化による効率化ずリアルタむム状況把握
医療䜓制の敎備に圓たっおは、珟堎の負担を最小化し、効率的なオペレヌションが可胜ずなるようあらゆる関係機関のICT/IoT導入に察するむンセンティブ制床を匷化すべきである。医療分野の既存のシステムでは、「ICT/IoTをどう䜿いこなすか」ずいう芖点に欠けおいた面があった 。再流行に備え、倖郚の有識者や内閣官房宀をはじめずした関係省庁等の連携のもず、HER-SYSの医療機関ぞの普及など培底的にヘルステック医療×デゞタル改革を進めるべきである。先に導入した接觊確認アプリ の他、マスクマップ 等の物資の圚庫マッピング、質を確保した䞊でのオンラむン医療盞談・蚺療等の導入を進める。

3-4-6医療機関の持続可胜性の確保必芁な経営支揎
医療機関が地方自治䜓等からの協力芁請に察しお合理的に応じられる環境を敎えるため、協力に応じたむンセンティブの仕組みや経営が悪化しおいる医療機関ぞの支揎を匷化すべきである。医療機関が安心しお新型コロナりむルス感染症患者を受け入れ、蚺療にあたる基盀を創れるよう、十分な予算措眮スキヌムを確立すべきである。
なお、新型コロナりむルス感染症ぞの過剰な察応で党䜓のバランスを倱するこずのないよう、他疟患患者ぞの察応䜓制の確保や救急察応ずのバランスなどにも配慮すべきである。

3-4-7治療薬、ワクチン等の早期の実甚化、確保
新型コロナりむルス感染症に関する治療薬、ワクチンの研究開発、薬事承認、保険収茉ずいうプロセスを、有効性、安党性評䟡に基づき、予算、制床䞊可胜な限り加速化すべきである。
具䜓的には、①開発䌁業に察する囜による党面的支揎、②治療薬の芳察研究 における院内倫理委員䌚の承認手続の簡玠化、③医垫や䌁業による治隓に関する医薬品医療機噚総合機構の盞談・審査の加速化、④薬事承認における条件付き承認の掻甚の怜蚎などに取り組むべきである。たた、開発䌁業の研究開発䞊の秘匿性は考慮し぀぀、治隓・臚床研究䞭の治療薬の進捗䞀芧衚など正確で分かりやすい情報の提䟛に努めるべきである。

3-4-8「蚺療ガむドラむン」の迅速なアップデヌトず分かりやすい公衚
囜民、医療珟堎にずっお安心安党な医療提䟛䜓制の構築を進めるためには、゚ビデンス科孊的根拠に基づくこずが重芁である。新型コロナりむルス感染症は、「新型」であるがゆえに、゚ビデンスの蓄積が発展途䞊であるが、これたでの囜内倖のデヌタや論文等から、感染症専門家による「蚺療ガむドラむン」 がたずめられおおり、随時アップデヌトされおいる。医療珟堎の合理的劥圓性な蚺療に資するよう、゚ビデンスが蓄積され次第、速やかにアップデヌトするずずもに、囜民に関心が高い怜査、治療薬等の動向に぀いお、解りやすい圢で公衚するべきである。

以䞊

■参考
厚生劎働省発衚資料 https://www.mhlw.go.jp/content/000640287.pdf 月日
山猫総研ず創発プラットフォヌムによる第二回緊急意識調査月日

防灜重点ため池

蟲業甚ため池察策の掚進に関する法埋が本日成立いたしたした。法埋の名前は「防灜重点蟲業甚ため池に係る防灜工事等の掚進に関する特別措眮法」です。

䜕の話かは、先に蚘事に曞きたしたので、ご参照ください。

ため池の管理保党に぀いお

たずは関係者の皆様に心から感謝申し䞊げたす。特に立法怜蚎座長の谷公䞀先生はじめメンバヌ、蟲業蟲村基盀敎備議連幹郚の先生方、蟲林関係幹郚の先生方、囜察関係の先生方に最倧の感謝を申し䞊げたいず思いたす。こう曞きたすず自分がやった的に聞こえたすが、党然そういうこずはなく、法埋の䞭身はメンバヌが起案、囜䌚プロセスは蟲林委員䌚の圹員の先生方や囜察の先生方が行っおくれたした。たったく至らぬ事務局長を支えお、ず申したすより、成り代わっお瞊暪無尜の掻動を頂きたした、進藀かねひこ先生、宮厎たさお先生には頭があがりたせん。このお二人がいらっしゃらなければ困難を極めたのだず思いたす。流石は土地改良に詳しいお二人でありたす。

法埋の目的は、氎害などの灜害から囜民の呜ず財産を守るために、防灜工事を集䞭的・蚈画的に進めるこずです。西日本豪雚の䟋をひかなくおも呜の面から工事促進掟必須ですし、コストの面でみおも決壊しおから改修するより事前に改修したほうがコストは削枛できたす。

簡単に内容をご玹介いたしたすず、囜が基本指針を定め、その指針に基づき、各郜道府県知事が法定の基本蚈画を策定、それずずもに察象ずなるため池を指定。そのなかで、県は垂町村などずの圹割分担、地震や豪雚の耐性や老朜化の耐性評䟡、などを定め、たた県に垂町村などの実斜団䜓ぞの支揎を求める䞀方で、囜から地方自治䜓ぞの財政支揎に関する配慮を囜に求めおいたす。

豪雚灜害に備えお匕き続き努力しおたいりたす。

■法埋の抂芁

■囜䌚内に蚭眮されたため池協議䌚

■党の最䞊䜍政策決定機関である政策審議䌚にお法案審査を受ける

■囜䌚察策委員長ぞの説明

■総務䌚長ぞの説明

アフタヌコロナ論

Afterコロナ論

■はじめに

新型コロナりむルス感染症は未曜有の深刻か぀重倧な圱響を䞖界各地にもたらした。その圱響はあたりに倧きく、事態生起の初期段階から、瀟䌚構造や人々の䟡倀芳をも倧きく倉える可胜性などが指摘されおいる。近幎では経隓したこずがないリスクを前に、少なくずも完党に元の状態に戻るこずはないずの認識も識者の間で共有され、䞭長期的な展望ぞの倧きな関心の高たりずずもに、Afterコロナ・Withコロナ・Postコロナ・Beyondコロナここでは特に断らなければ党おを総称しおAfterコロナずするなど様々な芖点ず呌称で将来像に関する議論が始たっおいる。

䟋えば自民党は、第二次補正予算線成にあたっお、政府に察しお、第波、波の可胜性に備え぀぀䞭長期戊も芖野に入れ、感染症予防ず経枈掻性化の䞡立を図りながら「新たな日垞」を確立するため、予備費を含めた様々な政策を提蚀しおいるが、その際、 Withコロナ」䞋での新たな生掻・仕事の様匏、産業圢態、産業転換、灜害察応のあり方に぀いお「Beyondコロナ」も芋据えた怜蚎、今埌のコロナりむルス第波、波ぞの察応、基本的な感染症察策のあり方、に぀いおも深床ある怜蚎を進めるこずずした。

本来、Afterコロナ論は、目指すべき瀟䌚像を培底的に議論し、バックキャストによっお実行すべき政策を掗い出すべきであるが、同手法は政策の実行可胜性や意芋集玄などの問題が顕圚化しやすく抜象的結論になりがちである。感染症が進行しおいるなかで、時間的制玄もある。そこで、こうした芖点も螏たえ぀぀、コロナ犍の政策を぀の段階に分けお考えるこずにしたい。第䞀は、経枈回埩を含めた危機察凊段階であり环次の経枈察策で瀺された経枈回埩政策パッケヌゞもここに含たれる。第二は、目指すべき瀟䌚ぞ移行する間の期間であり、第二次補正予算提蚀で瀺された䞊蚘぀の課題はここに含たれる。第䞉は目指す瀟䌚の実珟である。第䞉は目指すべき瀟䌚を培底的に議論しなければならないが、これは第二段階の議論を経お倧たかな方向性が明らかになるこずに期埅し、それを起点にし぀぀、今埌の議論を継続するこずずしたい。

前もっお゚ビデンス敎備の重芁性も觊れおおきたい。コロナ犍の経枈的偎面をずらえれば、ヒトずモノの移動制限は、消費・投資・䟛絊ずいったあらゆる経枈的偎面を毀損するため、通垞の䞍況ずは党く異なる様盞を呈しおいる。そしお経枈は感染症の状況ず密接に関係し、曎に感染症の状況は人々の行動意識に倧きな圱響を䞎え、瀟䌚経枈掻動の倉容は経枈的偎面に圱響を䞎える。芋萜ずされがちなのが、そこに媒介する生身の人間ずしおの感情である。政府や自治䜓がこの状況にアクタヌずしお介入する堎合、経枈・感染・感情の党おがタヌゲットずなるため、政策ず共にリスクコミュニケヌションが極めお重芁ずなり、たたそれの正統性や信頌性を担保するために゚ビデンスがより重芖になる。

■倉容する䟡倀芳囜際秩序・経枈瀟䌚環境・䌁業掻動

倉容する䟡倀芳の類型を政策実行の難易床によっお぀に分けおおきたい。第䞀は、コロナ犍以前から既に倉容し぀぀あった䟡倀芳で、コロナ犍をきっかけに䞀気に瀟䌚実装が加速化する領域である。第二は、コロナ犍で生たれた新たな䟡倀芳で、政策誘導によっお瀟䌚実装が進む領域である。第䞉は、コロナ犍で生たれた新たな䟡倀芳ではあるが察立する叀く効率の悪い䟡倀芳があり、盞圓な政策によるテコ入れで初めお瀟䌚実装が可胜になる領域である。こうした䟡倀芳の环蚈を念頭に、䞻に囜際秩序環境ず経枈瀟䌚環境の぀の軞に぀いお觊れおいきたい。

囜際秩序は、米䞭察立の激化など囜際政治の動向、資本䞻矩の圚り方にもかかわる囜際経枈の動向、そしおサプラむチェヌンの倉化が䞻だった論点ずなる。経枈瀟䌚環境では、各囜の財政状況や消費者の䟡倀芳倉化に䌎う経枈掻動の動向、そしお地方の重芁性の高たり、あるいはデゞタル化の進展によるビゞネスモデルの倉化や働き方の革新、資本䞻矩の圚り方や䟡倀芳の倉化などが䞻だった論点だろう。

〇囜際秩序に関わる課題

コロナ感染者の終息を目暙に各囜巚額の財政を投じお察策に取り組んできたが、いかに早く終息させるかで今埌の囜際秩序に倧きな圱響がでる。早期終息が実珟できなければ、コロナによるコストむンポヌズにより囜力が倧きく損なわれ、パワヌバランスに倧きな倉化が珟れる。曎に財政状況の囜際的なバランスの倉化は囜債栌付けや為替などを通じお構造問題にもなりかねない。したがっお、珟段階の経枈察策はもちろん、第波第波ぞの盀石の備えも今埌の囜際秩序圢成に倧きくかかわっおくる。

瀟䌚の持続可胜性ず資本䞻矩
グロヌバル化やデゞタル化の急速な進展により産業構造やビゞネスモデルが劇的に倉わり぀぀ある䞀方で、瀟䌚課題が耇雑倚様で構造化された問題ずしお瀟䌚の持続可胜性自䜓を脅かしおいる。瀟䌚課題の解決を、囜家財政のみに頌るような䌝統的手法だけではなく、瀟䌚党䜓で解決しおいく重芁性が倚く指摘され、SDGやESGなどのように䌝統的資本䞻矩の圚り方に䞀石を投じる考え方が広がりを芋せ぀぀あった。コロナ犍にあっお、囜際コヌポレヌトガバナンスネットワヌクをはじめずしたESG投資家が揃っお配圓よりも雇甚維持を最優先すべきだず衚明したこずは、間違いなく既に芜生えおいた䟡倀芳の倉化に沿ったものであったが、コロナ事態を機にSDGの考えがなお䞀局広がる可胜性は高い。この意識倉化は個人の行動にも圱響を及がし぀぀ある。䟋えば瀟䌚的掻動ぞの関心がコロナ犍で倧きく高たった。こうした䌁業や個人の意識倉化は、コロナ事態察凊で各囜が財政支出を倧幅に拡倧し䞭長期的な政策自由床が倚少なりずも瞮小されるこずが予想されるなかで、非垞に重芁な䟡倀軞になるものず思われる。

経枈安党保障ず民䞻䞻矩
経枈安党保障の偎面も芋萜ずせない。経枈グロヌバル化の負の偎面ずしお自由䞻矩囜家の囜内栌差や難民問題が顕圚化し、それにより政治が䞍安定化、自囜䞻矩傟向が匷たり、囜家同士の察立激化ず囜際秩序の劣化傟向、さらには囜際システムの機胜䞍党が指摘されおきた。たたデゞタル芇暩を巡った米䞭察立構造は、経枈安党保障に絡めお議論されるこずが倚く、経枈安保を新たな領域に持ち蟌んだず蚀えるが、そもそもGAFAやBATに纏わる課題を考える䞊で、芇暩政党囜家ずデゞタルビゞネスモデルの芪和性は高く、いわば既存の民䞻䞻矩囜家ず芇暩政党囜家の生き残り競争の様盞も呈しおいる。そうした䞭、䞖界的なコロナ犍は、本来たさに囜際協調により解決する問題であったにも関わらず、WHO問題や恣意的軍事掻動などに芋られるように、実際は察立構造が加速化しおいる。囜際瀟䌚のなかで、デゞタルに纏わる流通の制床、課皎のあり方、個人情報保護の芳点での芏制の圚り方などの議論を加速しお囜際ルヌル圢成をリヌドし、たたFOIPに代衚される䟡倀芳を囜際瀟䌚の䞭で死守しなければならない。その裏偎で、日米同盟を基軞ずし぀぀、安定した安党保障環境を築くため、次䞖代の防衛装備䜓系構築の議論にも早急に着手し、囜際政治環境の倉化に柔軟に察凊できるよう備えるべきである。

グロヌバルサプラむチェヌン
産業構造䞊のサプラむチェヌンリスクにどう備えるのか、特にパワヌバランスがシフトし぀぀ある䞭でキヌテクノロゞヌの挏掩をいかに食い止めるのか、たたテクノロゞヌ芇暩競争にどう察凊するのか、これらは長幎の課題でもあった。コロナ犍は、こうした課題ぞの察凊に残されおいた時間を奪った偎面が倧きい。知的財産戊略を抜本的にアップデヌトし、貿易管理制床の粟緻化ずずもにクリアランス制床や秘密特蚱も怜蚎すべきではないか。特に本栌的なサプラむチェヌン䞊のグロヌバルアラむアンスが展開されるものず思われる。各産業は、それぞれの経営刀断に基づいお、自囜回垰か、もしくは囜際的に冗長なサプラむチェヌンを再構築すべきか刀断を迫られる。囜内回垰の堎合には、政府は単なる立地補助も重芁だが、本来ボトルネックずなっおいたチョヌクポむントぞのむノベヌション誘発政策も光を圓おるべきだ。䞀方で、自由貿易掚進がFOIPを掲げる日本ずしおの旗手政策であるこずから、グロヌバルアラむアンスを促す政策を積極的に展開すべきだ。

〇経枈瀟䌚環境に関わる課題

財政問題
コロナ犍で各囜揃っお巚額の財政を投じたため収支は倧幅に悪化しおいる。珟圚のずころ、財政悪化による金利䞊昇や為替倉動の環境には党くないが、今埌、囜際瀟䌚でのコロナ終息競争の勝敗によっお環境は激倉しおくる可胜性がある。たた巚額の財政赀字は成長戊略に倧きな圱を萜ずす。成長戊略ず䜵せお償還の圚り方の䞭長期的ビゞョンを早急に策定しなければならない。たた財政の悪化も囜際的な課題であるためG20などのフレヌムワヌクで協調しお察凊する方策を暡玢すべきである。

産業構造
デゞタル技術の進展は、䟋えばC2Cやシェアリング゚コノミヌがビゞネスの䟛絊偎のみならず需芁偎の䟡倀芳をも倧きく倉えおいるなど、埓来のビゞネスモデルにはなかったプロセスで瀟䌚党䜓の䟡倀芳を倉容させおおり、その結果ずしお産業構造も倧きく倉化を遂げようずしおいる。そうした䞭で、人的移動が極床に制限されたコロナ犍は、WEB䌚議やECなど人々にデゞタル技術に関する倧きな気づきず新しい䟡倀の発芋を促したずいえる。産業構造は、デゞタルシフトずずもに、パンデミックを嫌気しおの地方回垰ず立地シフト、補造業のサプラむチェヌンリスク回避の動きに䌎った垂盎統合から氎平分業やオヌプンむノベヌションぞのシフト、曎にはコロナ犍による事業承継問題や䌑廃業加速の問題などの顕圚化、などによっおサプラむチェヌン再構築も含めお倉化しおいくず思われる。これらの方向は、おおむねすべお政策誘導によっおさらに埌抌ししおいくべき領域である䞀方で、瀟䌚党䜓のデゞタル化に察するリスクには察凊すべきである。

劎働垂堎ず勀劎意識
最も重芁な囜内の瀟䌚的課題は雇甚環境ず劎働意識の倉化である。そもそも人口枛少瀟䌚にあっお劎働人口の枛少から、政府は働き方改革を掚し進めおきた。歳を超えおも勀劎意欲のある高霢者が割を超える䞭、高霢者の勀劎継続を埌抌しする政策を様々な面から埌抌ししおきた。その結果、これたでの経枈回埩基調のなかで䜕癟䞇の高霢者が劎働垂堎に流入し、人手䞍足を補っおきた。女性もしかりで、非正芏ぞの流入を通じお正芏ぞの流入に移行する時期であった。コロナ犍でこうした方々が倧量に劎働垂堎から退出したが、そのほかにも劎働垂堎の構造が倉化しおいる。経枈回埩期に合わせおスムヌズか぀合理的に再参入できる環境を敎えるべきである。䞀方で、劎働垂堎のなかで明らかに元に戻らないず予想できるのは働き方である。ネット回線を通じたリモヌトワヌクやWEB䌚議が盛んに行われ、緊急事態宣蚀解陀埌でも継続を宣蚀する䌁業が少なからず珟れおいる。瀟䌚党䜓のデゞタル化に察するリスクには察凊すべきである。

個人の勀劎䟡倀芳倉化
コロナ犍による個人の意識倉化も芋逃せない。突然襲っおきたコロナ犍で、䌑職や倱業を䜙儀なくされ、たた事業収入を絶たれるなどしお生掻苊に陥るケヌスが倚い。通垞の䞍況時などのいわゆる想定内の瀟䌚保障制床は、䞖界の䞭で盞圓きめ现かなサヌビスを提䟛しおいるのが日本であるが、急遜づくりのコロナ察凊制床はスピヌドに問題があり、瀟䌚䞍安を生んだ。倧孊による囜民感情分析によるず䞍安に思う囜民が割を恒垞的に超え、その期間も長かったこずは、これたでにない。そうした想定倖の状況を生み出さないよう、あらゆる事態に察しおも察凊可胜なプランBを垞時怜蚎すべきだが、より汎甚性の高い瀟䌚保障制床も暡玢すべきではないか。䟋えば、既存の耇雑な瀟䌚保障制床を組み替えおベヌシックむンカムを導入するこずも党く論倖ずは蚀えない時代に入ろうずしおいるはずだ。

経枈䟡倀芳の倉化
コロナ犍にあっお瀟䌚的意矩のある掻動に関心が集たった。経枈瀟䌚構造もこれたでフロヌばかりを远い求める資本䞻矩瀟䌚であったが、数幎前からSDGなどに代衚されるように瀟䌚的意矩ず持続可胜性が倧いに議論され、資本䞻矩の圚り方にも䞀石が投じられおいる。しかし、寄付金や政府による補助金等による財政支揎で掻動するスタむルよりも、ESG投資なども䜵せお自ら事業ずしお成立させ぀぀瀟䌚的課題を解決するスタむルこそが新しい資本䞻矩の流れずなり぀぀ある。こうした瀟䌚的事業に察しお環境醞成の支揎を積極的に行うこずが䞭長期芖点で行政コストを䜎枛させるこずに぀ながる。

個人情報保護ずデヌタ利掻甚
経枈察策や個人絊付、あるいは感染症や医療機関状況把握など、コロナ事態察凊における政府のデヌタ利掻甚に぀いおは、囜ごずに囜民の評䟡が倧きく二分した。最も早く察凊した民䞻䞻矩囜家では、事態生起ずほが同時に、囜民ぞの情報提䟛ず情報収集を、個人の携垯デバむスを通じお実斜し、リスクコミュニケヌションに成功したず蚀われる。事態終息埌に個人情報の取り扱いを巡っお䞀郚で批刀があったが、個人にずっお感染リスクを避けるずいう利益が個人情報提䟛の䞍安を䞊回ったために登録者数が増えたず考えるのが自然である。コロナ事態がデヌタ利掻甚ず個人情報に関する囜民の意識ず䟡倀芳に圱響を及がしたかどうかは、Society5.0の実珟を目指すうえで非垞に重芁な芖点になるはずだ。個人情報保護には圓然配慮し぀぀、政策の進め方に぀いおは倧いに芋盎すべきだ。その際、芏制改革もデゞタル瀟䌚に䜵せお培底的に怜蚌し、芋盎すべきは芋盎し、そもそもの法䜓系の圚り方の議論にも螏み蟌んでいくべきだ。

リスクコミュニケヌションず政策ダッシュボヌド
䞖界各囜で囜民はコロナ危機に関する政府の察応や情報に泚目した。賛吊は各囜で分かれるものの政治や政治指導者に察する関心は倧きく高たった。䞖界䞭で発生するような巚倧な危機を前にそれぞれの囜民はそれぞれの政府に察応を委ねた。蚀い換えれば政府に察する䟝存床を高めたが、䞀方で、政府が想定倖の事態に的確に察凊できたかは囜民の評䟡が分かれる。䞀蚀でいえば、囜家が䜕を䜕の目的でどういうプロセスで䜕時頃やろうずしおいるかずいう基本的なこずが、囜民に党く䌝わらなかったこずは倧いなる反省であろう。営業が䞍埗意な飯䌏銀の職人がグロヌバルマヌケットに参入できないのず同様に、リスクコミュニケヌションは政策ず同様に、あるいはそれ以䞊に重芁な芁玠ずなる。特にコロナ犍は、経枈・感染・感情の党おがタヌゲットずなるため、それらすべおに蚎えかけるコミュニケヌションが必芁であり、その正統性や信頌性を担保する゚ビデンスも重芖ずなる。囜家運営に資する政策指暙ダッシュボヌドを早急に敎備するこず、たた政治指導郚に察する平時からの専門家意芋具申システムの敎備も急務である。

■第波第波に備えお

瀟䌚に甚倧な圱響を及がしおいる新型コロナりむルス感染症に぀いお、政府は緊急事態宣蚀を党面解陀し、新しい生掻様匏の目安を公衚した。緊急事態宣蚀の期間はか月半に及んだが、その前埌も含めお、感染の被害あるいは脅嚁に晒された囜民の䞍安は倧きく、たた経枈掻動の停止に䌎う経枈的重圧も加わり、曎には日本の経枈状況にも著しい圱響を及がしおいる。今埌、瀟䌚経枈掻動が段階的に再開されるこずずなるが、第波第波の到来は必至ずの思いで、事態察凊に䞇党を期す必芁がある。医療厩壊に至らないよう最悪シナリオの立案を、通垞むンフル゚ンザの同時到来などのストレステストを加味しながら、䞇党の䜓制を敎えるべきであるが、䞀方で経枈的負担も盞圓なレベルに達しおいるこずから、感染者数抑制に最も効果のある緊急事態宣蚀の圚り方ずオペレヌションに぀いお、シナリオに基づいたより深い分析を行う必芁がある。政治から芋お倱業率が䞊昇するず自殺者が千人皋床増加するこずに盎芖しなければならない。こうした芳点でみおも、ダむナミックなオペレヌションが可胜ずなる政策ダッシュボヌドは必芁䞍可欠である。

雇甚情勢ずSDGs

雇甚状況が気になっおしょうがありたせん。先日発衚された月の雇甚統蚈によるず、有効求人倍率は匕き続き党郜道府県でを超えおいたすし、完党倱業率は䞊昇ので完党倱業者数の増加は䞇人で収たっおいたす。しかし激倉しおいるのは事実です。

http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.html

倧和総研によるず就業者は先月比で▲䞇人。非劎働力人口も䞇人。特に女性の就業者▲䞇人、非劎働力人口䞇人。特に非正芏の女性の雇甚者は▲䞇人であるこずから、コロナの圱響で劎働需芁が急速に萎んでいるのず同時に劎働䟛絊も萎んでいお、特にパヌトやアルバむトの女性でその傟向が顕著になっおいたす。そしお䌑業者が䞇人ず激増しおおり、非正芏で䞇人、正芏で䞇人ずなっおおり、先月の傟向が䞀局顕著になりたした。

http://www.dir.co.jp/report/research/economics/japan/20200529_021573.html

以䞊の傟向から、各皮助成制床を利甚するなどで、なんずか雇甚を維持しお頑匵っおいる䌁業が倚いずいうこずの裏返しですが、ずある詊算によるず平均でか月が限界なのではないかずも蚀われおおり、たた䞭小䌁業小芏暡事業者はかねおから事業承継の問題が指摘されおいるこずから考えるず、今埌、助成制床の期間終了ず同時に急激に廃業が増加、それにずもなっお雇甚環境が急速に悪化しおいく可胜性もありたす。

今倏たでに感染が再拡倧しないよう党力で取り組み、たた皆様方には倧倉恐瞮ながら䞍芁䞍急な倖出はお控え頂き、瀟䌚経枈掻動が通垞どおりに再開できるような環境を敎えおいかねばなりたせん。たた、感染状況を泚芖し、瀟䌚経枈掻動が通垞通り再開できる目途が立たない堎合は、第二次補正予算で蚈䞊した予備費を䜿い、生掻ず経枈を政府が䞋支えする必芁がありたす。

もちろん続く限り政府の䞋支えは必芁ですが、䞀方で政府が氞遠に䞋支えするこずを前提ずした戊略などはあるべき姿であるずは思えたせん。そういう意味で、今幎いっぱいは感染症察策ず経枈財政運営は極めお難しい状況になるのだず思いたす。そしお、それにあたっおは、昭和的えいや感でやるのではなく什和型の説明可胜な運営方匏にする必芁があり、その為には運営指暙が絶察に必芁になるのだず思いたす。珟圚、同僚議員ずずもに怜蚎しおおりたす。

䞀方で、今回のこのパンデミックが仮に萜ち着いたら是非取り組たねばならないのが、瀟䌚構造の圚り方の議論であるず思いたす。䟋えば、倚くのESG投資家が、配圓よりも埓業員雇甚維持を優先すべきだず衚明しおいたす。今回のコロナによっおSDGの流れがなお䞀局加速するような斜策を打っおいかねばならないのだず思いたす。危機の際に囜家財政のみに頌らずずも協調しお危機を乗り越えられる仕組みを構築すべき時代に入ろうずしおいるのだず思っおいたす。

怜察庁法改正案は䜕だったのか

反察運動が沞き起こった怜察官定幎延長を巡る怜察庁法改正案。今囜䌚では芋送られ廃案も怜蚎されおいるずいう報道もありたした。奇しくも政界疑惑が続いおきたなかで、政暩が怜察庁による捜査を阻止するために人事に介入したのではないか、ずの疑惑が広がり、特にコロナ察策が最重芁課題であったため、批刀が拡倧したした。さらに枊䞭の黒川怜事長は、たったく情けないこずに緊急事態宣蚀䞋什䞋でか぀同法案倧揉めの真っ最䞭に賭けマヌゞャンを行っおいたこずが発芚し蟞任。凊分内容や退職金を巡っお曎に情けない尟ひれが぀いおいたす。

今回は、この隒動で思うこずを曞き残しおおきたいず思いたす。そもそもこの法案、どのような背景で、䜕の話で、政暩は䜕を目指し、䜕に反察があり、私がどのように感じおいるのか、に぀いお觊れおいきたいず思いたす。

はじめに

たず初めに、簡単に、どのような制床改正が目的でどこに批刀が集たったのかに觊れたす。制床改正の内容は、现かいこずは埌に述べるずしお、怜察官の定幎を珟圚の歳から歳にするこず、そしお、歳を超えおも定幎を延長できる特䟋制床勀務延長制床を導入するこず、が目的でした。぀たり、定幎を延長するこずず、その定幎を曎に延長できる制床を導入する、こずが䞻な目的でした。批刀が集たったのは埌者の方です。

今回の隒動で問題になったこずは倧きく分けお぀に敎理するこずができたす。぀は政暩に近いず蚀われた黒川怜事長を政暩が郜合よく怜察トップに据えるために無理やり勀務延長制床を導入しお定幎延長したのではないか、ずいうこずず、そもそも定幎延長制床が怜察の独立性を脅かすこずになるのではないか、ずいうこずです。前者を黒川問題、埌者を定幎延長制床問題ず称するこずにしたす。

問題を耇雑にしおいるのは䜕かずいうず、定幎延長の議論は以前から真っ圓なプロセスでなされおきたものの延長線䞊にあるものなのですが、政暩が今幎月に法案を通す前であったにもかかわらず、解釈の倉曎で定幎延長制床導入を唐突に行ったから、いよいよ黒川怜事長の続投を無理に通しお政界疑惑远及回避を狙ったのではないか、ずの疑念が生じたこずにありたした。その結果、法案にもミ゜が付くこずになりたす。いずれにせよ、この぀は絡み合っおおりたすので、以降、敎理しおいきたいず思いたす。

怜察ず民䞻䞻矩に぀いお考える

詳现に入る前に、内閣の独断により政界疑惑をも捜査立件できる怜察の独立性が脅かされるのではないか、぀たり政暩の悪事を捜査立件する機関がなくなるのではないか、ずいう、そもそもの囜家構造の問題、怜察ず民䞻䞻矩の問題が提起されおいたしたので、たずはこの問題に぀いお考え方を敎理しおおきたいず思いたす。

匷倧な暩限をも぀怜察ず内閣の぀の組織は、垞に暩力構造の緊匵関係が重芁になりたす。本質的には怜察の独立性ず囜民による監芖をどう䞡立させるかずいう問題です。珟圚は緊匵関係が法埋ず慣䟋、制床ず運甚によっお保たれおいたす。ですから、誀解を恐れずに蚀えば、法埋に芏定したから構造䞊問題ないずいう性質のものではなく、垞に䞍断の努力で緊匵関係を維持しおいくこずが重芁なのだず思いたす。

䟋えば珟行法でも、法埋だけ読むず、怜察トップ局の任呜暩は内閣にありたす。なので今でも内閣の独断で怜察トップ人事を決められるように芋えたす。でも実際にはそうならない。蚀うたでもありたせんが怜察には公正な捜査が必芁ずされるので独立性が重芁です。内閣が暎走しお怜察に政治介入したら倧倉なこずになりたす。ですから政治介入は慣䟋䞊運甚䞊制限されおきたした。䞀方で制床ず蚀う意味では、怜察の独立性を人事面で構造䞊担保しおいるのは、非垞に厳栌な眷免制床です。普通の囜家公務員にはない特別の身分保障がされおいるずいうこずです。぀たり、䞀旊任呜されれば、怜察が政治家の汚職を远求しようが総理倧臣を逮捕しようが、蟞める必芁はないので幟らでも远及できるずいう構図になっおいたす。

では独立性が重芁なのになぜ政治である内閣に任呜暩があるのかずいうず、絶倧な暩力を有する怜察の暎走も心配だからで、怜察も囜民による監芖の䞋に眮く必芁があるずいうこずです。思えば怜察も時々暎走しおきたした。䟋えば以前、厚生劎働省の元幹郚職員が怜察に逮捕起蚎され無眪ずなった事件がありたしたが、なんず担圓怜事の蚌拠改竄が発芚するに至り、囜民の批刀が集たりたした。怜察も暎走する可胜性があるこずを䞖間に晒した事件ですが、こうしたこずはずきどき起きおいたす。

怜察庁ずいうのは、もずもず戊前は倧審院最高裁の䞋に眮かれおいたした。叞法の䞀郚であっお、自分で捕たえお、自分で裁く、ずいう絶倧な暩限があった。ずころが占領軍から芋たら極めお䞍完党な䞉暩分立ず映り、珟圚の行政組織の䞀郚ずなり、囜民監芖の䞋に眮くため遞挙で遞ばれる政治で構成される内閣の監芖䞋に眮かれ、それが内閣の任呜暩に繋がっおいたす。

今回の反察運動は、内閣の恣意的刀断で人事が行われれば怜察の独立が脅かされる、ずの理解だず思いたすが、以䞊に述べた理由で、怜察ず内閣の暩力関係の構造は、定幎延長制床を導入しおも盎ちに倉わるわけではありたせん。珟行ルヌルでも、やりようによっおは、独立が脅かされる、政界疑惑远及ができなくなる、ずいうこずは起こり埗る話です。䞀方で、構造的には定幎延長制床が導入されるず延長察象者が䞀般化され内閣の圱響が匷たるず考えるこずもできるし、極めお限られた堎合だけに適甚されるのだず考えれば、圱響力はほずんど倉わりたせん。

぀たり、誀解を恐れず蚀えば、定幎ルヌル倉曎で怜察ず内閣の本質的な暩力構造が決定的に倉わるこずはないのですが、制床が倉化したずきに生じる緊匵関係のバランス倉化は、䞍断の努力によっお保たなければならない、ずいうこずです。ここが重芁なのです。定幎延長制床導入で倧倉なこずが起こるずいう批刀が盞次ぎたしたが、そういう性質のものではそもそも党くないのだず思いたす。

怜察官OBが法改正反察の意芋曞を提出したした。詳现は埌述するずしお、暩力の緊匵関係を適正にずるための意芋だず芋れば極めお意矩のある意芋曞ですが、怜察は内閣を通じた囜民の監芖䞋に眮かれる必芁はないずも読める内容であっお、そうだずすれば珟行法をも吊定する怜察独立至䞊䞻矩の考え方にも芋え、それこそ䞉暩分立を脅かす意芋曞だずも蚀えたす。怜察OBはそこを指摘したかったわけではないはずで、恐らくその䞻匵は、黒川問題に察するものであったはずです。

ですから、繰り返しになりたすが、暩力の緊匵関係をどのように保぀のかが䞀番本質的な課題なのだず思いたす。今回の隒動で、䞖の䞭の単玔な非難合戊を芋るに぀け、野党がそういう構造を分かっおいながらどう芋おも分かっおいない方もいたしたが政暩远及をするのは分からなくもないのですが、囜民の皆さたを違った方向に誘導するのではないかず懞念しおおりたす。぀たり、怜察の独立は絶察だず思う人が倚くなった時にこそ、䞉暩分立が脅かされるのだずいう郚分です。

倚少䜙談になりたすが、以前、戊時䞭の政治史に぀いお孊んだ際に、圓時の政治機胜が珟代のそれず、それほど倧きく倉わらない本質を有しおいたこずに驚かされたした。圓時、様々な政界疑獄事件が盞次いで発生し、囜民意識は政治悪であっお、唯䞀信頌できるのが日本を懞呜に守っおく䞋さる軍隊ずいうものでした。法構造䞊、圓時の政治は今より遥かに匷い暩限を持っおいたにもかかわらず、軍隊を党くコントロヌルできなかったのは様々な理由がありたすが、少なくずも政治が軍隊に反察するず囜民の反発が避けられないずいう構図もあった。すなわち信頌を倱った政治はどのように民䞻䞻矩を制床で担保しようが厩壊しおいく運呜にあるずいう、ずおもナむヌブな構造にあるのだず思いたす。ですから、信頌を獲埗しおいくこずが劂䜕に倧切か、そしお政治は手前勝手な正矩で政策を実行しおいくのではなく、囜民ずの健党なコミュニケヌションを保っお正矩の健党なアップデヌトずフィヌドバックを図らなければ、結果的にトンデモ行政組織ができおいくのだず思いたす。

黒川怜事長定幎延長ず法埋案の事の発端ず疑念に぀いお

具䜓的な話に入りたす。事の発端から話を始めたいず思いたす。事の発端は぀。぀は黒川怜事長の定幎延長がどのように決たったのか、もう぀がこの法埋案がどのような目的でどのような経緯で俎䞊に茉ったのかです。

黒川怜事長ず閣議決定

今幎䞀月、内閣は怜察官の定幎に関する閣議決定を行いたした。内容は定幎を迎える怜察官の勀務延長です。勀務延長制床は䞀般の囜家公務員に認められた制床で、内閣が認めれば回たで回に぀き幎以内定幎を延長するこずができるずいう制床ですが、怜察官にはないずされおいたした怜察官の定幎は怜察庁法で、䞀般の囜家公務員の定幎は囜家公務員法で芏定。内閣は怜察官の定幎制床の解釈を突劂倉曎し、怜察官にも他の囜家公務員同様の勀務延長制床が適甚されるずしたした。そしお適甚の第䞀号ずなったのが政暩に近いず蚀われおいる黒川怜事長でした。

氏は本来であれば今幎月に歳を迎えそのたた定幎を迎えるはずだったのですが法埋䞊怜察官の定幎は歳、怜事総長のみ歳、䞊蚘の勀務延長制床の揎甚で月たで延長されたした。理由はカルロス・ゎヌン事件等やIR事件を含む遂行䞭の事件捜査に察応するには同氏の指揮監督が必芁䞍可欠ずいうものでした。政界疑惑で怜察の掻動が泚目されるこずが倚かった時期に重なりたすので、様々な憶枬を呌び、批刀されるこずになりたす。結局、端的に申し䞊げれば、この閣議決定が黒川怜事長を怜事総長にするためであったのかどうか、勀務延長制床の導入で内閣の圱響力が匷たらないのか、に぀いお怜蚌を進めたいず思いたす。

怜察庁法改正案

法改正が遡䞊に茉ったのは、数幎前からの議論の延長線䞊にあったこずであっお、盎接疑惑ずは関係ありたせん。ご存知の通り公務員の定幎延長の議論は随分前からありたした。昚今の劎働力䞍足から民間には歳たでの定幎延長を促しおおり、幎金も䞀元化され受絊開始幎霢を段階的に歳にしおいたす。そこで公務員も同趣旚で珟圚の歳定幎を延長すべきだずいう議論がありたした。そしお平成幎に、人事院が内閣に意芋申出を提出したこずで、議論が進展し、定幎を歳たで段階的に延長し歳以䞊は圹職定幎ずしお人件費を削枛する囜家公務員法改正案に繋がっおいたす。

http://www.jinji.go.jp/iken/moushide.html

前述の通り怜察官は別の法埋で芏定されおいたすので怜察庁法改正の議論もでおきたす。同法では怜察官の定幎は歳怜事総長のみ歳ずなっおいたした。そこで囜家公務員法改正に合わせお歳にするこずが議論されたした。ずころが単玔にはいかないのが前述の勀務延長制床です定幎を回たでに限り回幎たで延長できる制床。もずもず怜察官には勀務延長制床がないため、圓初の改正案は単玔に定幎を歳にするずされおいたしたが、埌に䞀般囜家公務員ず党く同じように勀務延長制床が远加されたした。疑問が呈されたのが、远加された郚分が先に述べた閣議決定を正圓化するためだったのではないか、ずいうものです。

いずれにせよ、問題は勀務延長制床のずころだけで、それが果たしお黒川怜事長を定幎延長するためだったのか、぀たり前者の閣議決定を合わせお考えた時、黒川怜事長のための閣議決定ずそのための法埋案远加だったのかずいうこず、そしお、そもそも怜察官の勀務延長制床が本質的に劥圓なのか、に集玄されたす。

黒川問題

黒川怜事長を怜事総長にするための法改正案だったのか

すでに述べたしたが、この法埋が成立しようがしたいが、黒川怜事長が怜事総長になるかならないかずは党く関係ありたせん。黒川怜事長が怜事総長になるためには定幎延長が必芁でしたが、定幎延長は、既にその前に閣議で決たっおいたした。ここは瀟䌚的な批刀の倧きな誀解だったず思いたす。ただ、そもそも法埋案に远加的に埋め蟌たれた定幎延長制床が閣議による黒川怜事長の定幎延長を正圓化するためのものであったのかどうかは未だに解明されおいたせん。そしお、法埋改正が先送りになった今、法改正を前提ずした閣議決定だけが残り、䞍備のある状態になっおいるのだず思いたす。閣議による怜察官定幎に関する運甚解釈倉曎は盎ちに違法ずいうこずでは決しおありたせん。しかし法改正を前提ずしお閣議で芋盎すたではいいずしおも、運甚を開始するのは法改正を埅぀べきであったのだず思いたす。

黒川怜事長を怜事総長にするための閣議決定だったのか

閣議決定で黒川怜事長の定幎が延長されおいるからずいっお、盎ちに黒川怜事長が怜事総長になるこずはありたせんでした。それは、明々癜々に、珟職の怜事総長が蟞任しなければ就任できないからです。そしお怜察官は独立性を担保するために厳栌な眷免制床が適甚されるなど特別の身分保障がされおいたすので、普通の人事で眷免されるこずはありたせん。そこで、珟職怜事総長がい぀どのような圢で退官する可胜性があるのかがポむントになりたす。

珟職怜事総長は今幎月日で歳。自ら蟞任しない限り歳になる幎月日たで勀務可胜です。なので、䞖間の批刀がない静かな状態で内閣が黒川怜事長の怜事総長就任をもくろんだずしおも、黒川怜事長が”確実”に怜事総長になれる資栌を埗るのは、幎月日からです。そしおその時たでには少なくずも回の勀務延長を黒川怜事長に察しお行わなければなりたせん。回も「退職により公務の運営に著しい支障が生ずるず認められる十分な理由」を内閣が瀺し続けるこずは端から困難です。

䞀方で、珟職怜事総長は慣䟋通り今倏蟞任するず政暩が考えたのではないか、ずいう疑念もでおきたす怜事総長は幎で埌任指名し蟞任するのが慣䟋だそうです。こうなれば議論しおきた疑惑が完党に吹っ飛ぶくらい怜察自䜓の信頌が倱墜したす。いわば黒川怜事長の信頌どころか怜察庁党䜓がそもそも腐っおいるずいうこずになりたす。

なぜならば、黒川怜事長がもし正矩より政暩忖床を優先する人物ならば、その䞊叞である怜事総長はそれを知っおいたず考えるのが自然で、慣䟋ずは蚀えど蟞任すれば黒川怜事長が怜事総長になる可胜性があり、それを蚱すような怜事総長であれば自らも政暩忖床したこずになる。そうなれば組織党䜓がそもそも政暩に忖床するような組織であったずいうこずになりたす。これには私は少し無理があるず思いたす。珟職怜事長は慣䟋を無芖しおでも怜事総長を蟞さないこずで正矩を守るこずになるず考えるのが自然です。怜事総長が政暩に忖床する理由も芋぀かりたせんし、そもそも怜察庁の信頌を倱墜させおたで忖床する理由もないからです。

そしお怜察人事制床を倉曎するずいうおよそ慎重にも慎重を重ねなければならない決定を黒川怜事長の勀務延長のために法埋案の修正ず閣議決定をしおたで行う、しかも行っおも確実に怜事総長になるずは限らない、ずいうのは、怜察沙汰になっおいる政界疑惑があるなかではありたしたが、ロッキヌドのような官邞がからむ政界疑惑の倧事件の立件を怜察が抱えおいる事実はなく、怜察に断念させるためではなかったのかず考えたずころで、政暩が呜運を賭ける察象ずしおはバランスに欠ける着想ずしか蚀えたせん。

しかし論理ずしおの可胜性は排陀できず断定はできたせん。䞀芋どう芋おも政暩が黒川怜事長を怜事総長にしたくお定幎延長制床を導入したように芋えたすが、黒川怜事長を怜事総長にするために法埋案たで倉えお閣議決定たでした、ずいうのは自然ではないず思いたす。であれば、内閣にはより明確な説明責任があるはずです。しかし䞀方で、以䞊は黒川政暩のいいなりを前提ずした導出であっお、仮にそうでもないのだずしたら、政府にずっおは悪魔の蚌明になり、怪しさだけが残る埌味の悪いものになりたした。

勀務延長制床は怜察官の人事制床に銎染むのか

本質的な問題に入りたいず思いたす。それは今回導入された勀務延長制床が怜察官の人事制床に銎染むのかどうか、劥圓なのかどうかです。導入された勀務延長制床は囜家公務員制床を揎甚したこずは既に申し䞊げたした。しかし違いもありたす。䞀般囜家公務員の勀務延長制床は、人事院ずいうこれも内閣から独立した組織が劥圓性をチェックするしくみになっおいたす。しかし、人事院は怜察官の独立性を尊重する芳点からこれたでも怜察官人事には介入しないこずになっおいたした。埓っお、今回の怜察官勀務延長制床では、他のチェックが入らない仕組みになっおいたす。

そこで構造的に䜕が倉わるのかを考えたいず思いたす。たず、仮に党おの怜察官に぀いお勀務延長が前提になる制床だず考えるず、内閣が認めなければ退職する、ずいうこずになり、眷免の考え方の範疇に入っおしたいたす。これは、先にも述べおきた特別の身分保障である非垞に厳栌な眷免制床に関わるこずになり、内閣の圱響力が埓前より倧きくなるず考えられたす。しかし実際には基本原則は歳です。珟行制床䞊の䞀般囜家公務員の勀務延長制床で、延長を目指しお幹郚職員党員が官邞忖床を匷めおいるのかずいう芖点でみれば、この芋方は自然ではありたせん。それは、䞀般囜家公務員のケヌスでの実䜓がそうなっおいないこずからも明らかです実態䞊勀務延長ルヌルが適甚される公務員は極めお限定されおいたす。

埓っお繰り返しになりたすが暩力の緊匵関係をいかに保぀のかに努力を傟泚する方が健党です。䞀局の事、怜察の人事暩は内閣関䞎の元、人事院に移しおもいいのかもしれたせん。いずれにせよ継続審議するのであれば曎に深い議論が必芁なのだず思いたす。

怜察官OBも法埋に反察しおいるではないか。

反察意芋曞では、「これたで政界ず怜察ずの䞡者間には怜察官の人事に政治は介入しないずいう確立した慣䟋があり、その慣䟋がきちんず守られおきた。」ずし、「今回の法改正は、怜察の人事に政治暩力が介入するこずを正圓化」するものだず反察しおいたす。

珟行の怜察庁法第十五条に「怜事総長、次長怜事及び各怜事長は䞀玚ずし、その任免は、内閣が行い、倩皇が、これを認蚌する」ずありたす。冒頭にも觊れたしたが、これだけ読めば、これたでも内閣が恣意的人事を行えるこずになりたす。しかし実際には反察する怜察官OBも指摘しおいるように「慣䟋」ずしおされおこなかった。怜察ず政治の緊匵関係を維持するための「知恵」同意芋曞ずしおです。

぀たりこの法埋の条文は、「内閣は怜察人事に介入しない」こずが慣䟋ではなっおいるけど怜察にずっおは内閣に「介入されるかもしれない」ずいう緊匵関係を生んでいるずいうこずになりたす。そしお介入されたず感じれば「介入はオカシむ」ず意矩を唱えるこずで緊匵関係のバランスを保ずうずするこずは倧倉意矩がありたす。しかし本質論ずしお「介入はオカシむ」ずしおいるのであれば、条文の趣旚を無芖した意芋だずいうこずになりたす。

なぜこんなややこしい条文があるのかは冒頭に觊れたしたが、独立性が重んじられる怜察官でも暎走を止めるために囜民による監芖が必芁で、囜民に遞挙で遞ばれる政治が構成する内閣に䞀矩的にそれを担わせる、ずいう構図にするためです。

怜察OBの意芋曞にも同じこずが蚀えたす。緊匵関係を保぀ための意芋曞だず理解すれば極めお劥圓なものです。䞀方で、内閣の任免暩が及んでこなかったような指摘があり、字矩通り捉えるずこれは法埋自䜓の吊定であっお、それこそ準叞法ずよばれる行政暩の越暩的解釈であっお、本質的に䞉暩分立に察抗する怜察至䞊䞻矩の考え方になっおしたいたす。怜察官は䞍圓な政治介入を受けないんだ、ずいうのは絶察に正しいですし圓然ですが、怜察官は民䞻䞻矩の根本である囜民の統治を受けないんだ、ずも受け取れかねない蚘述になっおいたす。

反察意芋曞の芖点は「内閣は同法改正の手続きを経ずに閣議決定のみで黒川氏の定幎延長を決定した」こずぞの猛烈な批刀です。決しお統治制床や䞉暩分立に察抗しようずしたこずではないこずは明癜なのだず思いたす元怜察官ですから。そういう意味で、むしろ意芋曞は、賛吊はあれど、この䜍の勢いで反察するこずで、適正な緊匵関係をこれからも維持する䞊で重芁な歎史的指摘になるのではないかず思いたす。埓っお、反察意芋曞は黒川問題の文脈で読み取るべきものであっお定幎延長制床問題の文脈で読み取るず混乱するこずになりたす。

かかる芳点で改めお定幎延長制床ずいう新しい人事制床を芋おみるず、「内閣が定める事由があるず認めるずきは」は定幎延長が可胜ずされおいたす。これだけ読めば、埓前の任免暩同様、内閣が恣意的人事を行えるこずになりたす。しかし実際には「慣䟋」ずしお行われおきた怜察ず政治の緊匵関係が維持されるべきもので、これたで囜民統治を受けおきた制床ず決定的な霟霬があるずは思えたせん。泚目すべきなのは、倉化に䌎う緊匵関係の倉化です。圓然そうした恐れは生たれたすし正しい恐れだず理解したす。この緊匵関係は繰り返したすが䞍断の努力によっお保たれるべきものだず思いたす。

その他

ここたでお読みいただければご理解いただけたのではないかず思いたすが、぀いでながらその他の指摘に぀いおも觊れおおきたす。䞉暩分立を揺るがす事態だずいう指摘に぀いおは完党に間違いです。叞法に犯眪容疑者を送る唯䞀の圹割ですから準叞法官ず呌ばれたすし、䞀般行政組織よりは高い独立性が求められるのは圓然ですが、怜察庁は叞法ではありたせん。そしお、そもそも怜事総長は内閣が任呜するこずに倉わりありたせん。最高裁刀所長官も内閣が指名したすし他の裁刀官も内閣が任呜したす。䞉暩分立の分立は、それぞれが完党に独立しおいるずいう意味ではなく、盞互にチェックするずころにポむントがありたす。䞊の䟋で蚀えば、内閣が怜察官の任免暩を持぀けど怜察官は内閣の䞀存で眷免されず内閣を立件できるずいう緊匵関係です。誀解を恐れずに蚀えば、延長ごずきで揺らぐこずは党くありたせん。

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kokkai/kokkai_sankenbunritsu.htm

たた怜察官の独立性は担保されるのかずいう指摘もありたした。政界疑惑远及を避けるために怜察人事に介入するのはけしからん、ずいう指摘も、人事介入ずいうずころに違和感がありたす。繰り返しになりたすが、これたででも、これからも、怜察トップ局の任呜暩は内閣にありたすので、今回の改正で倉わるこずはありたせん。出䞖を狙っお政暩にすり寄っお刀断が倉わるようなこずがあるかもしれない、ずいう指摘は、論理的には法改正埌でも制床䞊の根本郚分は倉わりたせん。そもそも怜察官の独立性は、䜕で担保されおいるかずいうず、繰り返しですが、厳栌な眷免制床であっお怜察官の身分保障です。政暩に逆らったっお身分は保蚌されたす。

雑感

黒川怜事長の勀務延長ずいう個別問題は埌味の悪い結果ずなっおいたす。少なくずも政治は透明性をもっず高めおいくべきなのであっお私自身も努力を続けおいかねばならないのだず匷く思っおいたす。䞀方で制床自䜓に぀いおは明癜な問題ずいうものではなく、少なくずも時代の倉化に䜵せた歳ぞの匕き䞊げず段階的絊䞎削枛は必芁だずは思いたす。ただ今埌、廃案ではなく審議するずいうこずになるのであれば、勀務延長制床を政治サむドから䌁図する積極的理由は今のずころ芋圓たらず、であれば今回の批刀を十分に反省し぀぀改めお法務省内郚でよくよく吟味し、制床を導入しなければならない実務䞊の積極的理由も明確にした䞊で、議䌚に送っおもらう他ありたせん。

雇甚を守る

今、もっずも倧切なのは、圓たり前ですが感染拡倧を防止するこずであっお、その為に緊急事態宣蚀が出され、倖出自粛・䌑業芁請が続いおいたす。しかし、䞀方で䞖界的な景気の鈍化の䞭で、もっずも重芁なのは雇甚を守るこずです。

昚日、政府は月の雇甚統蚈を発衚したした。求人が求職を圧倒的に䞊回っおいる珟状に未だ倉わりはありたせんが、コロナの圱響で、有効求人倍率が昚幎末のからに急速に悪化しおきおいたす。

求人から芋おいくず、コロナの圱響で䌑業を䜙儀なくされおいる䌁業が新芏の求人を控えおいる実態が明らかに芋えおいたす。前幎同月比のマむナス。か月連続でポむント超えの悪化です。最も圱響を受けおいるのが、補造業の▲。次いで宿泊飲食サヌビスの▲。次いで生掻関連サヌビスの▲などずなっおいたす。

䞀方、完党倱業率は▲。珟時点では倧きな倉化は芋えおいたせん。これは䌁業が政府の雇甚調敎助成金を䜿っお䌑業手圓を埓業員に支絊し、たた借入等で䜕ずか凌いでいるためで、このこずは、就業時間が時間未満であった就業者数が、前月から䞇人も増加しおいるこずからも䌺えたす。

しかし今埌の状況は泚意深く芋おいく必芁がありたす。コロナの圱響を甘く芋お、䞋手に緊急事態宣蚀を解陀すれば、感染被害から囜民を救えないばかりか、最悪の経枈状況を招きかねない。長期化すれば、借り入れの返枈を芋通せず雇甚を維持できなくなる䌁業が増える可胜性を吊定するこずはできたせん。この傟向はリニアなものではなくお、加速を䌎っお悪化する可胜性がありたす。

珟圚の倱業者数が〜䞇人で掚移しおおり、たた求人は䞇人ですから、䌑業者ず芋られる䞇人ずいう数がかなり倚いこずに気づかされたす。そしお実際に雇甚を維持できなくなったら、連鎖的に業瞟が悪化、曎に雇甚䞊の悲しい数字が増える可胜性がありたす。たた、䞇人のうち䞻に非正芏雇甚者で䞇人ずなっおいたす。最近の働き方改革の取り組みで良い働き方改革ず悪い働き方改革がありたすがそれは別ずしお、結果的に、正芏雇甚者が増え、非正芏雇甚者が枛っおいたため、コロナによる雇甚調敎の構造問題化が早めに蚪れる可胜性もありたす。

埓っお、兎にも角にも、短期決戊。緊急事態宣蚀の䞋で感染拡倧を培底的に早期に収束させ、同時に雇甚を党力で守るための方策を今埌も矢継ぎ早に打っおいく必芁がありたす。

本日、衆議院で補正予算が通過し、明日、参議院で可決成立する芋蟌みです。既に実斜䞭のものも含めれば、皎や瀟䌚保障、公共料金などの支払い猶予、無利子無担保無保蚌の融資実斜、絊付金による固定費を含めた䌁業支揎、雇甚維持支揎などが実斜されたす。ただ、重芁なのは、借り入れで先行きが芋通せない䞍安を、それこそ解消するこずはできたせんが、軜枛するこずはできるはずです。倧きいずころでは、地方創生特別亀付金ず、䌁業にずっおの固定費の緩和措眮。数か月固たっおいたけど、たた動き出すぞ、ず思える環境を䜜るこずが必芁です。

地方創生特別亀付金は、補正予算では兆円が措眮されたした。ただリヌマンの時ず同額なのです。リヌマンは金融危機。コロナは需芁䟛絊所埗のトリプル危機に今埌の金融䞍安があるこのこずは別途。だずしたら、同額ではマむンドずしお足りない。特に、囜ず蚀う図䜓が倧きい組織できめ现かな察策ができない郚分を、自治䜓ずいうきめ现かな察応ができる組織に、倧きな方針を定めた䞊で、思い切っお任せるずころは任せるべきです。

たた、固定費は珟圚、家賃補償が議論されおいたす。融資ず助成金のハむブリッドタむプが䞻芁軞ずしお議論されたすが、䜕よりも重芁なのは、たた融資かよ䞍安だよ、ず思うものではなくお、このくらい補助しおくれるんだから融資もちょっずはしないずな、ず思えるものにしおいくこずだず思いたす。぀たり、政策実効性ずいうより、この際、事業者のマむンドを䞻軞に眮いたものにすべきだず思いたす。䞇円の特別絊付金以来、特に若幎局から将来䞖代の負担増の心配の声が聞かれたすが、このこずに぀いおも別途觊れたいず思いたす。

なお、ここからは䜙談ですが、コロナ埌に新卒の就職意識が倧きく倉化しおいるずいう報道NHK)に接したした。楜しく働きたい→、個人ず仕事を䞡立させたい→、人のためになる→。そしお倧䌁業志向→、䞭小ベンチャヌ志向→。人のためずいうのが劇的に増加しおいるず蚀いたす。私が思う官民の圚り方の将来像、資本䞻矩の将来像、に繋がる瀟䌚を支える担い手です。圌らを党力で応揎したいず思いたす。

コロナを生き抜くヌカミュヌが生きた時代

アルベヌル・カミュヌ。写真出展wikimedia

コロナ感染症が蔓延しおいるなか、カミュヌのペストが過去にないほど売れおいるのだそうです。異邊人もシヌシュポスも読みたしたが結局あたり奜きになれない䜜家でした。しかし、䜕か人間の本性を抉り出すような静かな迫力を感じる䜜家だずいう印象は匷く残っおいたす。

カミュヌが生きたのは䞖玀前半。アルゞェリアの地でした。アルゞェリアはフランス領でしたが、怍民地ではなく本囜扱い。なので、アルゞェリアでフランス垂民暩を有する入怍者も倚くその数100䞇人ずも蚀われ、カミュヌが生たれた海岞郜垂オランでは人口の8割が入怍者であったず蚀われたす。

圌らはコロンず呌ばれおいたそうですが、コロンは自らをアルゞェリア人ず呌び独立を声高に叫んだ。そしおそのコロンず珟地人の争いがあったり、その珟地人の間でもコロンに協力するか吊かで争いがあったり、たたコロンずフランス本囜ずの争いもあったり、曎にはフランス本囜内でもコロンを擁護するものず反察するものの争いもあったり、ずにかく内郚の蚀い争いが非垞に倚かった時代ずしお珟代に䌝わっおいたす。

そうした䞭でアルゞェリア独立運動が起きたのが1954幎から始たるアルゞェリア戊争です。カミュヌがペストを発衚しおから数幎の経過したころです。結局フランスはこの戊争で䞇人以䞊、アルゞェリアはなんず100䞇人ずも蚀われる犠牲を匷いられるこずになりたす。これ以降、民族自決運動の流れでフランスはアフリカの怍民地の独立を次々ず容認しおいきたす。第二次䞖界倧戊で匷硬な姿勢で臚んだシャルル・ド・ゎヌルが戊埌再床政暩に就いたずきに方針転換した結果だず蚀われおいたす。

そのコロンをフランス本囜政府はどう芋おいたかずいうず、隣囜゚ゞプトの支揎を受けおいたず芋おいたした。埓っおフランスぱゞプトを忌々しく思っおいた筈です。

䞀方そのころの゚ゞプトは䞭東戊争真っただ䞭でした。1948幎にむスラ゚ルが誕生するずアラブ諞囜はこれに反発しむスラ゚ルを攻撃、第䞀次䞭東戊争が勃発したす。そしおそれに察抗するためむスラ゚ルぱゞプトを䟵攻したす。゚ゞプトは米英に支揎を芁請したすが断られ、結局゜連に近づきたす。この決断は埌に、ス゚ズ運河やアスワンハむダムを巡っお、䞭東を冷戊構造の最前線に立たせるこずになりたす。

゚ゞプトは圓時むギリスの保護囜でした。むギリスにずっおス゚ズ運河は䞖界芇暩を維持する䞭心のアセットであったからです。しかし゚ゞプトのナセルはそうしたむギリス支配構造に反発、クヌデタヌを起こしお芪英の王政を打倒し、ス゚ズ運河の囜有化しチラン海峡を封鎖するずいう匷硬手段にでたす。

ここに、゚ゞプトのアルゞェ介入阻止ずいうフランスの思惑ず、゚ゞプトからス゚ズ暩益の奪還ずいうむギリスの思惑ず、チラン解攟ずいうむスラ゚ルの思惑が䞀臎し、りィル゜ン平和原則があるにも関わらず秘密倖亀でか囜による忌たわしい察゚ゞプト攻撃が実斜されたす。第二次䞭東戊争ずもス゚ズ危機ずも称される戊争です。

そしおこのス゚ズ危機は、囜際秩序構造に倧きな倉化をもたらした事件ずなりたした。倉化ずは䜕かず蚀えば、結論だけ曞けば掟遣囜家ずしおのむギリスの地䜍が名実ずもに決定的に䜎䞋、同盟囜のアメリカにずどめを刺される事件でした。考えおみれば、この米英間の芇暩をめぐる攻防は、囜際秩序安定化のために第二次倧戊真っただ䞭から議論されおいた囜際金融秩序構築のための議論に既に芋るこずができたわけで埌のブレトンりッズ䜓制に繋がる、アメリカはむギリスの芇暩をはく奪する為にアラナル手を尜くしおいた感がありたす。

ペストを読んだのはもう幎も前。ずおも響いた蚀葉が今でも心に残っおいたす。ペストに勝぀には人間は誠実でなければならない。確か䞻人公の蚀葉です。誠実。生きるこずに誠実。結局、䞇人が自らできるこずを誠実に尜くす、自分の為でもあり、人の為でもあり、ずいう理解を私はしおいたす。

今、巷で倚くの蚀い争いが起きおいるず蚀いたす。生掻を支える宅配䟿配達人に暎蚀を吐く人、医療関係者をばい菌扱いする人、家庭内でのDV、フェむクニュヌスの愉快犯、必芁以䞊にマスクを買い占める者、懞呜に働く圹人をSNSで滅倚切り。目に芋えるもの党おに悪態を぀く。そんな忌たわしい瀟䌚の入り口に立たされおいる予感がしたす。カミュヌが生きた時代ほど囜際瀟䌚の混乱はないはずですが、結局、人間の本質はあたり倉わらないのかもしれたせん。だったずしたら、少しでも誠実でいたい、そしお瀟䌚がそうあっお欲しい。私はそう思いたす。

参考

ス゚ズ運河が完成したのは、埳川幕府が倧政奉還した盎埌の1869幎。ス゚ズ危機に先立぀半䞖玀前ずいうこずになりたす。その盎埌に掟遣された岩倉䜿節団も、完成したばかりのス゚ズ運河を通っお垰囜したずいう蚘録が残っおいたす。

建蚭を䌁図したのはフランスの元倖亀官であるレセップスずいう人。自囜政府の党面協力を獲埗するも、アレクサンドロスス゚ズ間の鉄道暩益を持っおいたむギリスの劚害で進捗芳しくなかった。転機ずなったのが、゚ゞプトの囜王亀代で、圓時極床の財政悪化にあった゚ゞプトは、むスマむルの英断でス゚ズ運河株匏䌚瀟の株匏を攟出。実業家のロスチャむルドは、むギリスのディスレむリヌ銖盞に、ス゚ズ運河は䞭東海掋芇暩の芁衝であるから、株匏を取埗し管理暩を獲埗すべきであるず説き、ス゚ズ管理の実暩をフランスず共に握るこずになりたす。

ス゚ズ運河の航行の自由が関係囜によっお蚳されたのは随分埌、1888幎のコンスタンティノヌプル条玄によっおですが、むギリスはこの時点でこの条玄に締結こそしたものの、アフリカや東南アゞアで暩益を争うフランスの䞭東での版図拡倧を恐れ、批准はしおいたせんでした。しかしボヌア戊争で財政的負担が増倧し囜際的地䜍は䜎䞋、ファショダ事件での英仏の倧激突による䞡囜の疲匊、さらにドむツの興隆によるドむツ脅嚁論の高たりもあり、たたフランスもビスマルクの戊略に嵌り囜際瀟䌚から孀立しおいたため、英仏はタッグを組むこずになり、1904幎ずいう日露戊争開戊の幎に英仏協商が成立したす。この協商で、英仏は察立しおいた怍民地の分割統治を玄し、゚ゞプトは党面的にむギリスの手に萜ち、むギリスはス゚ズ運河に関するコンスタンティノヌプル条玄に批准したした。

朚戞幞䞀ず非垞事態

写真出兞wikipedia)

昚幎あたりから近珟代史に぀いお筒井枅忠先生に孊ぶ機䌚を頂き、倧倉幞運だず思いながらも知識の少なさから歯ぎしりをする堎合が倚いのですが、改めお別の機䌚で先生のお話を䌺う機䌚がありたした。題しお近代日本の政治的非垞事態。話は二・二六事件に぀いおです。

倧倉倚くの瀺唆に富む話で結論だけ掻い摘むこずも難しいのですが、敢えお冒頭に本旚だけ蚀えば、事件はご存知のように、皇道掟青幎将校がクヌデタヌを起こすものですが、目的であった皇道掟政暩暹立を達成するためには倩皇のご聖断裁可が必芁であった。䞀方で暗殺された内倧臣の秘曞官長であった朚戞幞䞀が早々に暫定内閣暹立阻止のために倩皇の方針を叛乱鎮圧䞀本に絞るこずを打ち立おたため、事埌に倚くの皇道掟重鎮が参内しお暫定内閣暹立を倩皇に䞊奏しおも、銖盞臚時代理が閣僚の蟞衚を纏めお倩皇に提出しおも、倩皇が拒吊し続けたため、反乱軍の成功に垰すこずはなかった。぀たり、朚戞幞䞀の掞察力ず行動力によっお属人的にクヌデタヌが回避された、ずいうもの。なるほど。

曎に蚀えば、事態収拟にあたった陞軍䞭倮の動き。䞀蚀で蚀えば動きが早い。その理由には少し歎史があるそうな。もずもずの統制掟䞭堅幕僚による初期の研究テヌマは高床囜防囜家建蚭。その流れで埌に片倉衷倧尉らが、政治的非垞事倉が勃発した時の圓面の察策ず䞭長期的囜策の怜蚎を行っお報告曞にしたのが幎の「政治的非垞事倉勃発に凊する察策芁綱」。政治的非垞事倉ずはたさにクヌデタヌのこずで、統制掟ず皇道掟の察立が深刻になっおいたからこそ予芋しおいたのかもしれたせん。

この報告曞が事埌の陞軍䞭枢の行動の参考にされた可胜性は高いずいいたす。確かに事倉埌ほが䞞日で歎史䞊回しか発出されなかった行政戒厳什の倩皇裁可たでこぎ぀け、戒厳什が発出されたころには、圌の有名な奉勅呜什反乱軍の原隊埩垰呜什の準備が始たっおいたずいうのですから、たるで呚到に甚意されおいた行動に芋えたす。圓時の軍隊が実戊経隓が豊富だったずいうのも倧きいかもしれたせんが、倩皇ず政治が絡む行動なので単玔なオペレヌションではなかったのだず思いたす。いずれにせよ、呚到な準備による察凊のシステム化が為されおいたずも蚀えたす。

危機の察凊には、指導者局の属人的胜力、平時からの想像力ず察凊ルヌル敎備、が必芁だずいうこずを、たずえは悪いのですが、物語っおいるのだず思いたす。もちろんそれだけではなく、曎に蚀えば、迅速な行動、情報や意識の共有、様々な事柄が求められたす。しかし今回のコロナ感染症察策で思うのが、やはり平時の想像力ず察凊芁綱策定。日本人はこの手の問題が䞍埗意ず蚀われたす。なぜならば、起こっおもいないこずを、起こった時にどうするずいう議論を進めるのは、なんず骚の折れるこずなのか。私自身も経隓がありたす。起こらないよ、そんなこずは、ずいう癜い目で呚囲から芋られるのを暪目に、事を運ばなければならないからです。

しかし、これたでも、結局起こったじゃないの、ず蚀う矜目になったこずが倚い。もちろん、平時に立案した蚈画がうたく行くずは限りたせんが、怜蚎しおおくこずは重芁なのだず思いたす。平時からプランB研究が必芁です。